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上海BilibiliWorld2024 ダンジョン飯 九井諒子サイン会レポ_国内準備編

 上海でダンジョン飯の九井諒子がサイン会を開くとXで知った日本在住日本人の筆者。果たして筆者はビザやら航空券やらを手配し、過酷な入場チケット争奪戦を制し、40万人来ると言われる異国のイベントにおいて先着220人に入ることはできるのか…?

情報収集編

本当のファンなら行かないと、九井諒子のサイン会

 元々自分は九井諒子のファンでして2023年1月の大ハルタ会にも参加してお会いしていたのですが、大ハルタ会ではコロナの影響(影響とは?)でイラスト無しの宛名のみのサインとなっており、いずれ直筆イラストをもらいたい、と願っていました。(ただしその後九井先生ブログ上で自分がサイン会でリクエストした「魔王ライオス」が掲載され、更にデイドリームアワーにも着色・加筆されて乗りましたが!)
 アニメ1期の終わりに合わせ2024/6月末7月頭にかけて韓国・アメリカで九井先生のサイン会が開催されると発表されるも、韓国サイン会は仕事が入っておりアメリカは遠すぎる…という理由で断念。いずれまたやるであろう日本でのサイン会に望みをかけていたところ…

上海でもやるんじゃん!

しかも220人全員にサインイラスト!?これは行くしかない!!!それにしても1日で220人にイラスト描くって半端ないな、流石最高の漫画家、画力が高いと描くのも速くなるってルックバックで藤野が言ってたけど本当なんだな~(フラグ)

BiliBiliWorldって何ですか

 サイン会は上海BiliBili World 2024ってのでやるようだが、調べてみたところニコニコ超会議とコミケが合わさったようなものの模様。noteなりXなりで今まで参戦したことのある日本人が残した情報を集め始める。

そもそもイベントチケット買えなかったらどうしよう

 BilibiliWorld、参加に倍率あるらしい。だけどビザのために飛行機とホテルは事前に予約しなければならない。参加できなかったら無駄に上海行って帰るだけになっちまう!と悩んでいたら、奥さんが「上海ディズニー行きたいから一緒に上海行ってもいいよ」と同行を承諾してくれ、最悪でも上海ディズニーに行って帰ってくる観光旅行に出来ることが担保されたので、Trip.comで宿と航空券を予約。(&ディズニー入場券)

誰か俺にAlipayの残高をくれ

 アプリ入れたりパスポートの情報登録したり順調にポチポチしている最中(詳細は別記事参照)、チケットの購入の際、海外クレジットカードは使用できず、中国の決済アプリAlipay / Wechat payのどちらかに中国元をチャージしておく必要があると判明。チャージは日本人には出来ないので、残高を持っている中国人から送金してもらう必要がある、と。
 こいつはやばい、とりあえず親が中国国籍持っている友人3、4人に聞いてみても皆残高など残しておらず、彼らの親戚に送ってもらおうにも国を超える送金は別途手続きが必要な模様。
 顔の広そうな知り合いにも相談するも「俺、中国人の知り合い一人もいないや」と明らかな嘘でスルーされ(根に持つよ)、手数料も高いし先払いを要求される怪しいネット上の業者を頼るか?と評判を調べ始めたところ、救世主が登場。
 諸葛孔明を先祖に持つという友人の親戚が、わざわざ現地の銀行で手続きをして友人に送金を行ってくれたおかげで、友人経由で1,000元(約2万円程)をAlipayにチャージすることに無事成功!本当にありがとう!
 国を超える送金は時期によってブロックされるらしいので、中国人の友人が帰省する時とかに頼んどいたほうがよいかもね、使用されてない外国人のAlipay,Wechatアカウントは結構すぐ凍結されちゃうみたいだけど。

チケット購入

チケット争奪戦-大会員先行販売

 2024/6/29チケット発売決定、現地時間12時から有料会員用先行販売、18時から1次販売。前回のチケット争奪戦の動画を見て予習しながら家で待機。速度もレイテンシも異常に良い大学時代の研究室に邪魔するか?中国VPNを刺した方が良いのか?と迷うも、自宅の光回線でVPN無しで参戦を決意。チケットは複数種類があり、128元の通常チケットと588元のVIP票が候補。VIP票は30分先行入場できるので自分的にはこれ1択。
 13時販売開始、13日VIP票を選択し申請->再読み込み->を繰り返す。通過し、支払い方法の選択画面に、Alipayを選択し申請->再読み込み->謎のエラー文章。翻訳アプリをかけると「売り切れ」の文字、焦りながら通常チケットに選択し直すために前の画面に戻ってしまい、15分ほど粘るもそのまま再読み込みを突破できずに惨敗。後でわかったことだが、売り切れと出ても支払いに失敗する人は多く在庫は復活するらしいそのため、連打していれば変えた可能性があった模様。
 正直1万円以上する高いチケットなんて倍率低いだろと舐めてた部分があり、「飛行機もホテルもビザも準備したのに無駄になるかもしれない」と6時間かなり落ち込む。

チケット争奪戦本選-1次販売

 のちの発表によると60万人が10万枚のチケットを求めてクリックしていたらしい。19時に始まった1次販売、先ほどのノウハウも使いひたすら連打したところ無事購入成功!別件で遊びに来ていた友達と喜びを分かち合う。

大勝利画面

 コスプレだ、VIP票限定のVtuberサイン会の予約開始だ、と色々通知が来るが九井諒子のサイン会以外何も調べていないので全て不参加で返信。

急転(フラグ回収)

 韓国でのサインイラストやQ&Aの様子を眺めたり、アメリカでのサイン会参加券転売騒動や宛名のみのサインを見て「やっぱりイラスト付きが欲しいよな」と思いながら過ごし、いよいよ明後日出発だ!と気合を入れていた2024/7/10の夜に天聞角川(KADOKAWA中国法人)のSNSの以下のような文章に気付く。

9日には更新されていたようだ

 読めないなりに嫌ーな予感が、翻訳アプリをかけると

勘弁してくれ角川

 え?イベント3日前だよ?すべての準備が終わって取り返しがつかない状況になってから言い出します?前回のハルタ大サイン会(という名のイラスト無しの文字だけサイン会)と言い、KADOKAWAはまじでクソ!
 SNSのリプライも同様の意見で荒れまくるも、「ご理解ありがとうございます」的な塩対応をする天聞角川。倍率5.5倍なんて無理に決まってんだよね、文字サインは前回貰ったから2枚は要らないんだけどな~、けど最終回読んで感動したから一言伝えたいな~、日本からわざわざ来たってだけで九井先生のウケはとれんじゃないか?これで皆やる気無くしたおかげで逆に220人の枠には入れるチャンスが増えたんじゃないか?と何とか気持ちを切り替えて粛々と準備を続ける。

煽り角川

 天聞角川から続報、サイン会参加の220人にはイラストを貰えるかどうかの抽選箱を引いてもらいます!その様子は天聞角川のSNSでライブ中継するから皆楽しみにしてね!ってオタクをさらし者にするな。
 天聞角川スタッフが転売屋(黄牛)から賄賂もらって不正したりしないようにするための処置らしい、そりゃあこういうことする企業にはそういう対策必須ですよね~。

旅行前準備

徹夜(夜徘)の検討

 去年の動画を見る限り、始発からはちゃめちゃに混んで朝5時の段階で地獄みたいに並んでいる様子。こんだけ混んでると始発なんか乗れないだろうし、220人なんて入れるわけないな。じゃあ徹夜するか~?
 徹夜(中国では夜徘という)に関して中国SNSで情報探ってみるも、ルール違反行為のため全然情報が出てこない。コミケみたいになんだかんだ並ぶ場所決まってないのかな、陸橋の上で屯っている動画はよく出てくるがそれは一般チケット参加者で、VIP票はそもそも入り口が違うため参考にならないな…オイオイそもそも深夜に外国人が国際展示施設でふらふら彷徨っているのって公安に捕まったら相当やばいことになるんじゃあないのか?ここは統制国家中国でお気楽国家日本とは話が違う、日本にすぐ返ってこれなくなっちゃうかもしれないし会社にも迷惑がかかる。なあ俺はこれでもある程度社会的地位のある人間なんだぜ……

今回の旅の名シーン
出展:荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』

 「『夜徘』をします』「だから気に入った」…ということで前日のイベント終了直後の夕方から開場の8:30までずっとVIP票入り口付近をうろうろとさまよい続けて徹夜列を探すところから徹夜を始める作戦をとることに

夜徘時の持ち物準備

・パスポート
・三井住友の銀聯カード
・スマホ
・モバイルバッテリー(大容量)
・九井先生サイン入り本持ち帰り用の頑丈で濡れないケース
・折り畳み椅子
・メモとペン
・宿泊場所のプリントアウト
・ぶっ倒れて意識が無くなった時でも病院で処置をしてもらえるように、自分の名前・緊急時連絡先(奥さん)・旅行保険番号と保険連絡先・「我是日本人。有紧急情况,请在此联系我们。我有旅行保险。」と書いた紙。
・タオル
・汗拭きシート(大容量)
・ファンレター
・水(現地で買う予定)
・塩飴(忘れたため大分ピンチに)

渡航当日(本編)に続く...

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