断食。

5泊6日の断食を経験して悟ったことが一つ。
それは、食事すら人生という退屈な一生に神が与えた暇つぶしのための快楽だということだ。

本来、食事なんて全然取らなくても生きていけるし、実際原始人は狩が成功するまで何日も食事は取れなかったはずだ。
しかし、人間は知恵を得、狩をやめ稲作をはじめた。
すると以前より食事にありつくことができるようになった。
そうなると、暇を持て余した人類は大してお腹も空いていないのに快楽を求めて都合よく1日3回も食事を取るようになった。
それが今でも続いているのはみんながみんな断食を始めたり1日1食の生活にすれば農業や畜産業を営む方がやっていけなくなるからだと思う。
戦争が無くならないのと同じである。

今は朝ごはんは軽く、梅干しとごま塩と味噌汁くらい、昼は酵素ジュース、夜ご飯は家族と食卓を囲みたいのでしっかり取っている。
こうなると夜ご飯の意義がかなり重要なものになってくる。
お腹は空いているので早く帰りたいし、味覚も以前より研ぎ澄まされた気がする。
今までの晩御飯に比べて量を食べるようになったかもしれないがそれでも朝昼ほとんど食べていないので体重は制限されている。

小麦が良くないと言われたので露骨に小麦が使用されているものを取らなくなった。特に菓子パンは絶対やめた方がいいとのことなので食べていない。
小麦に関しては脱ステロイドのクリニックの先生にも言われていたので本当にアトピーには良くないのだと思う。
ただ、食べないことでストレスを溜めたくないので週末にはお酒も嗜んでいるし大好きな甘いものも量をわきまえて食べている。

そもそもなぜ断食に取り組むことになったかというと脱ステロイドに取り組んでいる最中に心身ともにあまりに酷くなり業務にも支障をきたすようになった私の体を見かねた会社の会長が知り合いの断食道場に送り込んでくれたのが経緯だ。
断食道場では酵素ジュースが飲み放題で番茶やごま塩はとっていいことになっていたので断食が苦になることは全くなかった。
むしろ帰ってきてからの5日間の回復食の間がさまざまな誘惑にさらされて辛かった。
あとは1日2回酵素風呂に入るのだが、アトピーが酷すぎてヒリヒリするのが辛かったが通常だったら気持ちよかったのになと思う。今でもそうだが風呂上がりは特に痒くなるので1日1回にしてもらったが快く受け入れてもらえた。

私の中では肌の改善と裏テーマで日々の睡眠不足を解消し生活リズムの改善に繋げたかった。
毎日の家事と脱ステの眠気を伴う飲み薬のせいなのか体は悲鳴をあげていた。
1年の間に2回も居眠り運転で事故を起こしてしまった。
食事の改善は自分の意思でできることが多いが睡眠時間の確保には家族の協力が欠かせない。
しかし、通常の生活に戻って2、3週間もすればいつもの睡眠時間に戻りつつあった。

肌の調子は徐々に良くなってきているように感じている。
せっかくなので脱ステもできるところまで続けていこうと思う。
この食生活が果たして本当に体にいいのかは何年、何十年経ってみないと分からないだろうが続けて行きたい。

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