オオカミ老人は戦死を目指す

オオカミ老人は戦死を目指す “シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」274/通算705 2024(令和6)年3/8/金】3月4日、数年振りの健康診断の結果を内科医に聞きに行ったが、貧血を指摘されたのでネットで調べてみたらこうあった。
「貧血のときは、鉄、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンE、葉酸、銅、亜鉛などの栄養素をサプリメントで補うと良いでしょう」。文系脳の小生には理解できないので、さらに調べたら「効果のある食物」がたくさん紹介されていたものの、「これっていつも食ってるやつばかりだが・・・」と困惑。で「避けた方が良い食物」を調べたら「鉄の吸収を阻害するコーヒーは要注意」とあった。
小生は8年前の2016年にアル中になって強制入院、そこで美人のカウンセラーから「断酒しないと野垂れ死にますよ」と脅かされて以降、朝から晩まで夜中でも酒代わりに濃いめのコーヒーを愛飲しているが(コーヒー命!)、どうもそれが祟ったようである。MEDI PALETTE というサイトの2024/3/5によると――

<コーヒーに含まれる成分のうち、体に良い効果が期待できるのは主に「カフェイン」と「ポリフェノール」という二つの成分です。国内で行われた研究結果では、コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて死亡リスクが下がること、1日に3〜4杯までであれば飲む量が増えるほど死亡リスクは下がる傾向にあることが示されています(*)。死亡リスクが下がるメカニズムはまだ分かっていませんが、コーヒーに含まれる成分が関与していることが考えられます。(*国立がん研究センター 予防研究グループ「コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について)
普段飲む機会の多い飲み物のなかでも、コーヒーは比較的多くのカフェインを含んでおり、ポリフェノールはほとんどの植物に存在する苦味や色の元となる成分です。コーヒー独特の色や香り、苦味もポリフェノールによるもので、コーヒーにはカフェインより多くのポリフェノールが含まれています。
コーヒーを眠気覚ましに飲んでいるという方も多くいるでしょう。カフェインには摂取すると眠気が覚めたり、頭がさえたりする覚醒作用があります。これはカフェインが眠気をもたらす物質の一つである「アデノシン」のはたらきをブロックするためです。
カフェインには胃酸の分泌や消化管のはたらきを促進し、食べ物の消化吸収を助ける効果もあります。カフェインを含むコーヒーは、食事中や食後にぴったりの飲み物だといえるでしょう。
ただし空腹時に濃いコーヒーを飲んだり、胃腸の調子が悪い方がコーヒーを飲んだりすると、胃酸によって胃が荒れてしまうことがあるので注意しましょう。牛乳を入れたカフェオレにするなど、飲み方を工夫してみてくださいね>(以上)

女や子供じゃあるまいしカフェオレなんて・・・午後9時以降は翌朝まで「断カフェ」してみようか? 欲しがりません、勝つまでは・・・「鬼畜中露北許すまじ」、アジテーターの天職のためにもコーヒーを控えるべきか・・・それが問題だ。そう言えば読者のYさんから応援メールをいただき、こう返信した。
<メール有難うございます。いつも孤立感いっぱいでシコシコ書いていますが、まさに「ますらおの かなしき(美しき)いのち つみかさね」・・・老いの一徹、日本の再起三起を諦めずに半歩でも一歩でも前進するのが小生の天命なのかもしれません。投げたらそこで終わり、撃ちてし止やまむの精神でこれからも書いていきたいと思っています(最近は加齢が進んで気力体力が劣化し始めているのは残念ですが・・・)>

21世紀の大戦時代・・・悪の三傑連合「中露北」を解体して自由民主国に改造しなければならない。自由民主主義・・・「ろくでもない制度だが、今はこれ以上のものがないのだから仕方がない」とチャーチルも嘆いた制度を中露北に植え付けるのである。一種の去勢だが、生まれ育ちの身分ではなく、努力すれば誰もが蓄財蓄妾美酒美食にありつけるようにする。米国はこれで敗戦後の日本を洗脳したから効果は実証済み、「祖国のために戦う」なんていう人は今や変人扱いだ。一朝事あらば勇武の気概を取り戻すと信じたいが・・・
中露北は、西側勢力との熱戦を経なくても経済封鎖で自滅するかもしれない。今はそういう方向に動いているよう。ソ連はそれで自壊したが、「その手は桑名の焼き蛤」と中露北も警戒しているかもしれないから先を読むのは難しい。しかし過ちを繰り返したり安きに流れるのもまた人間のサガだから、「経済後退→民の不安爆発→易姓革命」というシナリオはあり得るだろう。ロイター2024/3/5「中国、外資に製造業開放の方針 投資促進には実践必要との声も」から。

<中国の李強首相は5日発表した政府活動報告で、人工知能(AI)や宇宙など将来の競争力に不可欠な産業を育成すると表明した。また海外投資家の撤退を食い止めるため、製造業や一部サービス業への参入を自由化する方針を示した。
中国はビジネスに開かれているというメッセージを打ち出した格好だ。コロナ禍後の景気回復が鈍いことや当局の締め付けにより、海外投資家の信頼感が低下していることが背景にある。また技術革新と自給への取り組みは西側諸国との貿易摩擦を生んでいる。
在中国米商工会議所のスタイン会頭は、改革方針は心強いとしながらも、投資を促進するのは発表や投資ではなく「完全かつタイムリーな実行だ」と指摘した。
習近平主席は昨年10月の「一帯一路」フォーラムで、製造業への外資参入の自由化を目標に掲げたが、投資家の信頼感向上にはほとんど寄与していない。国家発展改革委員会も5日、製造業の外国投資規制を完全撤廃し、通信や医療サービスなどサービス業でも市場アクセス制限を緩和する方針を示したが、詳細は明らかにしていない。

経済状況の変化により多くの海外投資家が中国の製造業から撤退し、2023年の中国への直接投資は約10年ぶりに減少した。恒生銀行(中国)のチーフエコノミスト、ダン・ワン氏は「外国人投資家は中国企業との厳しい競争に直面することになる。そのため投資判断は政府の発言ではなく、得られるリターンやグローバル戦略によって決まるだろう」と語った。
李氏は量子技術や生命科学といった分野を切り開き、戦略的産業発展目標を達成するための科学技術プログラムを立ち上げるほか、ビッグデータや商業宇宙飛行、AIへの取り組みを強化すると表明した。 陰和俊科学技術相は記者団に、長期的な戦略に向けて中国は科学技術分野の人材育成に力を入れると語った>(以上)

習近平はガチガチの毛沢東信者で、本音では、自由民主や民間の経済発展を「堕落」と見ている。彼はマルクス、レーニン、スターリン、毛沢東は絶対的に正しいと信じているから、腐敗した銭ゲバ外資の誘致は本来は避けたいのである。猫なで声で「一緒にWinWinしましょう」と誘っているものの、都合次第で蹴とばすのが習近平流なのだ。毛沢東は資本主義国の政治家、学者、経済人、報道陣などをたらし込むために「カネ、女、名誉・・・欲しいものは何でもくれてやれ」と篭絡していたが、習近平もそれを真似てのWinWinだ。
中学校の先生だった毛沢東には知性と教養と戦歴、大人の風格、それに愛嬌もあったが、それらがまったくない、中学校もまともに行っていない、親の七光りで出世した習近平が創り笑顔でWinWin、LoveLoveと唱えても気持ち悪いだけである。人徳がないのは致命的だ(人のことは言えないが)。

読売2024/3/5「中国GDPの成長率目標『5%前後』に据え置く…国防予算7.2%増、額は日本の4.4倍」から。
<中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が5日、北京の人民大会堂で開幕した。 李強首相は施政方針演説にあたる政府活動報告で、2024年の国内総生産(GDP)の成長率を「5%前後」とする目標を示し、23年の目標と同水準に据え置いた。24年の国防(軍事)予算案は前年比7.2%増で、成長率目標を上回る伸び率が維持された。
23年の成長率実績は5.2%と目標を達成したが、国際通貨基金(IMF)は24年は4.6%にとどまると予測している。関連産業を含めればGDPの4分の1を占める不動産産業で市況の悪化が続き、積極的な財政出動がなければ「5%前後」の目標達成は難しいとの見方が出ている。
消費者物価指数の上昇率は3%前後、都市部の雇用創出数は1200万人以上、失業率は5.5%前後と、いずれも昨年の目標をほぼ据え置いた。23年の消費者物価指数は0.2%上昇とデフレの瀬戸際で、目標達成は困難視されている。

また超長期特別国債を数年連続で発行し、24年はまず1兆元になると打ち出した。「強国化や民族復興に関する一部の重要プロジェクトの資金不足を系統的に解消する」ためとしているが、具体的にどんな使途に充てられるかは不明だ。
一方、24年の国防予算には、前年比7.2%増の1兆6655億元(約34兆8000億円)が計上された。伸び率は昨年と同じで、予算額は日本の防衛予算案(24年度)の約4.4倍に及ぶ。李氏は政府活動報告で「『習近平強軍思想』を貫徹し、訓練・戦備を全面的に強化し、軍事闘争への備えを進める」と強調した。経済低迷の中でも習政権が目指す「早期の世界一流の軍隊建設」に向け軍拡路線を続ける姿勢を鮮明にした。
台湾問題については、「『台湾独立』活動と外部からの干渉に断固として反対」すると述べた。昨年の同報告にはあった「平和的統一」の文言は使われなかった。5月に台湾総統に就く民進党の 頼清徳副総統へのけん制とみられる>(以上)

李克強・前首相は中共中央が公表する経済数字はあてにならないからと鉄道貨物輸送量、銀行融資残高、電力消費量を参考にしていたというが、習近平に「獅子身中の虫」と嫌われて暗殺されたようである。最近では「中国経済指標は怪しい」と識者が言い始めているのは前進だ。以下のBloomberg News 2024/3/5「中国政府、強気な成長率目標で景況感の押し上げ狙う 全人代開幕」でも疑心暗鬼がうかがわれる。
<中国政府は北京で5日開幕した全国人民代表大会で、今年の国内総生産(GDP)成長率目標を5%前後に定めたと発表し、不動産不況とデフレ定着で悪化している景況感を回復させるため、指導部が追加的な刺激策を打ち出すとの期待を高めた。
李強首相は自身初の政府活動報告で、世界2位の経済大国が直面する課題を認めた上で、「目標実現は容易ではない。政策支援とあらゆる方面からの力を合わせた取り組みが必要だ」と述べた。
5%前後という成長率目標は23年と同じだが、同年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期との比較で対象となる基準が低かったため、今年の成長目標達成は難しいと想定される。 
習近平国家主席は、長引く不動産危機と米国との地政学的対立といった逆風に苦しむ中国経済への信頼を回復しよう取り組んでいるが、外国企業の中国離れが進んでおり、投資家はより強力な対策を求めている。
米国防総省の高官だったシンガポールのリー・クアンユー公共政策大学院のドルー・トンプソン上級研究員は「自信を誇示し、経済の下降スパイラルを減速させるため、中国政府は市場の低迷時でも現状維持のGDP目標を設定した」と述べ、「消費者中心の大規模な刺激策や市場の自由化政策がなければ、中国の外国企業は引き続き困難に見舞われるだろう」との見方を示した。  

中国は、今年1兆元(約20兆9000億円)の超長期特別国債を発行する計画も明らかにした。こうした国債発行はまれで、活動報告によれば、重要な国家戦略を支えるため今後数年間、計画されている。
政府はまた、今年の失業率を5.5%程度とし、1200万人以上の都市部雇用を増やすことを目標としている、云々>(以上)

同じ読売2024/3/5 「中国の国防費、前年比7.2%増…経済低迷の中で高い伸び率」ではロイター通信を引用して「2024年の中国の国防(軍事)費は前年比7.2%増となった。中国経済の低迷が続く中、前年同様、高い伸び率が確保された」と警告している。

インド洋・アジア・太平洋制覇で歴史に名を残したいという習近平の野望は着々と進んでいる。日本の迎撃、反攻体制は大丈夫か? メディアが些末な「政治資金パーティー収入の裏金問題」で大騒ぎしているのを見ると、あまりにもの国際情勢無視&無関心に「民度低すぎ!」と小生はガックリする。老いてガックリすると「もう世事には関わりたくない、つける薬なし」と隠居するのだろう。最近遅筆になったのは、もしかして小生は「狼が来た、狼が来た!」と叫んで善男善女を驚かしては面白がるオオカミ老人だったのではないか疑念を抱くようになったからだ。しかし、中露北や日米欧の動きを見ていると、警戒警報をしないわけにはいかない。多動児は多動爺になっただけ、三つ子の魂百までも。駄文ながら天命と思って続けるしかないようだ・・・ああ、戦死して靖国に眠りたい! やっぱビョーキか?
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*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
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