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#14 4種類のコンポ(構成要素)と12個の個別要素

【「当たった!」というとき】

「ホロスコープの基礎」の第2回めは、ホロスコープの愉しみの#14です。

「あなたは〇〇座生まれね」と言うとき、「12サイン(宮)」と「太陽」のみをみたものです。

それだけで、ホロスコープ・リーディングは完璧でしょうか。

もちろん違います。

ご存じのとおり、「12サイン(宮)」と「太陽」の組み合わせだけでなく、太陽以外の「プラネット(星々)」に加え、「12ハウス(室)」はもちろん、「12アスペクト(座相)」のすべてをみるものだからです。

個人のネイタル・ホロスコープ(出生天球図)は、上のすべてを鑑定することで全人的なリーディングが可能です。

ちなみに「12サイン(宮)」と「太陽」のみの鑑定は、“個性の核”のみをみたものです。

個々のホロスコープによって特徴となる部分は異なりますので、その部分がもし「太陽サイン(宮)」であれば、当然「当たった!」ということになります。

その方は、「星占い」や一般的な「占星術」は、太陽サイン(宮)をメインとしたものが多いのでラッキーかもしれません。

ですが、それ以外の部分に特徴を持たれている大多数の方の場合、「星占い? 占星術? 当たらないよ」となります。

結局、本来のホロスコープ・リーディングは、すべての占星要素はもちろん、占星術ではあまり述べられていないホロスコープ自身の象意構造まで検討する必要があります。

12サイン(宮)と太陽、また12プラネット(星)だけではなく、12ハウス(室)のすべてと、12アスペクト(座相)のすべて、さらにはホロスコープの象意構造まですべてを視野に入れたうえで、どこが特徴なのか、詳しく見ることが、宝瓶宮占星学のホロスコープ・リーディングの基本です。


【ホロスコープの作成の基礎】

先回#13では、「ホロスコープ作成ソフト」の事実をお伝えいたしました。

もし、「ホロスコープ作成ソフト」の出力のまま、意識的に正しいホロスコープに変換せずに、12サイン(宮)に偏重していることに気づかずに使い続けていくと、知らないうちにズレた解釈になっていきます。

12ハウス(室)が意識にのぼらなくなったり、アスペクトが部分的になるなど、サイン(宮)や星に偏ったホロスコープ解釈になるためです。

なぜなら、「ホロスコープ作成ソフト」自体が、片寄ってプログラミングされた出力設定になっているためです。

「ホロスコープって、そういうものです」と気づかずに思い込んでしまいます。

案外と重要なポイントです。

4種類の占星要素のすべてを用い、またご理解したリーディングが必要なので、このことは頭のすみにおいてホロスコープを見ていかなければならないというお話です。

【宇宙森羅の最小象徴数】

「基本三数」とは何でしょうか。

「光の三原色」(色の三原色)のように、この世界の最小単位となっている三要素(三原素)の総称です。

パソコン・プリンターなどで、フルカラー印刷をしようとするとき、色の三原色に黒を加えた「3色+1色」の4つのインクを使わないと正しく再現することができません。

ホロスコープ・リーディングも同様です。

「基本三数」に基づいた次の4種類の占星要素を、欠けることなく12数によって用いることが必要です。

1、12サイン(宮)…宇宙を象徴。

2、12ハウス(室)…地上を象徴。

3、12アスペクト(位相、座相)…関係を象徴。

4、12プラネット(星)…個人を象徴。

このすべてから、まずはホロスコープ全体を精査し、そのうえで特徴を見出してリーディングを行ないます。

4種類の占星要素のすべては、「基本三数」に基づいて「宇宙森羅の最小象徴=12数」で構成され、個々に原意が定められています。

【現代占星術での体験談】

お話は変わりますが、体験談をお話いたします。

ホロスコープに興味を持って当初、西洋占星術(現代占星術)を学んだのです。

最初は面白かったのですが、困ったことが出てきました。

12サイン(宮)は詳しくご紹介されているものが多かったのですが、12ハウス(室)を学ぼうとしたのですが、当時は「これは!」といったものが見つかりませんでした。

アスペクトも類似で、詳しく書かれているものが当時はなかったのです。

まして、吉座相や凶座相といった吉凶解釈がほとんどで、一方的なので今では誤りだということが分かります。

その吉凶解釈の「占断癖」を直すのに、気合を入れて意識しなければならず、長いこと「タテの頭をヨコ」にするような苦悶をしたことを覚えています。

とある先輩占術師が「占星術はもう一度、一から再構築され直さなければならない」と言っていたとおりでした。

最近では、単純な二元対立の「吉凶解釈」をされるかたは、もう少ないのではないでしょうか。

ただ、それに代わる共鳴的な根本解釈がないために、心理的なカウンセリング解釈に流れている側面がないとはい言えません。

最後に、こっそりお教えいたしますと、宇宙の根幹法則「基本三数」によって再構築が可能です。

【ホロスコープ・マスター】

「「基本三数」3(4)数に基づいて、次の4点をご考慮ください。

1、4種類の占星要素をすべて用いること…原則。

2、それぞれ個別占星要素の12個全部を解釈すること…実際。

3、ホロスコープ自体の象意構造も読んで全人的にリーディングできること…関係。

4、ネイタルの過去だけでなく、現在また未来が解釈できること…展開。

ホロスコープ自体もまた「基本三数」による象意構造を持っています。

世界に2つと同じものがない唯一のホロスコープに応じて、個々の占星要素を自在に組み合わせられる解釈によって、個々の原意を応用展開したホロスコープ・リーディングが可能になります。

「基本三数」とその展開の「数理法則」を知れば、はるかに簡単にご理解ができるようになるのです。

【歴史的な価値ある快挙】

もう膨大な過去の象意解釈を丸暗記する必要がありません。

「基本三数」と「数理法則」から原意をご自身で応用展開して自在な象意解釈が見出せるようになるからです。

それを誰かにお伝えしようとするときに、正しく伝えられる表現力が必要になります。

その際に、過去の象意解釈の中からワードをご参考にチョイスされるのもよいでしょう。

このような「ホロスコープ理論」の発見は、ホロスコープ発祥以来、約2千数百年ぶりのことになります。

当時の古代ギリシャの世界観による四元素説理論は、すでに疑似科学(迷信)とされています。

宝瓶宮時代の新しい宇宙観による「基本三数」理論を知れば、はるかに時短モードでの修得が可能になります。

「基本三数」や「数理法則」の象意に照らし合わせると、過去の象意解釈のどれが正しいのか分かります。

その表現やワードをご参考にされながら、ご自身でリーディングされた内容を、ご説明のご参考にしながら相手に伝えていくのもよいでしょう。

※「奥義講座のための基本の基02」を
リライトして掲載したものです。


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