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「日本のスタートアップはグローバル化できるのか?」 | 日本発のユニコーン創出を目指すGHOVC創業者 安永謙にインタビュー 2/4

この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「日本のスタートアップはグローバル化できるのか?」 | 日本初のユニコーン創出を目指すGHOVC創業者にインタビュー」」を元に作成しています。


| Speaker

安永謙:GHOVC Founder/Managing Partner / アメリカにてVCを共同創業・海外投資家から資金調達 元INCJベンチャー投資のManaging Director 内閣府・文科省・経産省のStart-up関連委員を歴任
リチャード・ダッシャー博士:GHOVC Mentoring Partner / スタンフォード大学 US-Asia Technology Management Center 所長 各国の研究機関、科学技術プログラム、非営利団体の顧問・アドバイザーを歴任 三菱総合研究所・上級顧問、Stanford Angel and Entrepreneurs・Mentor


日本のスタートアップは世界へ挑めるのか?

リチャードダッシャー(以下:ダッシャー):日本の組織の中で、グローバル化できないと思い込んでる人は多いんじゃないかと思います。謙さんは、日本のスタートアップカンパニーがグローバル化できるかと思います?

安永謙(以下:安永):すごいできると思います。例えば野球で、野茂がアメリカに行ったと。野茂が行って、それからイチローが行ったり、松井が行ったり、新庄が行ったり。

ダッシャー:スーパースターの大谷も聞きます。

安永:僕、2015年ぐらいからクラウディアっていう会社が海外に進出したときに、スタートアップ業界の野茂になってくださいというふうに言ってて。今、例えば、電動車椅子のWHILLが行ってますとか、ファイバーさんが行ってますとかですね、いろんな海外に進出してるケースが多くあります。

ネイバーフッド・エフェクトっていうか、「あの人ができるんだから、僕でもできるでしょう」っていうのがどんどん増えていけると思います。

「ヒト・モノ・カネ」はグローバルでも重要

ダッシャー:やはり、そういう中で、グローバル化の準備としては何が重要と思いますか?

安永:ヒト・モノ・カネというのがすごく重要になってきます。

まずモノでいったら、やっぱりグローバル化をターゲットにモノを開発しなければいけない。当然、今あるものが、これ日本で売るよりも、グローバルで売った方がお客さん早いよねっていうところもあります。

あとは自分が、今モノを作ってるときに、やっぱりマーケットの大きいところをターゲットにする。収益化がしやすいところへ、お客さんがたくさんいるところに、その商品を売ってくって非常に自然じゃないですか。

プラスアルファで、それをもうちょっと細かいところで、グローバルに売れるためのプロダクトを作るために、やっぱりお客さんとのヒアリングってのはすごい大事だと思うんですよね。
そんなフィーチャーが欲しい、こんな課題を解決してほしい。

それで、モノを出すのが目的じゃなくて、モノを出したことによって、皆さんの課題とか、悩みを解消するっていう、そういったマーケティングヒアリングがすごい大事だと思います。

安永:あとは、チーム。当然、グローバルで行っていくために、日本人だけでやってもあんまり意味ないじゃないですか。VCもやっぱりグローバルなチームを作る必要があったんで、アメリカに行ってとか、ベトナムに行ってでも、どこでもいいんですけども、そこで良いチームと巡り合うかっていうのをすごい大事だと思います。

あとは資金。ヒト・モノ・カネの一番最初のファーストステップになりうると思うんですよね。お金がないと、人が雇えない。お金がないと、このモノも開発できない。だから、ある程度初めに必要なんだけれども、そこで初めに全部必要かっていうと、徐々にお金ってのはつくことができる。

それをうまく回していくと、最初の起爆剤として重要な役割を持っている、だからベンチャーキャピタルがあるんですけども。

これ考えてみたら、別にグローバルでも日本でも同じことなんですよね。別にグローバルって言ってなんか、頑張ることもないのかな。

ある意味で、スタートアップカンパニーのアイディアの自然の成長の上で、できるようなことなんですね。あとは英語のハードルっていうのはあるかもしれません。

ダッシャー先生もおっしゃってて、黒川先生がよく言っているお話の中で、Common Languageはブロークン・イングリッシュだと、いうふうな話を・・・

英語が流暢でなくてもグローバル進出はできる

ダッシャー:"世界言語"。

安永:そうそう。あれ、すごい、いいお話だなと思ってて。なんだかんだ言って、英語下手でも一生懸命伝えようとしたら伝わるじゃないですか。だからそういったことで、かっこつけないで。実際にね、アメリカでスタートアップの経営者の方と何人も会いましたけれども、別にそんな流暢じゃない人だって全然経営ができてるわけですよ。

ダッシャー:GHOVCを始めたときに、絶対にこのビジョンでしたね。

安永:グローバル化できる。

ダッシャー:1年ぐらい実際にスタートアップカンパニーを見ていますか?グローバル化できる会社は。

安永:いますね、いますね。今まで本当に2200社ぐらいをスクリーニングしていて、その中でミーティングをしたのが60社。その中で日本語、すいません、英語喋れないんで日本語だけでやってくださいって言われたのが、わずか3社。

我々とミーティングをするということで、若干のバイアスはかかっていますけれども、これ本当に思ってて、チャンスがゼロじゃないなっていうのはほとんどですね。やればできるっていうふうに思います。

ダッシャー:今まで謙さんのグローバル化のご意見を伺いましたが、GHOVCのアプローチ、いわゆるHands-Onアプローチについて、もっと詳しくお聞きしたいと思います。


この記事の元動画:「日本のスタートアップはグローバル化できるのか?」 | 日本初のユニコーン創出を目指すGHOVC創業者にインタビュー」



GHOVC HP:https://www.ghovc.com/

GHOVC YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCSGORROsz5C3l10d-UfqiXw

安永謙プロフィール:https://www.ghovc.com/team
安永謙X:https://twitter.com/ken_yasunaga
リチャードダッシャープロフィール:https://www.ghovc.com/team


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