楽しいこともある
たまにはハッピーな事も書きたい。
色々おかしな学校だとは思うものの、騙されて入ってきた子どもたちに罪はなく、彼らの多くの無気力を少しでも改善し、一部の向上心をしっかり受け止めて成長に繋げたいと思う。いつも思う。
この学校には研修というものが一切存在しなかった。非常勤ならともかく(もちろん非常勤にも本来必要)正職員で採用した教員に電子黒板の使い方もリモート時の出席の取り方も一切教えず,明日からよろしくな感じでスタートだったのである。
ここの職員は基本この学校の出身者のため、彼らは学生時代からこの学校の不文律に慣れている。だから外様の気持ちが全く分からないのだ。
こちらから教えて欲しいと申し出ても、一応対応はしてくれるがこちらの立場になって考えるということができるレベルの職員がいないため、ただ表面的な機材の使い方を一通り教えておしまい、である。
何でこんなんで成り立ってるんだろうと最初の週はものすごいストレスだった。ただ一週二週と授業をこなすうち分かってきた。
生徒の質が低いので、こちらの質が高いか低いかを判断する物差しが無い。
ネットワークに繋がっていなかろうが、新しい先生がプロジェクターをうまく使えず授業の半分が潰れようが,彼らには心の底からどうでもいい事、何なら授業がなくなってラッキーくらいの感覚なのだ。
だからそもそもクレームが出ない。
一部、あの先生の授業は分かりにくいと申し出てくるキチンとした生徒はいるものの、ごくごく少数派だし「真面目ー」とからかわれるのであまり表立って言いたくないような空気がある。
私はいつも思っている。
こんな調子で世の中に出たら「専門学校で何を学んできたの?」と訝しがられる事だろう。
正直、クラスの半分近くは大したスキルも身につけられず終わっていくし、最底辺層は高卒時とほとんど変わらない状態で2年間を終えていく。
それでもそういうやつの中から「大学に編入したい」と言い出す奴が必ずいて、聞いたこともないようなFラン大学に編入していく。カネの無駄遣いだ。社会の損失だ。
、、、結局、何にもハッピーな事なんて書いてない。月曜の朝らしいメンタル状態。
本当は教室に入って一部のやる気のある子たちと会話すると一気にテンションが上がるのである。
あの子たちのお陰で救われている。
今日もきっと楽しいだろうと,それだけをよすがに毎日生きている感じがする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?