日曜日が嫌いだった。

私は宗教2世。

親がとある宗教の信者だ。
小さい頃から、朝修行とかで起きた時には居なかったのは日常茶飯事だった。
父親は、寡黙で、家にも仕事を持ち帰るような人だった。
たまに日曜日、出かけることになり、どこへ連れて行ってくれるのかとワクワクするが、連れて行かれるのは、とある宗教の本部である。
連れて行かれた後は、昼過ぎまで放ったらかしだ。
帰りに外食でも連れて行ってくれるのかと期待するが、どこにも寄らず帰宅する。

平日なら、友達と遊べるが、友達は家族で出かけて遊べない、一人っ子なので兄弟や姉妹で遊ぶこともできない。日曜日が、嫌いだった。
家族旅行といえば、宗教関係。
楽しくなんてかけらもなかった。


親が嫌いだった。

自分の楽しみを見つけなかいままだったなら
事件を起こしていたかもしれないと思わないこともない。


だが、そんな親の介護が始まる

ヤングケアラーほどは若くはない。
が、
介護なんて、自分には関係ない話だと思っていた。
あったとしても、もっとずっと先のことだと。

お前の世話にはならない。
そんなこと言ってたはず。
裕福で貯金もちゃんとあれば、施設へ入って世話をすることはなかったかもしれない。
でも、施設は高額。
家に寄り付かなかったら知らなかったが
普通に生活はできるが、
貯金などほぼなかった。
世話はしないといけないのが現実。

理想と現実、葛藤のあんなこと、こんなこと。

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