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「シリコンバレーの連続起業家が、何故いま日本でVCをやるのか」“日本のスタートアップは、大成功する要素を持っているのです" | シリコンバレーの連続起業家にインタビュー

この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「「シリコンバレーの連続起業家が、何故いま日本でVCをやるのか」“日本のスタートアップは、大成功する要素を持っているのです" | シリコンバレーの連続起業家にインタビュー」を元に作成しています。


| Speaker

シュリ・ドダニ Founder/Managing Partner 起業家・CEOとして数々のIPO/M&A実績/ 成長に寄与した会社の企業価値は合計30億ドル以上/  技術・商品開発・営業・マーケなどOperationに精通
安永謙:GHOVC Founder/Managing Partner / アメリカにてVCを共同創業・海外投資家から資金調達 元INCJベンチャー投資のManaging Director 内閣府・文科省・経産省のStart-up関連委員を歴任

なぜ、GHOVCにジョインしたのか

安永謙(以下:安永):あなたには沢山の仕事のオファーがあると聞いています。友人の起業家だったり、以前投資をしてくれたVCと行ったところから「CEOとして会社を手伝ってくれ」と頼まれたり、「アメリカのVCからパートナーになってくれ」といった話もあるそうですね。

でも私と一緒にGHOVCを設立することに同意してくれました。一体何があなたを動かしたのでしょうか?

シュリ・ドダニ(以下:シュリ):これまで起業家精神やスタートアップの話をしていましたが、起業家として会社を立ち上げるときは、私は5つの要素を持つことを常に心がけています。

①市場機会は正しいものなのか、十分な市場はあるか
②差別化された競争力のある製品を導入できるか、市場において圧倒的な優位性を持つことができるか
③そのビジョンを実行するのを助けてくれる強力なチームを引き付けたり、構築することができるか
④あなたのビジョンとそこから導き出されるされる結果を信じてくれる投資家を惹きつけられるか
⑤最後に、必ず実行しなければなりません。

私が行うスタートアップ、私が投資するスタートアップのいずれにおいても、この5つの要素を重視しています。その観点から見ると、GHOVCは、私が考える理論にぴったりなのです。グローバルな視点で見ると、米国、中国、インド、イスラエル、そしてヨーロッパの多くの国々は、すでに大規模なエコシステムを持っており、長年にわたって成功企業を生み出すことができています。

日本がそのような企業を生み出していないわけではありませんが、他の国に比べて、得るべきリターンよりも少ないリターンしか得ていないのが現状です。日本は大きなチャンスがあります。優秀な人材プールを持ち、理系エンジニアの数は世界で4番目です。世界第3位のGDPを誇り、世界の主要産業の30%以上のシェアを握っています。この産業は変革期を迎えようとしています。そこには、スタートアップが市場で活躍し、勝利するための大きなチャンスがあり、投資家にとっても、ベンチャー投資の観点から日本のエコシステムに参入するのに最適なタイミングだと信じています。

これまでのリターンは芳しくなく、他国のように競争力のあるグローバルな投資を日本に呼び込むことができていませんでした。日本のスタートアップが成功するためには、誰かがガイドする必要があります。国内市場だけでなく、グローバルな規模でもっと大きなチャンスがあるのです。

もちろん国内でも成功するでしょうが、グローバルに展開すればさらに大きな成功を収めることができるはずです。グローバルに展開しなければならないということではありませんが、チャンスは国内市場よりもはるかに大きいと思います。

2005年にインドで私が行ったことと同じようなことだと思います。当時、インドに投資したいという人はいませんでしたが、その後の歴史は皆さんご存知の通りです。最近、インド向けに7番目のファンドを立ち上げ、大成功を収めています。私が最初に投資したファンドは、今ではAccel Indiaになっています。

スタートアップとは、誰も信じていないチャンスを見つけ、トレンドに逆らっていくことなのです。GHOVCは、適切なタイミングで適切なチームを持っており、将来的に他の市場よりも良いリターンが得られると考えています。

Shri Dodaniが見る日本のスタートアップの現状

安永:あなたは多くの日本のスタートアップを見てきましたが、どう思いますか。

シュリ:若い世代の起業家たちは、アメリカの起業家と同じように大きなビジョンを持っています。世界を変えたいと思っているし、ユニコーンを作れると感じています。彼らの心の中には疑いの余地はありません。それは良いことで、そういうことを望んでいるのです。

最近見た企業のチームを見ると、日本人だけでなく、グローバルなチームで構成されています。これもシリコンバレーを助けた要因です。カリフォルニア人だけが会社を作っていたわけではなく、世界中から人が集まって会社を作っていたのです。

日本の若い企業、少なくともスタートアップは、同じような要素を持っていると思います。力強い創業者、技術への自信、グローバルなチームを構築し、多くの人が流暢な英語を話します。

これは彼らがグローバルに展開するのに役立つと思います。彼らは小さな会社になりたいわけでも、ローカルの小さな市場で成功したいわけでもありません。それ自体が非常に心強いことです。
彼らが求めているのは、ここまでやってきたけれどまだ足りないものは何かということです。そこで、私やアレン・マイナーのグローバルな経験が役に立つのです。何がプラスで何がマイナスなのか、そのマイナスをどう一緒に進んでいけば良いのか、導いていくことができるのです。


この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「「シリコンバレーの連続起業家が、何故いま日本でVCをやるのか」“日本のスタートアップは、大成功する要素を持っているのです" | シリコンバレーの連続起業家にインタビュー」を元に作成しています。



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安永謙プロフィール:https://www.ghovc.com/team
安永謙X:https://twitter.com/ken_yasunaga



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