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ドラクエⅢのオルテガの性格について

ドラクエ3には、主人公である勇者の父親がとても印象的な存在として登場しています
ファミコンの頃の荒々しい見た目から一変し、スーパーファミコン以降のハードでは、力強く頼もしい父親としての姿をオープニングに見せてくれます

ところで、そのスーパーファミコン以降のハードでのドラクエ3には、システム上の大きな変更がありました
それはプレイヤーキャラクター毎に設定される【せいかく】です
この【せいかく】は様々な種類があり、それによってキャラクターの成長に補正がかかる、RPGとして重要なステータスになります
そして、主人公の勇者はオープニングの時点で、とても込み入った心理テストのようなものを受け、その結果によってせいかくが決まります


この心理テストがめっちゃ面白くて、普通の攻略とは別に、そこだけ何度も何度もプレイしていました
診断が終わった段階で、あなたはこういうせいかくです…と天の声から告げられますが
その解説も、せいかく毎の個性があってとても読み応えがあります

オルテガの【せいかく】は?

前置きが長くなりましたが、
では勇者の父親の勇者、アリアハンのオルテガには【せいかく】って設定されていたのか? と疑問を抱き、天の声から告げられる解説を色々と確認し、
オルテガはこの【せいかく】だったのでは? と考えられる物があります

それは、ねっけつかん です
以下、その解説になります

あなたは なかなかの
ねっけつかん です
正義感が つよくて
まがったことが 大きらい
しかも ひとには 親切です。
こんな性格ですから あなたは
だれからも 好かれています
と 言いたいところですが…
じつは そうでも なかったりします
それは どうしてでしょうか?
あなたにも きっと ふしぎでしょう。

それは ほかの みんなは
あなたほど つよくないからなのです。
よわい面を いっぱい もっています。
だから あまりに強い あなたといると
つかれてしまうのでした。

あなたも 自分の弱みを もうすこし
人にみせるようにすれば 親しみを
もたれるのかもしれませんね。
でも わるい性格では ないので
無理に 自分を変えようとする必要は
ないでしょう。

…オルテガがこのねっけつかんだったとすると、色々と符に落ちるところがあります
まず分かりやすいのは、正義感が強くて曲がった事が大嫌いで人には親切…それはもう、ドラクエ3の旅の中で見た、オルテガの足跡そのままです
そしてオルテガは、旅の中でいつもひとりでした
アリアハンから旅立つ時も、ノアニールに立ち寄った際にも、ムオルの村にたどり着いた時も、もうひとつの世界にたどり着いた時も、人々に慕われて見送られて、ずっとひとりで旅をしていました


あまりにも強いあなたといると、つかれてしまうのでした

オープニングのムービーでオルテガは、ネクロゴンドの近くの火口にて、魔物との戦闘中に火山に落下してしまいます
アリアハンの兵士は、その近くに寄ることも出来なかったと言っていました

この【ねっけつかん】というせいかくになるには、心理テスト内で

砂漠で遭難しかかっている2人の男がいる
水は2人が飲むと1日分しかない
近くの町までは歩いて3日はかかる
男のうちひとりは怪我をしており自力で歩けない
どうすべきか?


という問題に
(怪我をしている方を担いででも、2人で町を目指すべき)と回答することで、なることができます
いかにもオルテガなら、己がその状況だったとしたら、怪我をした仲間を担いででも、水がなくても、2人で町に生還できるのだと思います
そして、助けられてしまった側は足手まといになってしまう事を悔やんで、オルテガ様のお供はつとまらないと嘆いて…
そんな状況が幾度とあって、彼はひとりだったのではないでしょうか
でもオルテガはきっと、そんな事は気にも止めてなかったでしょう、自分が世界を平和にすればすむ話だと、何があってもあきらめず戦い続けていた…

あなたも 自分の弱みを もうすこし
人にみせるようにすれば 親しみを
もたれるのかもしれませんね。
でも わるい性格では ないので
無理に 自分を変えようとする必要は
ないでしょう。

それがオルテガという、勇者で父親の姿でした
でも、叶わなくても
オルテガと一緒に戦えたら、どんなに良いだろうと何度も思ってしまうのです

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