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上海BilibiliWorld2024 ダンジョン飯 九井諒子サイン会レポ_本編(徹夜、九井先生とご対面編)

↑準備編
 無事先行入場チケットを購入しイベント参戦を確定させた筆者、しかしサイン会3日前に40人/220人にしかイラストが渡されないと突然の内容変更、徹夜を決心するも集合場所もわからない、中国語を読めず話せない筆者は果たして様々な苦難を乗り越え異国のサイン会に参加することができたのか…?

忙しい人用のまとめ

某掲示板で書いた内容となります。
先着220人のサイン会のため、通常より一万円高い先着入場チケットを買って、徹夜で並ぶオタクたち。密集して立ちっぱなしの列で、皆少しでも前に行こうと移動するたびに走るから熱中症でぶっ倒れる人、柵との間に押し潰されて気絶する人、列の先頭で転んで踏まれまくる人が続出
チケット組がまだ並んでる7時にサクチケの転売屋らに70人分のサイン券が取られたとSNSで知らされ並んでるオタクらブチ切れ
7:30に入場が許され、全速力で天聞角川(or目当てのライブの先頭列確保)に走るオタク、ビッグサイト5個分のデカさなので、3分くらい走り続ける必要あり
サクチケ分除いた先頭150人に何とか入って299元以上の買物をするとサイン参加券がもらえる。抽選箱を引かされて、220人の内40人だけイラストが描いてもらえる、他の180人は宛名とアクスタ(紙製)、その様子は天聞角川のSNSで中継される地獄仕様
午前と午後の回に分かれてて集合時間が知らされて、外から見れないようになってる部屋で1人ずつ九井諒子とご対面、持参した書籍にサインを書いてもらってお終い

BilibiliWorld開場まで

渡航・入国

 言葉が通じない徹夜列において、トイレで抜けたらもう戻ってくることはできないだろう。7/11(木)の昼から一切固形物を口にせず食事はゼリー・ヨーグルトで過ごす。
 7/12(金)、渡航当日だがお昼まで仕事をして空港に直行。夕食として機内食が出てきたが、消化され終わる24時間後にはどうせもうサイン会は終わっているのでヨシ!と食べる、普通に美味い。
 観光です、と告げ入国、esimをアクティベートし空港からタクシーに乗りホテルへ向かう。(Didiをまだ使えず2倍ほど高くついてしまった模様)

徘徊開始

平和な22時のVIP票入口

 シャワーを浴び、500mlの水3本と必要なものだけリュックに詰めたので、奥さんをホテルに残し19時ごろから上海国家会展中心に向かう。地鉄2号線で終点なので分かりやすい。
 BW1日目に残っていた関係者や参加者が帰っている中施設の外周を見て回る。会場はビッグサイトの5倍あるため、入り口を見て回るだけでも一苦労。VIP票の入口は見つけたが20時時点では誰も並んでいない。会場は建物の周りに駐車場等があり、さらにその周りを門で囲った作りになっている。そのため建物入口で待っていても夜には追い出され、門の外側の入場口で並ぶことになる。とは思いつつ門外側にも行列ができていなかったので、椅子を広げてダラダラしていたところ警備員にさっさと帰れと追い払われ、ここは諦め近くのスタバへ。既に閉店していたが、椅子とトイレがあったためここで時間をつぶす。

 23時、会場に戻る。門の内側にいた人たちが次々と追い出されている模様、VIP票に一番近い門入口まで歩くと1人しか並んでいない。自分も並ぼうとすると警備員に何事か言われ追い払われる。戻ると地鉄の出入り口に近い7番口で塀沿いに20人くらいの行列ができており、かつ警備員は目の前にいるのに追い払っていない!ここだ、と思い塀沿いに椅子を出して並ぶ。

徹夜の列移動記録
4つある葉っぱ1つでビッグサイト並みの大きさ

徹夜-第一幕 (2300~0330)[画像①]

 自分の後ろにもどんどん行列が伸びていく、24時を過ぎる頃に歩道ではなく車道側に作った柵の中で列を作り直すように指示され、並び直す。適当な行列なため抜かしたり抜かされたりする(これは今回の徹夜中永遠に繰り返された)。皆車道に座りこみひたすら待機。行列しているオタクたちを見物しに多くの車が携帯片手に通り過ぎる。バイクで来たおっちゃんが行列に向かって叫び始め、何かと思ったら徹夜列にデリバリーフードを頼んでいる猛者までいたようだ。横の少年に話しかけられるが、彼は九井諒子目当てではない模様、ライブなどもイベントで行われるがその最前列をとるために並ぶ人もいるそうだ、あとは物販とか。
 ここから9時間半トイレいけないのか、と思っていたら警備員に頼めば門内側の仮設トイレを使用させてもらえる模様。皆軽い監視の元トイレに行き、列に戻り、そして並ぶ。

まだまだ平和な深夜2時

徹夜-第二幕 (0300~0600)[画像②]

 警備員が集まり始める、それを察し全員立ち上がり少しでも前にいれるようにと密着する。(自分はこの時点から一度も座れずに徹夜は終わる)結局何もアクションが無いまま30分が過ぎ、ようやく門が開く。
 走りだそうとする者を大声でどなって大人しくさせると、警備員10人程が列の前で手をつなぎゆっくりと歩き始める。これがオタクたちを走らせないための秘策、手繋ぎ作戦である。手をつないでる警備員の後ろをぴったり密着しついていくオタクたち。ある程度進んだところでまた柵が作られそこで待機させられる。筆者はかなり前方にいたが、そのせいで後ろから押されスペースが無く周りは全員立って並ぶことに。2時間ほどそのまま待機。

徹夜-第三幕 (0600~0730)[画像③-⑤]

 再度警備員手つなぎ作戦で建物付近まで誘導される。建物入口前には既に迷路のように柵が設置されており、その手前で待機させられる。太陽も昇り、いい加減皆ふらふらになってきていたところ雨が一瞬降って若干回復。だがもう既に汗でシャワー後くらいびちゃびちゃだし他人とぴったり密着してるしであまり関係なかったかも。あまりに自分の顔色が悪かったようで横の中国人女子に話しかけられSNSを交換する、彼女もダンジョン飯目当てらしい。
 ぼちぼち熱中症でリタイアし警備員に連れていかれる人が出てきている中、建物手前の迷路柵への入り口が解放されると、迷路柵を全員が全力ダッシュ、甲高い音が聞こえたと思ったら曲がり切れなかった人が柵とぶつかっている。何とか迷路終点までたどり着く。後続が止まり切れず先頭の一部が潰される、打ち所が悪かったのか一人リタイア。
 走り抜けている途中柵のところどころに謎のQRコード看板が設置されていたが、大半の人がスルーしている。よく分からないが近くでQR読み込んでいる人の操作を覗く感じ、顔写真付きの証明書が持っていない人だけがやればいいのかな?パスポート持ってる自分には関係無いかな(フラグ)

迷路柵を全力ダッシュ

 建物のドアが解放され、荷物検査を受けた後入り口直前の最後の柵まで走る、ここの混乱でまた列はぐちゃぐちゃになり徹夜列のボルテージは一気に最高潮に。右前を走っていた男は全力疾走の勢いのまま柵にぶつかり、そのまま失神退場。正直この時点でサイン会とかどうでもよくなり早くイベント終わらせて帰りたくて仕方なくなっていた。
 そのまま開場を待っていると7時ごろに列のあちこちから怒号が聞こえ始める。怯えていると、横の男がSNSの画像を見せてくれた。画像は天聞角川に既に大勢が並び、投稿者が192番の札をもらっている様子。サークルチケット参加の転売屋が既にサイン会参加券を手に入れつつあるというニュースだった。俺たちはわざわざ先行入場の権利を買って並んでんのに、何で奴らが先に手に入れてんだ!という怒りに同調しながら情報収集、70枚が配布されVIP票組が入手可能な残りは150枚ということらしい。なんでもいいから早く帰らせてくれ~。

開場から

入場-ダッシュ-抽選

 7:30、とうとう開場、警備員の静止はもう無視され全員が全力ダッシュを始める。最前列付近で前方を走っていた女性が後ろの勢いに押され転び、後続に踏みつけられ続けそのまま雑踏に紛れ見えなくなった。列の勢いに流されながらチケットチェックに到達、チケットを見せるも外国人は先ほどのQRで顔写真の登録が必要だったらしい(フラグ回収)。目の前の男の失態に、自分の後ろに並んでいたオタクが半泣きになって猛烈に罵倒してくる声を聞きながらその場で登録を終え、無事入場。ごめんね。
 VIP特典のグッズを受け取り、そのまま走る。3~5分ほど走り、天聞角川前の果てしないほど長い列の後ろに並ぶ。スタッフが人数を前から数えているが、自分を通り過ぎて大分後ろまで行っている。150人には入れたのか?自分で数えようにも徹夜からの全力疾走で気絶寸前で10以上数えられない、おそらく大丈夫だろう。節約していた一口分のお茶を飲み干すが、口がカラカラで目の奥が熱い。スタッフが前からやってきてチケット確認後自分にシールを張り付ける、74番、やった。

モイスチャー

 番号をもらった人からブース内に入り299元以上の買い物を行った後にサイン券の抽選を行う。エアコンは効いているが水がもう無く死にかけながら買い物の列を並ぶ。目の前の会場スタッフが飲んでいる水が欲しくて欲しくてしようがないが、現金を1円も持っておらずAlipay個人間でやりとりできる残高ももう残っていない。ひたすら耐え忍ぶ。
 ブース入場、デイドリームアワーとコスプレマルシルアクキーを4種買い占め会計列に。また並ぶのか。自分の番、299元は余裕で超えているから早くサイン券をくれ!レシートを持ってこちらの列へ?まだ並ぶのか。オタクたちがスタッフにスマホ中継されながら、抽選を引き、落ち込み、去る様子を眺めながら並ぶ。先ほどまで一緒に並んでた男がはしゃいでいる、イラスト当てた模様、いいなー。自分の番の直前、スタッフのスマホの調子が悪くなったようで、中継がとぎれている。よし、これでネットのさらし者にならずに済む。そして抽選、自分の番。

午後の回だね

熱中症-昼飯-会場見学

 とにかくもう列に並ばなくていい!水だ水!先ほど水を飲んでいたスタッフに「我想买水(うぉーしゃんまいすい)」とジェスチャー付きで懇願すると、近くのブースを指さされる。向かうとスポドリが5元で売っている!水分!ミネラル!水分!1本購入し一気飲み。もう1本買って、会場の端で椅子に座り込む。あー、なんとか死なずに済みそう。軽く熱が冷めるまで休み、トイレに向かおうと立ち上がると両足がつる。脱水症状だ!股ずれも起こり足を引きずりながらトイレへ、やべえ色の尿が少量出る。
 このまま寝っ転がって休憩してもどうせ全身痙攣起こして病院に運ばれてしまう、水を飲み続けながら歩いて身体に水を回した方が良いと確信(意識朦朧)。水を所々で買い足しながら1時間ほど近場をうろうろ。多少回復したところ、SEGAのブース列に迷い込んでいたようでBilibiliworld記念に初音ミクグッズをそのまま購入。

歴代ふわぷちが飾られているSEGAブース

 空いたスペースで休憩していると、午前のサイン会の人が天聞角川のスタッフに連れられどこかへ移動している。午後はここに戻ってくれば良いか。飯が食べたくなり徘徊再開、会場中心部は飯屋がいくつかありセブンで肉弁当を購入。これが熱々で濃くて辛くて美味い。
 3月のパンタシアも来てるらしいし、せっかくきたんだから会場見学しようかなと歩き出すがゲームブースの混雑とライブの五月蠅さに追い返される。この弱った身体では人込みを強引に進むことなどできない…
 集合場所に戻って椅子に座るが、その途端椅子が破壊されずっ転ぶ。徹夜を共に乗り切った相棒をゴミ箱に捨て地面にへたり込む。集合時間まで時間をつぶす。

ブルアカのライブかな

サイン会

 集合時間、サイン券と入場QRをスタッフに見せて待機列に入る。何故か猛烈に疑われてサイン券を透かしたりパタパタやったり色々チェックされた。抽選時に入場QRの番号をメモってたんだからそれでチェックしろや。まあ「+絵画」って書き加えるだけで偽造できるから、偽造を試そうとした人がいたのかもしれない。
 天聞角川の黒カーテンで隠されたブースに案内され、スタッフに九井先生への宛名だったりイラストリクエストを確認される。目の前の人は「宛名のみ」のチケットなのにキャラをリクエストしようとしていて却下されていた。
 自分の番になりブースに入ると九井先生+3人のスタッフがそこに。宛名のメモとリクエストと描いてもらう対象の書籍を渡し、先生が描いている間雑談タイム。日本からこのためだけに来たということを伝え、前回のサイン会や最終話で感動したということ、悪魔との最終戦でセンシがライオスに作ろうとしていた故郷の料理について、最終的にファリンはマルシルを看取れたのか、等の質問をして時間が終了。おまけのグリーティングカードをもらい退出。
 会場を出て、なぜか洗剤を道で売り付けてくる少年を躱してタクシーに乗り込みホテルに帰り、奥さんがデリバリーで頼んでくれていた鴨丼を食べて就寝。次の日上海ディズニーとかいって上海旅行は終わり。

サイン本とサイン券とグリーティングカード

終わりに

 BilibiliWorld、コスプレイヤーとかイベントとか豪華ゲストとかいっぱいいて中国入国のビザが緩和されたら全然行ってもいい楽しいイベントでした!ただ先着何名に挑戦するために徹夜するのは絶対にやめておきましょう。中国人、行列文化に慣れ親しんでなくてかなり乱暴な行列になるので、元気のあり余った運動部の男子学生とかじゃないと普通につぶされます。海外で病院送りになったら最悪ですし、もし徹夜乗り切っても中国語わかんないと上手くイベントに参加できるかもわかりません。翻訳アプリもありますし、情報収集して楽しい旅行を過ごしましょう。

 Weibo, Bilibili, 小紅書、と中国の若者が交流しているSNSはかなり活発です。覗いた限り、今回のBWでの九井諒子サイン会もかなり話題になっています。今回の上海で九井先生は40枚程度(+関係者)のイラストを残していますが、中国SNS上で大部分が見つかりますので是非皆さん探しに行って交流もしちゃいましょう!自分は現状28枚分イラストを見つけています。また、今回のサイン会に向けて中国人ファンから集めたQ&Aが天聞角川の公式SNSでぼちぼち公開されるようなので、それもチェックしましょう!

筆者と親愛なる隣人(ディズニー公式)
上海ディズニーにて

サインイラスト、Q&A集

Q&A集、SNS上で集めた質問のみ

 あと18枚は自力で探そう、まずは中国本土の携帯番号を手に入れて、各種SNSに登録だ!

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