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伊予灘剛腕物語第21話『雨中の興居島。』







自己新記録のイシガレイから興奮冷めやらぬ3日後、また剛腕は興居島の地を踏んでいました。
しかし、生憎の天候。剛腕は雨が嫌いではありません。むしろ大好きですが、荷物や道具が"やんちゃ"になることがマイナス要素。
予報ではこの雨は翌日の未明に止み、風も治まるらしいので、早朝からカレイ狙い。

この日の夕方、興居島に上陸した剛腕と父。
雨の中、竿を振りました。
父はサビキ釣り。剛腕はエギング。
雨と風が混じり、コンディションは最悪。
エギングはラインメンディングもままならない状況。
そんな中、手の平サイズのアオリイカとコウイカを釣った剛腕。(もっと褒めて~)
父は20㎝級のアジ5匹。
スマホを取り出せるような天候では無かったので証拠写真はありません。(泣)

最近、いよいよアジが釣れなくなりました。特に愛媛県中予地方では至難の業。
産卵で群れが内港に入り、タイミングが合えばバタバタっと良型が釣れることもありますが、回遊の個体はいよいよ釣れません。
剛腕も年中アジを追いかけているわけではないので情報に疎いですが、ひと昔前は昼でもいつでも釣れていた気がします。


天候はますます荒れ、台風のような凄まじい事になってきたので片付けて車に避難。
仮眠し、翌日を待ちます。
夜食はカセットコンロで湯を沸かしてカップ麺。




翌日朝6時起床。
まだ日の出前ですが投げ釣りの準備開始。
昨日が嘘のように空が静まりかえっています。
天候はこれから回復傾向。
午後から北風(強風)が出る予報なので昼に納竿予定。それまでが勝負です。

釣り場は前話に登場した釣り場。
46㎝のイシガレイが釣れた場所を父に譲り、剛腕はその横に釣り座を構えました。

三脚の重しとしてバケツに水を汲み吊るします。その海水を汲んでいると何か発見。

剛腕に見つかった運の悪さを恨むんだな。


オッケー来たよ!良いサイズですよね~
昨晩に続き土産確保。
気を取り直して投げ釣り開始。
エサは生本虫と青虫を用意。
塩本虫は忘れました。←たまにやります。
(おっちょこちょいで草)



今日も今日とてPFを4本並べ臨戦態勢。
剛腕の全火力を持って勝負をかけます。
しかし、この日はエサ取りが多く、本虫・青虫共にすぐ取られます。雨で水温が上がったか?
財布と相談し、見送ったユムシを持参してくるべきだったのか?塩本虫を忘れた事を悔やめばいいのか?
頭の中ぐーるぐる。
(何を後悔しても時すでに遅し。)

父は1投げ目からフグを釣り上げています。
先が思いやられます。
剛腕のほうもたまに針掛かりするのはベラやトラハゼばかり。
やがて満潮潮止まりを経て本命の引き潮へ。
好転を望みましたが、状況は悪化。大潮というのもあって潮流が速くなりました。
仕掛けが流され根掛かりも頻発。
飛距離を変え、根掛かりしづらい見立てのポイントへ投げ込んでいきますがそれでもたまに根掛かりする始末。

過去には大潮の引き潮でもカレイを釣った事ある釣り場ですし、潮流の速さや根掛かりも百も承知。
しかし、この日は何か違う様です。
何かは分かりませんが、海が違うと言っています。
このようにデータを引っ提げて釣り場へ来ても、自然界に跳ね返される事もあります。仕方ありません。

我武者羅に食い下がるのは自分のスタンスでは無いので今日は諦めましょう。


だらだらと正午まで惰性で釣りを行い、ここで納竿。
父は納竿間際に20㎝級のカワハギを釣り、終了。



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