良曲紹介2 Singin′ for…(和楽器バンド)
100万回再生おめでとう!
有線か何かで発売直後に聞いて以来長らく好きだった曲なので大台に乗って素直に嬉しいですね。
作詞:山葵
作曲:山葵
編曲:町屋・和楽器バンド
楽曲は力強いコーラスから始まり、鈴華ゆう子さんの特徴的な伸びやかな歌声に乗せて音楽への情熱が歌われる。アルバム「TOKYO SINGING」の事実上の大トリ(この後のもう1曲「ロキ」は一応ボーナストラック扱い)というのもあって非常に気合いの入った1曲になっている。
この「TOKYO SINGING」というアルバムはコロナ禍で人が消えた東京、というのが1つの向き合うべき主題として掲げられていて、この曲の歌詞はその製作姿勢を最も色濃く表していると思います。
コロナ禍は音楽業界にライブの強制中止という小さくない影響を及ぼし、社会全体がコロナ禍で受けたダメージ以上にこの自分達に立ちはだかった困難を念頭に置いて製作されたアルバムなんかは20~21年の間に多いんだけど、本楽曲の歌詞では受けた傷を隠すこと無く受け止め、その上でやっぱり音楽には人を救う力があると信じて愚直に歌を届け続けよう、という強い決意が現れています。単純にコロナ禍復興応援ソングとして見た場合でもシンプルながら要点を突いたこの歌詞は出来が良い。
作曲面は専門的なことは一切言えないけど、間奏のソロはやっぱり和楽器バンドならではの和楽器としての異質な?格好良さがあって好きですね。
まあそもそも自分のプレイリストに掲載されてる時点で自分が所謂メロディーの強さに合格点をあげてるということなのでね。
ところで、2020年として言うのは個人的な名曲が多い年である以上に、数多くの名曲がサブスク・YouTube解禁された年でもある。いきものがかりとかハルヒ系とかこれまで無断転載が跳梁跋扈していた往年の名曲達に公式の再生回数で貢献出来るようになったのは普通に良いことだと思う。あれがあると無いとではプレイリストの充実度が違う。