オタク、スイスへ行く(Day3)
ツェルマットの朝は早い。
マッターホルンを含むアルプスの玄関口ということもあり、朝早くから出発する登山者が多く見られた。
朝食は今日もビュッフェ形式。
昨日の反省を活かして少々控えめにした。
朝食後すぐに出発し、本日の目的地ゴルナーグラート展望台に向かう。
ツェルマットから登山列車1本で全く歩かず標高3089mまで登れるのだからとんでもないアクセス性である。
何度も繰り返すようだがよく鉄道を通したなあと感嘆するばかりだ。
(ちなみにこの列車も今年で開通125周年らしい。ひえ〜)
列車に揺られること数十分。とんでもない傾斜地を登り、森林限界を超えてしばらくするともう目的地のゴルナーグラート駅に到着した。
そこから展望台へは歩いてすぐ。今日も素晴らしい雲ひとつない晴天に恵まれ、日頃の行いの良さを実感した(?)
展望台に上がった瞬間、目に飛び込んできたのは360度広がるアルプスの山々の稜線と氷河。
ここまで綺麗に一望できることはそうそう無いそうだ。
大自然の偉大さを改めて感じつつ、ここまで線路を引き展望台を建築した先人の飽くなき探求心に敬服するばかりだ。
30分ほど景色に見とれた後、再度列車に乗り少し下のローテンボーデン駅で下車する。
ここからは軽いハイキングが始まる。
この季節はちょうど高山植物も見ごろとなっており、多種多様な可愛い花を咲かせる植物たちを見ることが出来た。
※同定に自信ないので間違っているかも
そんな花々に見とれて歩いていくと、正面には威風堂々そびえ立つマッターホルンが見えてくる。
アルプスの山々の中でも特に特徴的な形状をした山であり、世界中の登山者の憧れの山でもある。登頂には事前にテストを受け資格を得る必要があるそうだ。
生半可な気持ちで登れる山ではないだろうが、こう目の前にするといつの日か登りたいという気持ちは着実に自分の中で膨らんでいく一方だった。
1時間半ほど歩くとハイキングのゴールであるリッフェルベルク駅に到着した。
時刻はちょうど昼頃になっており、駅のレストランのテラス席で昼食をとった。
昼食後、ツェルマットに下山しホテルでゆっくりする。
こうやってのんびり旅先で過ごすのも乙なものだ。あちこち見て回るだけが旅ではないだろう。
ホテルは各部屋にバルコニーがついており、椅子とテーブルが置かれくつろげるようになっていた。
ここに座ってボーっとするのが最高に気持ち良い。
しばらくのんびりしていると夕食の時間になったので、ツェルマットの表通りにあるイタリア料理店へ行く。
ガイドブックには"日本語メニュー有り"と記載されていた店だったが、店員さんに聞いたところ無いようだった。コロナ禍で日本人の観光客が来なくなったので日本語メニューを置かなくなったのかもしれない。
うっかり撮り忘れたので写真は無いが、カルボナーラを注文した。
今まで食べたどのカルボナーラよりも濃厚かつクリーミーで美味しかった。
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