『地球温暖化』説でフトコロ温暖化?

『地球温暖化』説でフトコロ温暖化?
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」170/通算601 2023(令和5)/4/30/日】4/29は「昭和の日」。昭和天皇、裕仁/ひろひと様の御生誕日だ。1901/明治34年4月29日生まれ。在位は1926/大正15=昭和元年12月25日から1989/昭和64年1月7日までの62年。歴代天皇の中で最も長い。

崩御された時に小生は起業して5年の38歳で、オフィスは大喪の礼(1989/平成元年2月24日)が行われた新宿御苑近くだったが、御苑は40日間ほど周囲封鎖と交通規制のためにほとんど何も見えなかった。

崩御から早34年、「激動の昭和は遠くなりにけり」。されど「激動の令和」になりそうな・・・複雑な気分だ。

さはさりながら春夏秋冬巡って春。新緑を楽しむチャリ散歩でいつも思うのだが、戸建てやマンション、商業ビルなど建物が多いところと、緑が多くて建物が少ないところでは、気温が1~2度は違う。体温36度の人間が多いと、火などを使って料理もするから、人口密集地は温かく、過疎地はそれより気温が下がるのは当たり前だろう。それにしても首都圏は人間増え過ぎ!

世界人口の推移をWIKIで調べると――<2000年前の西暦1年頃は3億人、1500年頃は5億人だったとされる。食糧生産技術や医学、公衆衛生の発達が遅れていた時代は餓死や病死も多く、人口増加ペースは緩やかだった。

18世紀の産業革命以降に増加ペースが速くなり、1800年には10億人程。そして20世紀に人類は「人口爆発」と呼ばれる史上最大の人口増加を経験した。

国連は約2年おきに『世界人口推計』を発表しており、2022年版では「2058年に100億人を超え、2086年には約104億人でピークとなり、2100年まで同水準を維持する」と予測されている>
異常な人類パンデミック! 地球は人間増え過ぎ!

資本主義経済は市場の拡大を求めるから、先進国は後進国・先住民族を武力で脅し、同時に宗教と医療で手なずけ、おいしい市場、原料地に育てていく。いわゆる「植民地化」だ。宗主国とその追随者は豊かになり、底辺の先住民は貧しい奴隷=家畜のままというのが一般的だった。

大東亜戦争での日本の奮闘努力が起爆剤になって戦後に植民地のほとんどすべては独立国家になった。食糧事情、医療事情もそれなりに改善され、人口も増えていったが、独立からまだ100年も経っていないから政治・経済が不安定な国が少なくないようだ。「衣食住足りて国家安定」になるまで、まだまだ時間はかかりそう。

本来、先進国・準先進国は「衣食住足りて礼節を知り国家安定」が当然なのだが、国土を広げたいとかの戦狼邪道は別にしても、もっと儲けたい、蓄財したい、贅沢したい、買っては捨て、捨てては買う消費経済をもっともっと、という欲望の塊のような人がいる。正義を装ってそれを他者に強要するから実にうざったい。

「地球温暖化だ! 大変だ!」と騒ぐ人々を「環境ナチ」と言うようだが、IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change、国連の気候変動に関する政府間パネル)は環境ナチの巣窟のよう。騒動師のアル・ゴア元米副大統領はたっぷり儲けたのか最近では消息を聞かないが、IPCCの連中は「ゴアに続け、危機を煽って私腹を肥やせ、目指せフトコロ温暖化!」がスローガンか!? 

こうなると「知足安分」を良しとする小生も理論武装せにゃならぬ、とマーク・モラノ 著「『地球温暖化』の不都合な真実」(渡辺正訳、2019/6/21)を図書館から借りたのは、Amazonのレビュー「IPCCの正体を暴く」に刺激されたからだ。曰く――

<地球温暖化がいつの間にか気候変動に変わった。何が何でもCO2悪玉説を演出したい、肥大化した集団IPCCと、政治権力を批判する種ならなんでもよいマスメディアが組んでしまった。それらの醜い正体を暴きながら、いま目の前に横たわる真の脅威とは何かを訴える警世の書である。

日本の現実を見ても、風力発電用風車建設のために山林を切り拓き、太陽光発電パネルが設置された土地には、ペンペングサすら生えない不毛の裸地が広がり、台風でパネルが損傷しても放置されている、これが持続可能なエネルギー源になるのだろうか、という素朴な疑問を禁じえない。昨今の気候変動騒動が、科学的な根拠を基に明快に語られている。

脅威派も懐疑派も、いま何を成すべきなのか考えようではないか、と問いかける。気候変動問題に関心のある人には必読の書である>

ゴアは2006年、地球温暖化に警鐘を鳴らすドキュメンタリー映画『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』に出演、IPCCと共にノーベル平和賞(アカ認定証)を受賞した。地球温暖化をめぐる対立はまるで宗教論争だが、「『地球温暖化』の不都合な真実」は環境ナチにボディブローを与えたことは確かだ。

小生は同書をざっくりとしか読んでいないが、各章の初めに「これが真実」という短いサマリーがあるから以下転載する。( )内は小生個人の感想。

1章:嫌われ者の身上書 ▼「97%の科学者が人為的CO2温暖化説に合意している」はでっち上げだった。▼人為的CO2温暖化を疑う有力な科学者は1000名を超す。▼「私にとって地球温暖化は宗教なのです」とIPCCの幹部が告白した。
(渡る世間はカネ次第、日本学術会議は学者の愚かさ、エゲツナサを示しているが、そういう学者が世界にはウジャウジャいるのだろう)

2章:いつか来た道 ▼1960~80年代には、地球寒冷化の学術論文が280篇以上も出ていた。▼いま温暖化脅威論を叫ぶ科学者の一部は、かつて寒冷化を警告していた。▼温暖化騒ぎの引き金となった議会証言の舞台は、念入りに演出されていた。

3章:虚構の「合意」 ▼政府の研究助成を受けたい研究者集団が「科学者の97%が合意」と叫びたてる。▼IPCC報告書の一部は「研究者2名+各国官僚40名以上」の集団が仕上げた。▼会員の声など聞かずに「97%の合意」を振りかざす学術団体が多い。
(日本でも助成金目当てに流行の研究に飛びつく学者が多いという。地道な基礎研究は助成金を減らされ、それでも踏ん張る学者は「脳なし」と肩身の狭い思いをするらしい。まるで商売。学問の堕落だ)

4章:尾が犬を振る? ▼温室効果理論の創始者は「電気は子どもを賢くする」と信じていた。▼CO2が今の10倍も濃かったころ、地球を氷河期が何回も見舞っている。▼氷床コアのデータは、因果関係が「気温上昇→CO2増加」だと教えてくれる。
(CO2増加→気温上昇ではないということ。地球史を振り返れば今より暖かい時期は多かったのだ。縄文時代には東北は温暖で、その後に寒くなったという)

5章:脳内の危機 ▼北極のシロクマは平穏に暮らしていると分かって、脅威派のネタから落ちた。▼海面上昇のスピードは100年以上もほとんど変わっていない。▼南極は明確な寒冷化傾向にあり、氷もじわじわ増えている。

6章:折れたスティック ▼IPCCは1990年の第三次報告書に、中世温暖期は今より高温だったと書いた。▼ローマ時代も中世も今よりだいぶ暖かだった。▼良識ある研究者は、ホッケースティックグラフを「みっともない誇大広告」と見る。
(IPCCの第3次評価報告書(2001年)で急に気温が上昇する図がアイスホッケーのスティックに似ていることからホッケースティック曲線(HS曲線)と呼ばれるようになった。伊藤公紀・横浜国立大学環境情報研究院・名誉教授によると「現在ではデータも解析も根本的に間違っていたことが分かっている。杉山大志氏が書いているようにIPCCはこのHS曲線をひっそりと退場させた」2020/8/19。アカは平気で捏造する。騙されるな)

7章:長い足踏み ▼2005、2010、2015、2016年の「記録的高温」も測定誤差の範囲内だった。▼地球の気温は1998年頃から20年以上、ほぼ横ばいのまま推移している。▼気温データの「加工や事後調整」が横行する現代を「小細工紀」と茶化す人も多い。

8章:気候予測と事実の大差 ▼ここ40年ほど、気温のモデル予測値と実測値は、差がどんどん開いてきた。▼モデル予測を「証拠」や「データ」と査証する研究者が増殖中。▼オバマ政権のエネルギー省長官チュー氏は、「今や未来も読めるのです」と胸を張った。

9章:消えゆく「合意」 ▼温暖化脅威派の高飛車な態度を見て、懐疑派に転向した科学者が多い。▼某有名科学誌は、懐疑派に転向した女性科学者を「異端者」と呼んだ。▼今や左翼系学者も、温暖化脅威論が貧困層を苦しめるのを知っている。

10章:腐敗の証明 クライメートゲート事件 ▼IPCCの幹部クラスが論文審査に介入し、偽りの「合意」を織り上げていた。▼マイケル・マンは、名高い論文の主張と矛盾する話をメールに書いていた。▼王立協会の「ホッケースティック調査委員会」には、マンと共著論文のある委員がいた。

11章:温暖化? 気候変動? ▼2000年に英国の研究者が「数年のうち、雪を知らない子ばかりになる」と発言。▼その10年後には大物環境活動家が「地球温暖化は降雪を増やす」と発言」。▼売春も喧嘩も飛行機事故も気候変動のせいで増える・・・と脅す研究者がいる。

12章:ご心配なく ▼過去140年以上、米国に上陸する大型ハリケーンの数は減少傾向にある。▼米国で発生する強い竜巻の数は、1970年代から減少傾向にある。▼世界全体で干ばつや洪水が増えた形跡はまったくない。(以上)

危機を煽って私腹を肥やす・・・ワルの正義は「儲かれば良し」の電通流だ。気象庁のお裁きは如何。
<2022年の世界の平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+0.24℃で、1891年の統計開始以降、6番目に高い値となりました。世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.74℃の割合で上昇しています。特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっています>

「100年あたり0.74℃」・・・それは大騒ぎするほどのレベルなのかどうかは小生には分からないが、過剰な福祉・医療政策を見直す、都市部への人口集中、企業集中を減らす、地方移転の奨励、一子相続を復活させる、農林水産業振興などを地道に進めれば改善されていくのではないか。GDP至上主義を改めることも検討すべきだと思うのだが、どうだろうか。

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