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株式会社たかもちげん漫画製作所について その3

ひととおり根回しを終えた私は電書バトさんへメールを出します。

実はこの時点ではお世話になることは考えておらず、出版社さんとの折衝をどのように進めるかの相談のつもりでした。

ざっくりプランとしては
1.出版社さんとお話し合いをし、電子書籍の販売権をこちらに移す。

2.デジタル化するのに各社合い見積もりを取る。

3.プラットフォームに営業する。

4.最終的には生原稿をNFT化する。

まだ、会社を辞めておりませんから前準備のつもりです。

NFT化については当時盛り上がりはしましたが、いまいち浸透していない感がありますので取り敢えず後回しでいいかと。

などと思案していましたら、割とグイグイ感のあるメール返信が佐藤漫画製作所のご担当さまから来ました。

担「各社との契約書を確認させてください。法的書面はこちらで用意します。内容証明で出版社さん宛に送ってください。」

あっいや、まだそんなつもりではなかったんですけども…

担「作家さんと出版社さんは年契約を結んでいる場合がほとんどなので動くなら早い方が良いです」

内容証明とかちょっと大袈裟では…
私なるべく穏便に済ませたいんですけど…

担「通常手続きです(キリッ)」

その後も細かい質問含めかなりの質疑応答をメールでやらせていただき

結果として
〇いつ抜けてもいいこと。
〇データが手元に残ること。
〇各販売店への取次が豊富。

この3点で決めました。

取り敢えずという言い方は大変失礼かもしれませんが、まずはこちらの業界について何となくこれまでの仕事から知り得てはいたものの、詳細までは知らないので経験者のお手並み拝見という様子見の意味合いが強かったです。上記3までやっていただけるのも有難い話ですし。

という訳で、退職してからと目論んでいた会社設立も前倒して同時進行で動き始めます。

会社名は散々迷いましたが、代表は務めるものの【私の】ではなく【父の作品を管理する】会社ということで、死去した際に廃業した【たかもちげん漫画製作所】を有限から株式に変えただけにしました。

設立にあたり、参考にさせていただいたのは今でもお世話になっております、弥生会計ソフトのサイトです。

ググれば会計士にお願いすれば7万円くらいで全てをやってくれる広告が上位に表示されますが、切角の機会ですから自分自身でやろうと動き出します。

しかし、結果としていい経験にはなりましたが、次に会社設立する際には絶対お願いすると思います。様々な役所へと足を運ぶ機会が多くかなりの時間を費やされます。

その時間をストレス感じながら費やすのであれば自分の得意なジャンルに使った方が建設的かと。異論はもちろん認めます笑

そんなこんなで会社務めをしながら次のステップへの準備を役員には逐一報告しながらも社員たちに気づかれないように進めていく秋でした。



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