サッカー文化
近年日本サッカーは素晴らしい躍進を遂げている。個々を見てもサッカーの本場ヨーロッパで活躍する選手は枚挙にいとまがないほどで、そんな選手たちが集まる代表チームはW杯でドイツやスペインに勝つという偉業を達成した。
しかし、そんな偉業を達成したチームでさえまたしてもベスト8の壁は破れず、ベスト16止まりとなった。
果たして何が足りなかったのか。
メッシのような1人で試合を決めてしまう存在がいなかった、選手ひとりひとりの能力が足りなかった、個々の底上げをもっともっとしていくしかない、PK戦での戦い方が不十分だった、はたまた運がなかった等、様々な可能性が上がってくるだろう。
そんな中以前こんな話を聞いた事があるのを思い出した。
ベスト4以上には『サッカー文化』が根付いている国でなければ残れないと。
例えばサッカー大国と呼ばれる国では、カフェやバーに行けば当たり前のようにサッカー談義に花を咲かせ、テレビからはサッカー中継が永遠と流れ、試合の分析や議論が活発に行われ、街中の至る所でボールが蹴られ、そのどれもが老若男女問わずに行われている。
いわば下積みのようなものが生まれながらにして行われる環境にあるのだという。
この些細とも思える小さな積み重ねのひとつひとつが、サッカー大国をサッカー大国たらしめているというのである。
では、日本ではどうであろうか。
街に出てもサッカーに触れる機会は限られており街中でサッカー談義などほぼほぼ聞いたこともない。民放でのサッカー中継も数えるほどで、ニュースでの扱いもW杯などの主要大会を除けば皆無に等しい。サッカーボールを蹴られる場所も限られ、ましてや老若男女問わずなどといえば夢の世界ではないかと思ってしまうほどだ。
この差は如何ともし難い。今すぐにどうこうなるものでもない。
しかし、選手でもなく指導者でもなくなった私に出来ることは今これしかない。
ほんの少しでもサッカー文化が根付くように情報を発信していく。
夢は日本代表サッカーW杯優勝。
小さな積み重ねをコツコツと。自分のペースで。