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そろそろWBCで見たいパナマ

皆さんは中南米の野球強豪国と聞いてどんな国を浮かべますでしょうか。ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコ、キューバ、、、

それらの国よりは少し名前が挙がりづらいのがパナマ。パナマも野球が人気スポーツの国であり、パナマの野球選手では過去にメジャーリーグで歴代最多セーブのM.リベラ、日本のプロ野球では近鉄で本塁打王のB.オグリビー、ダイエーやロッテで活躍のJ.ズレータ、日本ハムなどで活躍のF.セギノールなどが有名ですね。とはいえドミニカ共和国やベネズエラほど活躍する選手は多くないですし、オリンピックやWBCで好成績を残したこともなく「たまにいい選手を輩出する国」くらいのイメージでしょうか。

パナマという国

中米で最も南にあるパナマ

人口:約430万人(メスティーソ、アフリカ系など)
面積:北海道くらい
首都:パナマシティ
言語:スペイン語
経済:運河関連や金融業の影響もあり、中米で最も高所得国。
他のスポーツ:ボクシングが盛んでR.デュランなど世界王者輩出。サッカーは2018年にワールドカップ初出場。

パナマとWBC
これまでパナマは2006年の第一回、2009年の第二回とWBCには2回出場。ただ両大会も一次ラウンドで強豪国と同居する組み合わせだったこともあり、2大会とも1勝も挙げられていません。そんなパナマは第三回大会では予選から出直しになりました。

そして2013年の第三回大会、パナマは前年に予選を戦うことになります。首都パナマシティで行われた予選で、パナマはあと1勝で本大会というところまで勝ち進みますが、予選決勝でブラジルに0-1と敗戦。地元のファンの前であと1点でWBC本大会を逃してしまいます。

そして2017年の第四回大会、またパナマは前年に予選を戦うことになります。そして前回同様に首都パナマシティで行われた予選で、今回もあと1勝で本大会というところまで勝ち進みながら、予選決勝でコロンビアに1-2と逆転負け。またしても地元のファンの前であと1点でWBC本大会を逃してしまいます。

過去のWBCで0勝  0勝  予選敗退  予選敗退。
野球人気も高く名選手を多く輩出する国としてはあまりにも寂しい結果です。

戦力が揃っている今のパナマ
そんなパナマですが、現在パナマはかなりレベルの高い選手を抱えています。
特に投手。WBCではだいたい投手は14人ほどなので、その想定で選出してみました。

所属は2022/3/28時点

メジャーリーグに定着していると言えるのはP.エスピーノくらいですが、他はマイナーリーグの3A〜2Aレベルの投手が揃います。実はこのレベルの投手を集められる国は決して多くなく、侍ジャパンがよく対戦するキューバやオーストラリアでもこのレベルにはありません。

一方で野手。

所属は2022/3/28時点

投手同様、メジャーリーガー数人に3A〜2Aレベルの選手が周りを固める構成。ただメジャーリーガーの3人を含め大砲タイプがおらず、怖さに欠ける感じでしょうか。あえて言えばカージナルスの有望株であるI.へレーラか。今の時代にこそズレータかセギノールがいれば、、、

パナマ代表のレベル
上記のメンバーが揃った場合にレベル的には、同様に3A〜2Aレベルの選手が集まっており東京オリンピックで銅メダルに輝いたドミニカ共和国代表に近いかと。あれの投手力は少し上がり長打力は少し下がるチームというイメージでしょうか。

あのときのドミニカ共和国代表は初戦で侍ジャパンを苦しめ、最終的には韓国代表を倒し銅メダル。個々の能力=チーム力ではないとはいえ、パナマ代表はそれくらいやれてもおかしくないと感じます。

来年のWBCに向けて
来年のWBCに向け、まずパナマ代表は今年9月に予選を戦う必要があります。今回は他の予選出場国と比較するとパナマ代表は戦力的には圧倒的で、また今回の予選も首都パナマシティで開催だそう。まして本大会出場枠が16から20に増える次回WBCで、パナマ代表が本大会に出るのは至上命題でしょう。

本大会になれば、十分に躍進は期待できるチーム。日本の野球ファンにも「野球強豪国」として認知されるような戦いに期待したい。

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