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豪雪の山里から ~ 人と獣と植物と

こんにちは。ようこそ

農業をするのに
避けて通れない獣との関係

この集落に住んでたり外からやってきたりする獣たち
たぬき、ハクビシン、ねずみ、もぐら、猿、イノシシ、カラス、スズメなど
いわゆる「害獣」と呼ばれ、
田畑を荒らすやっかいものと厭われる存在

たぬきやハクビシンは
以前からこの集落に住み着いてて
ナスやトウモロコシなどが実ったころを
見計らって食べにくる
カラスも、ナスやトマトなんかを突いていく

ネズミやモグラは、
土の中のサツマイモの根をかじったり
田んぼの畦に縦横無尽に穴をあけて
水漏れの原因を作る

猿は何年かに一度                                                         枝豆やトウモロコシ、カボチャ
なんかを目掛けて
数十匹の群れが襲来して
食べ放題を楽しんで帰っていく

スズメは秋になると、電線の上から田んぼに
ダイブしては米を食べまくっていく

イノシシは、雪深いところが苦手
かつて福山近辺には住めないと言われてたのに
数年前に訪れた小雪の冬以来、
ここらの山にも住みついて冬越しするようになった
これも温暖化の影響なのか?
奴らは鼻先で田んぼの畦や畑を、
激しく掘り返して壊し
田んぼ中を走り回り泥浴びして
実った稲を倒しまくって一夜で壊滅させる

もちろん、これらの獣たちの襲来を、
人もだまって見ている訳ではないが…

小さな畑なら、ネットで囲んで動物が
侵入しないようにしたりするけれど
穴掘って侵入したりネットをよじ登って侵入する

獣が通るとライトが光り警告音が鳴るグッズを立て
カラスやヘビの模型を吊るすなどと
奴らが嫌がりそうなことをしてみたりするけれど
効くのは最初だけで、じきに慣れて効果は薄れる

我が家の場合だと、犬の換毛期に集めた抜け毛を
ペットボトルに詰めて吊るしてみたり、散歩ついでに
犬を巡回させたりするが、まあ気休め程度

ねずみには殺鼠剤を蒔く人もいるが、
畑ならペットボトルの風車を立てたり、田んぼの畦ならカケヤ(デカいトンカチ)で叩いたり
スズメには、田んぼのまわりに綱を張り巡らしたり、最近の流行りなら真ん中にトビを模した凧を揚げてみたり

あと、イノシシに困ったら、害獣駆除の人を頼んで罠をしかけてもらう策もあるが、臆病で疑いぶかい獣は簡単には引っかからない
最終手段は、田畑のまわりを電気柵で囲ってしまうという策で、コストはかかるが使い方を間違えなければ効果はあるようだ

まあ、あの手この手で対策は取られているが、相手も生き残りをかけて必死だから、いつもイタチごっこで、人は後手にまわりがち

新参者のイノシシや外からくる猿たちはともかく、他のやつらは昔からこの土地に住んでるんだから、やつらにも生きる権利はある

しかも植物の立場からすると、動物に実を食べてもらって種を広げてもらいたいから、あえて目立つ色になったり甘い香りをつけて食べごろのサインを出したりしているって話もある
そんな植物と獣たちのWin&Winの関係に、人の都合だけで対抗しようとしても、なかなか敵わないのも当然だろう
まぁ、がんばって被害を少し減らせるってくらいが関の山かな~

…などと悠長な事をいってられないくらい
実は、自分の田んぼでも
イノシシ被害が年々深刻なものになってきている

はてさて、どうするか…






 

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