よだかれん氏への抗議文

よだかれん様

あなたの最近のTwitterでの一連の発言は、生得的女性はもちろん、静かに埋没して暮らす性同一性障害当事者の生活を脅かすものであり、到底看過できません。

特に戸籍を変更している人の場合、自身の性同一性に則ったあるべき権利や生活を取り戻し、普通の男性または女性として、皆がそれぞれに自分の人生を歩んでいます。

お聞きしたいのですが、
「オペ済みなので女湯に入ってます💕」
「気づいていないだけで、多くのトランス女性が女性トイレは勿論お風呂も利用していて、すでに皆さんと共存しているんですよ💕」
などと発言した意図はなんでしょうか?

埋没している人が憎くて、引きずり下ろしたいのでしょうか?女性に嫌がらせがしたいのでしょうか?
私達にはそうとしか思えません。

性別適合手術を終えて戸籍を変更したMtFが女性用のトイレや浴室を利用していることぐらいは多くの人は当然知っているでしょう。

戸籍に合致する施設を使うことに関しては法的にも合法なことは間違いないですが、それでは何故今まで問題にならなかったと思いますか?
それは、「性同一性障害という疾患で、特別な事情がある人だから仕方がない」という共通認識があったからということは大きいでしょう。
そして当事者のいわゆるパス度が高ければ、周囲とトラブルになることもなく、仮に「あの人もしかして…」となったとしても、「事情のある人なら仕方がない」と思ってくれていたかもしれません。

要するに、「お目溢し」です。私達は、マジョリティにそのような形で特別な許しを得ているにすぎない状態であることを自覚しなければなりません。

しかし、あろうことかあなたは、「オペをしたら女湯に入れるのは当然だ!」「気づいてないだけで、既に入ってるんですよ💕」と、煽るような発言を繰り返しています。

これは、今までお目溢しをしてくれていた女性達に対して喧嘩を売っているのでしょうか?(しかもオペをしただけで、戸籍を変えていない状態でそういう施設を使ってもよいということを認めてしまえば、戸籍が男性のまま女性用の施設に入る犯罪行為の奨励になりかねません)

あなたがそのような態度を続けるのであれば、女性は、たちまち「手術をしても、戸籍を変えてもダメです」というしかなくなってしまうでしょう。

GID特例法はあくまでも「特例」です。
本来、人間は性別を変えることなどできません。

しかし、性同一性障害という疾患で苦しみ、その治療として性別適合手術を受けた者に限っては、戸籍がそのままでは社会的な混乱を招き、あまりにも不都合が多いので、特別に法的な性別の取扱を変更することが認められているにすぎません。

あなたは、その特例法の原理原則や理念を破壊しようとしていますよね?

これがどれだけ反社会的なことであるか、ご理解なさっていますか?

トランスジェンダーと性同一性障害は違います。
トランスジェンダーは、文字のとおりジェンダーをトランスする人、つまり反対側の性の装いや役割などをまとって生きる人という意味です。

そこには身体違和や治療の有無は当然一切問われません。むしろ、それを望んでしまうと、もはや「装い」の問題ではなくなってしまいます。身体は装いではないからです。

性同一性障害は、もともとトランスセクシャルと呼ばれていて、これは医学的治療によって身体の適合を望む人のことです。これは疾患です。

本来、このようにトランスジェンダーとトランスセクシャル(性同一性障害)は全く別物なのです。

しかしあろうことか、あなたをはじめ、LGBT活動家などは、トランスジェンダーと性同一性障害を混同し(というか、性同一性障害の概念を消しています)、トランスジェンダーという言葉で全てを説明しようとしています。

この言説は、性同一性障害の当事者にとってとても恐ろしいもので、あたかも「身体」というものがただの装いであるかのように解釈され、身体違和の苦しみは矮小化されます。
医学が後退し、保険適用もなされなくなる可能性があります。

そして、生得的女性にとっても、身体違和で手術をした人、または望む人と、そうではないただ異性のジェンダーを纏っただけの人との区別がつかなくなり、ただ女装しただけの男性を女性用のトイレや浴室に招き入れてしまう結果となり、女性が安心して暮らす権利が脅かされることになります。

当然、これはGID当事者にとっても恐怖でしかなく、得することは何一つありません。

よだかれん様は、このままこれからも、生得的女性や、埋没して静かに暮らす市井のGID当事者に対して恐怖を与え、生活を脅かすような発言を続けるおつもりでしょうか?

違うのであれば、自分の言葉で、真意を語っていただき、誤解を解いていただきたいと思います。

しかし、仮にこれからもそのような態度を続けるだけなのであれば、私達はあなたに対し、抗議の声を上げ続ける他なくなります。
できれば、そのようなことはしたくありませんが、私達にも生活があり、尊厳があります。それを守るためには仕方がありません。

GIDの権利と女性の安全を守る会・一同








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