贈り物とは

贈り物に
皆さんは
贈り物にどんな想いをお持ちでしょうか

外国では特別な時以外は
家族間でも贈り物をしない
だから喜びも大きい

ギフトのお中元、お歳暮が
穂頃を被って押し入れに眠っている光景が
日本の現状です

贈り物には
いろいろなシチュエーションがあります

40年前の話ですが
友人夫妻と私達夫婦は
結婚式に参列するために会場へ・・・
友人の夫は、
妻の無造作に上げた髪を物足りなく思ったのか
途中に咲く白い花を摘むと、
妻の髪にそっと挿し添えたのです
新郎新婦に花添える妻にも・・・
という想いやりの贈り物でしょう

子供の頃から
好きなもの、嫌いな物がはっきりしていたので
叔父や叔母たちからの贈り物にも
”好きではないからいらない“と言って
母親にひどく叱られたことを思い出す
戦争で極限状態を生き抜いた
父親は「よしよし」という感じだった

そんな私ですから
「難しいから・・・」と
プレゼントをもらうことも少ない

特に話したわけでもないのに
「まりこさん、これだったらどうかしら
 もし気に入ったら、また買ってくるから」
バケット一本を持ってきてくれること
普段の会話から
私を読み取ってくれ、
読み取ろうとする行為が
私にとっては贈り物なのです
嬉しいです 

私は基本的に
相手を意識して選択をするので
贈り物の選択には時間がかかる 
その時間も私の贈り物なのです

物にあふれかえっている時代です

邪魔にならない様にと
相手をイメージするお花を一本選択して
シチュエーションに合わせた言葉を添えて
差し上げることにしています
お花も球根であったり、本であったり・・・

2・3歳の子供が描いた絵をとっておき
その子が20歳になった時に
プレゼントすることも

贈り物はとても大切です
贈り主の心が主体でなければ
単なる物の移動になって
忘れ去られることにもなりかねません
それでは、物も可哀想です


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