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自己紹介 浅利 進(副代表)

はじめまして。といっても、この名前で団体の活動をするのは2回目です。
簡単に自己紹介しますと、自分はFTM(女性→男性)の、ごく普通のおじさんです。
昭和後期に生まれ、幼少期は「女の子」という分類に戸惑う子でした。なんで自分を女の子と言われるのか、まったく意味がわかりませんでした。「え?だって自分は男だよ?なんで女の子って言われるの?」という、感じでした。
子供の頃からこんな感じで、自分自身の認識は男の子。この認識が40年以上続いております。

このたび、世情の誤解や誤認識について、また、当事者自身の心配や不安を感じ、私たちGID当事者として声を上げなければならない、と感じました。
埋没生活をしている当事者にとって、表立って声を上げるというのは、日常生活への影響もあり、なかなかできることではありません。
しかし、黙っていれば「いなかった」ということにもなります。自分はたまたま大柄な体格があり、普通に男性に見えるので、生活上困ったことはありませんし、もちろん差別をされた経験も、いじめられたという経験もありません。とても恵まれた環境で、自分の思う通りに生きてきました。幸せな人生を送ってきたと思うし、それなりの社会的地位を得て、好きなように生活しています。それは、たまたま恵まれていた環境にあっただけで、悩み苦しんでいる当事者を見捨てていいのだろうか?と思い、声をあげようと思ったのです。

いま、世の中で様々な事柄が「アップデート」されようとしています。良かれ悪しかれ、それこそが「時代の流れ」なのだと思います。しかし、悪い方向に流れていっていると肌で感じるからこそ、声を上げて流れを替えなければならない、と思っています。
この「流れ」は、後々我々GID当事者を苦しめることになるかもしれない。それはいけない。それは絶対に避けなければならない。

私にできること。それは「当事者としての意見を堂々と言えること」だと思います。「私たち当事者の意見として、声をあげてくれてありがとう」と言ってもらえるため、当事者の支援とともに、ここにこの立場を表明いたします。

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