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鉛筆の奥深さに迫る 雑学ペンシル

鉛筆の驚くべき事実とその歴史

鉛筆は私たちの日常生活に欠かせない文房具の一つですが、その起源や特徴についてはあまり知られていません。鉛筆に関する驚くべき事実とその歴史を紹介します。

鉛筆はパンで消していた?

鉛筆が発明されたのは16世紀のイギリスで、羊飼いが木の枝にグラファイトを詰めて書き物をしたのが始まりとされています。当時は消しゴムが発明されていなかったので、鉛筆で書いたものはパンで消していたと言われています。パンは柔らかくて水分が多いので、グラファイトを吸収して消すことができました。しかし、パンは食べ物なので無駄になるし、汚れるし、虫がつくし、という問題がありました。そこで、1770年にイギリスの化学者ジョゼフ・プリーストリーがインドゴム(ゴム)を使って鉛筆を消す方法を発見しました。これが消しゴムの原型です。

鉛筆1本で56キロの線?

鉛筆は非常に経済的な文房具です。1本の鉛筆で約56キロの線を書くことができると言われています。これは地球の赤道を1周するよりも長い距離です。また、1本の鉛筆で約5万字も書けるということです。これは小説の半分ぐらいに相当します。鉛筆は木やグラファイトなど自然素材で作られているので、環境にも優しいです。

鉛筆を振るとぐにゃぐにゃ?

鉛筆を手に持って振ると、ぐにゃぐにゃと曲がって見える現象があります。これはラバーペンシルイリュージョンと呼ばれる錯視です。錯視とは、目や脳が物事を正しく認識できない状態のことです。ラバーペンシルイリュージョンでは、振動する鉛筆の先端や中央部分が目に入る情報が少なくなります。そのため、脳が補完して曲線を描くように見えます。実際には鉛筆はまっすぐです。

シャープペンシルはシャープが開発?

シャープペンシルは日本発祥の文房具です。シャープペンシルという名前は、家電メーカーのシャープが開発したからではありません。実は、1929年に日本人技術者の早川徳次郎が発明したもので、当時彼は東京無線工業(現在の東芝)に勤めていました。早川徳次郎は後に東京無線工業を辞めて自分で会社を設立しました。その会社がシャープです。つまり、シャープペンシルはシャープ社長が発明したということです。シャープペンシルは当初はエバーシャープという名前でしたが、第二次世界大戦後にシャープペンシルに変更されました。

シャープペンシルの芯は電子レンジで光る?

シャープペンシルの芯はグラファイトという物質でできています。グラファイトは炭素の一種で、電気を通しやすい性質があります。そのため、電子レンジで加熱すると電流が流れて発光することがあります。しかし、これは危険な実験なので絶対にやってはいけません。電子レンジやシャープペンシルの芯を壊したり、火災や感電の原因になったりします。

以上、鉛筆に関する驚くべき事実とその歴史を紹介しました。鉛筆は私たちの身近な文房具ですが、その裏には様々な知識や歴史が隠されています。鉛筆を使うときには、その素晴らしさに感謝しながら書きましょう。

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