見出し画像

『探訪 日本の城 1 奥羽道』【読書記録】

「note」への読書記録
 本記事が、自身の「note」初投稿である。記事を書く動機としては、いわゆる「アウトプット」を習慣化させたいと思ったからである。自身は大学院の修士1年なのだが、将来の目標は、博士号を取得して高専教員となることだ。そのためには、修論のみならず、沢山の論文を今後書いていかなねばならない。しかしながら、いかんせん文章を書くことに慣れていない。論文云々の前に、Xのポストですら数ヶ月おきになってしまう有り様だ。したがって、「note」への投稿が、この状況を打破するきっかけになればと思っている。
 とは言っても、記事のテーマが中々思い浮かばない。そこで取り敢えず、読書の記録から始めようと思う。元々本は読む方であるが、「週に1冊は読了する」ことを最近目標に設定したところである。
 初投稿という事で前置きが長くなった。とはいえ、「文章を書く機会を設ける」ことが目的であるため、あまり内容は気にしない。

『探訪 日本の城 1 奥羽道』
この「探訪 日本の城」シリーズは、1977(昭和52)年に小学館から発行された。「1 奥羽道」から「10 西海道」までの全10巻で構成されており、自身は全て所有している。自身は2000年生まれであるが、義理の大叔父から譲り受けた。当時城にハマっていたものの、まだ小学3年生であった私には中々読むことが難しかった。そこで大人になった今、意を決して読むことになった(城への興味は当時と比べかなり薄くなっているが)。

本書に登場する城
松前城、弘前城、浪岡城、仙台城、鶴ヶ岡城、山形城、会津若松城

ユーモラスで読みやすい文体
 50年前の本であるし、読むことに苦労するかと思いきや、かなりのペースで読み進めることができた。
 というのも、執筆者には城郭研究者のみならず、直木賞を受賞した井上ひさし、芥川賞受賞者である森 敦らが含まれているのである。とりわけ、井上ひさしは「山形城」の項を執筆しているのだが、単なる解説文にとどまらず、もはやユーモラスな紀行文とも言える。特に、城下町に残る逸話について書かれた部分は、まるで小説を読んでいるかのような気分で読むことができた。

豊富なカラー写真
 本書の特徴のひとつが、ページいっぱいのカラー写真が豊富に掲載されてことであろう。また当時の様子と、現在の様子は異なる部分が多々あり、例えば今見られる建物が、当時はまだ復元されていなかったりする。本書の楽しみ方のひとつとして、現在の城跡の様子と本書の写真を比較してみるのも良いのではないかと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?