見出し画像

母との久しぶりの時間が自分を変えた

母が私に頼んで宅配でとった白だしとサプリメントを届けに、実家に行った。

母はもう70歳過ぎていて、1人暮らしで生活をしている。部屋のテーブルの上は物がたくさん置いてあるが、他は掃除が行き届いている。身の回りのことも自分でよくできている。

少しいつも口うるさくて、一緒にいると勘に触ることが多くて息苦しくなることがあって、いつもは言い返していた。
今日も、いろいろと食べ物のことなど勧めてくるのはありがたいけど喋り過ぎたり自画自賛したりするので、そういうところが不愉快になることがあって、ときどき窓を開けて部屋の空気を入れ替えていた。

少し我慢をしていると、ふと自分の中で意識が変わり始めた。
この人は、自分から人を攻撃してくることはない。わたしが勘が強くて、ときどき怒ってしまうだけで、基本は良い人だ。そう思うことにした。

母にそのまま「お母さんて、いい歳の取り方をしてるよね。基本は良い人だし、良い性格してる」と言ってみた。
とても嬉しそうだった。

その後、散歩に出掛けて、お昼ご飯を食べに出掛けた。
そこはジャズが流れているレストランでとても心地よかった。

ミスティという音楽を聴き、ああ、懐かしい。と浸ることができて、母と稲庭うどんを食べて、コーヒーを飲んで、とても幸せだった。

母という存在と仲良くなれたとき、私は自己肯定感が増した。そして、真の幸福感で満たされたような感覚があった。この気持ちをそのまま持ち続けることができるようになれば、どんなに人生は開けるだろうか。

家に帰って、カレーを作り、子供達も無事に帰ってきて、夫も帰ってきて、改めて、子供、夫を大事にしよう、と思って、一人一人を抱きしめに行った。

そう、言葉も行動も素直になること。心が良いときにそうする。

今、ここにある幸せ、ただ大事にすることに集中しよう。

眉間のあたりがじんわり温かくて、皺が伸びて消えていくような気がした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?