今さらドズル社騒動を語る

このブログでわざわざ言ってなかったけど、実は自分ドズル社のチャンネル登録者なんですよね。

ざっくり説明すると、ドズル・ぼんじゅうる・おんりー・おおはらMEN・おらふくんの5人で主にMinecraft(稀に別ゲー)の実況動画を毎日投稿(ここ重要)しているYouTuberグループで、登録者はこの前150万人を突破。自分が登録したのは2022年の9月とかその辺りかな?そう言えば太鼓の達人始めたのもその辺だったな。

そして、このドズル社が2024年4月20日に一騒動起こしてしまうことになります。この手の騒動に野次馬では無く当事者として接するのは自分の人生でも初めてのことだったので、せっかくなので何番煎じか分かりませんが自分も情報や感想をまとめてみようと思います。

問題の動画

事の発端は4月20日に投稿された「【マイクラ】タイムスタンプにあわせてエンドラ討伐!」という動画(現在非公開、「dozfan」なるアカウントによる無断転載もあったがヒットしなくなったのでおそらく垢BANされた)。
この動画の趣旨はタイムスタンプ、つまりYouTubeのコメント欄に数字:数字(14:30など)という形式のコメントをするとその文字がリンクになりその数字に対応する動画内の再生地点を瞬時に表示出来る機能を使ったものです。普通は動画を見た視聴者の方が後から「4:23 ここ爆笑したwww」みたいな感じで目印に使うけど、これをあらかじめ固定コメントで示しておいて、それにメンバーの方が従いにいくという内容でした。要するに特定の時間になったら特定の言動をして予め指定された見所を作るミッションという訳。
更に動画のもう一つの特徴としてほぼ1時間ジャストの尺の動画をほぼ1時間ジャストの撮影時間でノーカット一発撮りする、ということも挙げられ、この点が後述の問題の温床になっていたようにも思えます。

タイムスタンプによって示されたミッションは凡そ10個ほどだったはずですが、そのうちの1つに「ぼんじゅうるがいつの間にか全身の装備をダイヤモンドで固めていてツッコまれる」という趣旨のものが存在した。ところがダイヤモンドはMinecraft内において地中深くまで潜って探し当てないといけないレアアイテムで、全身の防具を作れるほど集めるのはそれなりに大変。このままではタイムスタンプに間に合わない、1つ間に合わなかったら残りの予定も全て狂う……

このことを懸念したあるスタッフが咄嗟の判断でダイヤモンド鉱石を設置し、これが一部の視聴者にやらせとして見破られた(自分は一切気がつかなかったけど、ダイヤモンドの生成条件と照らし合わせて不自然だったり画面にそのスタッフと思われる不穏な影が映っていたらしい)。これが今回の騒動の直接的な内容です。

問題の本質

これを受けてこの動画は半日も経たずに非公開され、調査期間を経た後に4月23日に生配信で説明と謝罪が行われた。

この配信の要点をまとめると
1.ドズル社は完全分業体制を取っていて、メンバーは演者として撮影を行うのみで企画立案や編集に一切関与していない(但しドズルはドズル社の社長である以上飽くまでも全責任を負うと明言)
2.今回の企画は高難易度に加えてノーカットの撮影になる関係上一度でもトラブったら撮り直しが出来ないもので、失敗してボツ動画にしたくないという雰囲気がスタッフへのプレッシャーになってしまった
3.これまでにこんなやらせは断じて行われていないことはヒアリング等で確信しているが、それを証明するのは難しいので今後のドズル社を見て判断して欲しい
4.今後の対策として、撮影中のスタッフはクリエイティブモードでは無くスペクテイターモード(ブロックを置く等の行動が一切取れない)で参加することを挙げる

といった感じ。
残りのメンバー4人からも一言コメントがあり、おらふくんとおおはらMENは無難に反省の弁を述べ、ぼんじゅうるは自分のぼやきがスタッフに気を遣わせていた可能性を、おんりーは私用で長期外出中だったことによる発信の遅れを詫びた。

自分がこの配信を見た感想としてはまあこんなもんか、といった感じ。別に元より怒ってる訳じゃなくてあっそうなの?位のリアクションだったけど、だからといって冷めたっちゃ冷めたしコメント欄の「泣いて謝罪することなんか無いし寧ろ株上がったわ!」みたいな空気にはちょっとついて行けなかった……寧ろ株上がったってそんなHIKAKINみたいなこと言われてもなぁ。

今回の問題が発生した要因はどう考えても先ほどの4つの要点のうち2番の「失敗したら動画がボツになってしまう」というプレッシャーだろう。明らかに異質かつスパルタ過ぎるし、ただでさえ困難な内容の動画(ドズル社では鬼畜企画とかマイクラ鬼畜とか呼ぶ)を毎日投稿しないといけない中でそんな緊張感を持ってやってたらそりゃあスタッフも咄嗟にやらせに走ったりするよねっていう。コメント欄で散々指摘されている通り、失敗しちゃいました、またリベンジだね!っていう内容の動画を認めていかないとこのプレッシャーっていう問題は本質的には解決し無いと思います。というかそもそもそう言う動画の前例だってあるし……↓

後今回は「ワールドを後から弄った」ことが問題だったせいで議論にならなかったけど、個人的には「そもそもワールド(シード値)をどのように選んでいるのか」という点も気になる。撮影内容に合わせて都合よくトレイル遺跡やキノコ島が常識的な距離に存在するのはただの偶然なのかという問題。とは言えこれはやらせかと言われたらそうでも無いしわざわざ視聴者の分際で知りたがることでも無いだろって言われたらその通りなんだけど。

いずれにせよ、今回の一件はドズル社にとって登録者100万人突破以降のキャリアハイ・無双状態を一旦見直す機会でもあったんではないでしょうか。最近テロップの誤字やメンバーの理由なき欠席が増えていて何処か無理した雰囲気のあるチャンネル運営だったと思うし、視聴者である自分としても今年の冬頃から急に45分~1時間近い長尺の動画が常態化してきてちょっと追いにくいなー、と感じてたし。
とは言え毎日投稿はドズル社のアイデンティティーだからこれからも是非続けて欲しい。そこで自分として提案したいのは、8番出口再現マップの動画で使っていた前後編に分けるというやり方をもっと増やしていいのでは無いかということです。

それじゃあ実質隔日投稿じゃん!と言う人も出るだろうけど、正直50分以上の尺になったら前後編にする位のことはしないとメンバーやスタッフが休まらなさそうだし、前述の企画が失敗したからといってその動画をすぐボツにしなければ良い、と言う点を踏まえてもスタッフに精神的余裕を持たせる意味でその位の節約精神を持って良いと思います。

自分は元々そんなに熱心なリスナーでも無くて(ケチなものでグッズとか買わないし生配信も面倒で追ってない)別にお気持ち表明するつもりは毛頭ないし今後も動画は追い続けるけど、やっぱりちょっと熱量は落として応援することにはなるかな。勿論、動画の問題部分だけカットして公開し続けた上に一時期コメントに統制まで掛けていた某氏とかに比べれば遥かに誠実な対応なんだけど、やらせなんて初めてだと言う言葉にこれまで・これからの双方の意味で本当に噓は無いのかと言う目線は持ち続ける必要があるでしょう。少なくとも「全然謝ることなんかじゃ無い」ことは無いかと。

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