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隣家との境界線

都内のとある市に住む義母から夫にかかってきた一本の電話。「ちょっと相談あるんだけど…」。
なんの相談かと思ったら、夫の実家と隣家との境界線を測りたい、という話でした。

私は戸建て住宅は実家しか住んだことないのですが、私の実家は角地にあって、隣は親戚、裏は公共施設みたいなかんじで。隣家との境界線についてご近所問題になったことがないのでした。

夫の実家は旗竿地で、隣家は旗竿地ではないのですが入り口が奥なので家に入るまでの私道を隣家と共有しているのです。そうなるとその道の整備はお互い相談の上、折半になることにしてたようなのですが…。実際には私道との接地面の多い隣家が(本当はだめなんだけど)私道にプランターを置くなど私物化し始め、私道が狭くなってしまったようなのです。

当然ながら義母としてはちょっとずつストレスは溜まっているようで…。

そこで改めて気をつけて見てみると、空き家となっている家の境界線が隣家とのご近所トラブルのもとになりそうな物件がたくさんありました。

空き家を囲う塀や柵などがボロボロだったり手入れされておらず、よく見るとどうも塀の中心に境界線がある。これは共有物だから直すときにお互いに相談して折半するなどが必要になってくるものの、どうやら多くは先に「直したい」と言い出したほうが費用を負担することも多いようで…。
それで相手が切り出すまでお互いに我慢して待つ、という構造になってそうな。

そうなると空き家の人から言い出すことはなかなかないので、新しく空き家を購入するなりして移り住んだ人が心機一転できれいに直してくれることを周りが期待していると見えて…。

…と、そんなふうに考えている人たちが周囲に住んでいると思うと、今後ご近所付き合いがうまくいくかは考えもので、なかなかその空き家が売れることはないんじゃないか?と思ってしまいました。
お金と敷地に余裕がある方は良いですけどね。

今回の義母のような境界線を測りたいときも測量にかかる代金は言い出した側が負担する暗黙の了解になっているようでした。
自分が引っ越しするときは境界線から見えるご近所の様子も気をつけて見てみようと思いました。

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