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魂の旅にはまだほど遠い ②

完全に迷子だった。
30も後半に差し掛かっていた。

いつも何か不安で、でも私は大丈夫。
真っ当な人間だ、と思いたい自分と
本当は何もできていないダメな自分。
両方から目を背けるようになり、そもそも私は何のために今ここにいるのか?
と生きてる意味がわからない状態がずっと続いていた。

家族がいるのに孤独で、自分の居場所がないといつも思っていた。

なぜ私だけ思うような人生にならないのか?
他の人はみんな欲しいものを手に入れていて幸せそうなのに
私だけ満たされないのだろう。
貧乏くじばかり引いている気がする。

旦那の稼ぎは悪いし、私自身もなかなかお金が入らない。
いつもお金のことばかり考えている。

そんな自分が嫌で、でもどうしたらいいかわからないまま頭の中は
見栄を張りたい自分。
お金だけでなく何だかいつも余裕があるように見られたい。

外側はカッコつけて頭の中のぐるぐるは出さないように努めていた。
そんなことしてるうちに病気になった。
2ヶ月入院し、その後一年くらいは廃人のようだった。
髪の毛は抜け顔はむくみ外に出て誰かに会うのが恥ずかしく自分をますます嫌いになった。

でも外面は前を向いているように装った。

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