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伊予灘剛腕物語第20話『カレイ開幕戦2023』









ようやく剛腕のカレイ開幕戦です。
昨年と同じく12月上旬に興居島へ出撃しました。
釣り場も去年と同じ場所へ。
今回はソロ釣行。

これは安牌を取りに行った訳では無く、ここ近年の状況を細かく把握出来ている場所がココということです。
剛腕にチャレンジャー精神が無い訳ではありません。きっと、多分。おそらく。


満潮が午前6時頃
干潮が正午頃

興居島で引き潮のカレイ釣り場はそう多くありませんので、興居島に詳しい方はドコか目処が立つのではないでしょうか。

エサは青虫、本虫、ユムシを持参。
前話でトップガイド脱落により戦線を離脱していたPF2番竿は戦線復帰しています。
この日もPF4本で釣り開始。

・仕掛け

仕掛けはいつもと同じ1本針仕掛け。



エサ取りの状況はイマイチ。
青虫は基本無くなりますが、本虫は時々帰って来ます。
ユムシは何者かに齧られています。フグでしょうか?青虫が帰って来るようになればチャンス有りかも知れません。



状況は変わらず。時間だけが過ぎていきます。
期待の朝マズメは不発。
朝イチの2時間は第一チャンスと睨んでいましたが空振りに終わりました。
昨年、一昨年はこの朝マズメに釣っていましたので、この時間帯に空振ってしまい焦り始めました。








待望の確定演出

何もヒントを得れないまま時が過ぎ、潮位がどんどん引いていきます。
仕掛け回収時に支障が出始めてきましたので釣り座を50m程横移動。
結果的にこれが奏功しました。

潮流も全く無くなり、気配が何も無くなった午前11時50分。
PF4番竿にアタリ。
道糸が大きくフケました。

剛「お、来たか・・・」

焦らない剛腕は、隣のPF3番竿を持ち、仕掛けを回収します。
もし、これがジアイなら複数枚釣れる可能性があるからです。
エサの青虫の房掛けは綺麗に残っていましたが、全て新しく付け直し投入します。


さあ、そろそろあげましょうか。2023年一発目のカレイを拝ませてもらいましょう。
PF4番竿を持ち、糸フケを回収。股に竿を挟み込み、体重を掛け勢い良く竿を立ててアワセを入れます。

ドスーーーンっとスピンパワーPF405AX-Tが胴から曲がり込み、重みが乗ります。手前はゴロタの浅場なので速めにリーリング。
特有の底を這うような重み。途中、ゴンッゴンゴンッっと首振りに近しい感触が伝わり、頭の上に?マークが浮かぶ剛腕。
天秤の鉛がカケアガリを擦ったか?
リールを巻く手を緩めない剛腕が少し疑心暗鬼になった頃、海底スレスレを遊泳しているように姿を現しました。
ここでもう一回ゴンゴンっと抵抗する相手。
口を大きく開けてエラ洗いのように首を振っていました。

剛「え?ヒラメなん?」
そんな大口に見えましたが、腹を手前にした時、目は右にありました。
足元まで寄せ、自ら差し出した玉網に滑り込ませランディング完了。



いよいよええねぇ~

46㎝イシガレイ撃沈。
そこまで肥えていない、ちょい痩せ体型。
真子は熟度60%ぐらいか。
恥ずかしながら自己記録更新の1尾となりました。
46という数字に運命を感じるのは乃木ヲタの性か。






確定演出の糸フケからしばらく時間を置きましたが、針は唇すぐの喉に浅く掛かっていただけでした。
アワセ過ぎでフックポイントが移動したのか。はたまた、糸フケが出た時にはもうここに刺さっていたのか。
どちらにせよ獲れて良かった。
エサは本虫と青虫のミックスでした。


すぐさまPF4番竿を投げ直します。
その後、イシガレイを処置します。血抜き、脳絞めを行い、クーラーへ仕舞います。
クーラーを蓋を確実に閉め、目線を竿にやると、先ほど投げたばかりのPF4番竿の道糸が垂れているではありませんか。

剛「また来たんかー!」

思わずテンションが上がる剛腕。
今度は待ちきれずアワセを入れます。
先のイシガレイよりかは軽いですが、しっかりとした重みがあります。

剛「よっしゃ2枚目や。さすが二枚目」

自分の事を二枚目と呼ぶとても分かりにくいボケをかましつつリールを巻く剛腕。
足元まで寄せて来て、一気に抜き上げる!


剛「あれ?違う」


30㎝ちょうど。尺に3ミリ及ばず


色と形はなんとなく似てない事もないような…

丸セイゴ17号がおちょぼ口の右頬を貫いていました。活性が高かったのかな。
よくよく振り返ってみれば海底を這う重みは無く、横走りしていたような…(知らんけど)
なんせ良く引きました。
これもエサは本虫と青虫のミックス。



ド干潮の連発劇は終演の様相。
ここらでエサが底を尽き納竿となりました。
興居島でもイシガレイ釣れるんですね~。
知りませんでした。

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