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会社を続けたくなるマネジメント。

上司「おめでとう。俺に代わってチーフマネージャー(現場責任者)に昇格だ。」

私「ありがとうございます。。。が、現場は今それどころじゃありません。」

上司「どうして?」

私「後輩達が次々と次回の契約更新で退職希望を出しています。
  新規採用応募も追いついていない。現場が回りませんなんて
  レベルじゃないですよ。」

上司「俺は<去るもの追わず>だから、辞めたい奴は辞めればいい。」

私「じゃあ、現場どう回すんですか。」

上司「それを考えるのがお前の最初の仕事だよ」

私が数年前、部署のチーフマネージャー昇格の告知を受けた時のやりとりだ。
昇格の嬉しさよりも、この先確実にやってくるチームの大嵐をどうするか
頭を抱えながら、会議室の扉をそっと閉じた。

突然ですが、初めまして。

私は東京・お台場にあった自動車ショールームに勤務しておりました。
ここは車を売らないショールーム。子供から大人まで様々な視点から車を体験し、車を好きになってもらう場所。
ご覧になっている方で「あ、あそこ行ったことある!」とお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、心に留めていただけるとありがたいです(笑)

そこで私は、事業所内でも最大規模50名程度が所属していたチームのチーフマネージャーを担当しておりました。メンバーの殆どは20代〜30代。
そして上記の様に、大量に退職者が出ている中で大嵐の船出でした。

私自身が生きてきた中でリーダーとしての経験はあるにはありました。

小学生で町内会のソフトボールキャプテン経験⇨中学3年間、ベンチで挫折
中学生、文化祭でお化け屋敷一区間担当リーダー⇨高慢態度でチーム崩壊

といった様にリーダーとしての実績は豊富なのですが、不安ありまくりでした。


では、最初の記事で何故このやりとりを記載したのか。
それは、

従業員が会社を続けたくなるマネジメント


これこそが
私がチーフマネージャーとして業務を行う上でもっとも大事にしてきたことです。
というより、意識せざるを得ない状況で昇格したからこういう考えになった
というのが正しいのかもしれません。

この考え方から様々なアイデアを試しながら、最高のチームを作ることが出来たと
思っています。

自己満でしょ?成果を出したなら、結果を数字で見せるのが社会人でしょ。

そう思われる方はあんまりオススメできません。
実は数字としてもお見せできるのですが、大事なのはその考え方がいけないのです。

ネタバレになりますが、私がこのチームが完成した、成功したと思う瞬間がありました。

それは年一回、自主参加であるチームの懇親会に、毎年半分くらい集まればいい方だったのが、アルバイト・契約社員・正社員、チーム全員集まった時です。
時間外で、しかもお台場という東京の陸の孤島での開催なのに。

組織を運営していく上で、これが如何に重要なことであるか。

「後輩指導を初めてやることになったけど不安。」
「若者の価値観がわからず、部下とのコミュニケーションとの取り方がわからない」

あなたが後輩に何かを教えるとなった時、人は皆、中間管理職です。
ご覧頂いているあなたに何かの支えになれば、こんなに嬉しいことはないです。

チーム退職者続出の最悪の状況から
懇親会でメンバーが自主的に全員参加するまでの奮闘記。

とくとご覧あれ。





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