【詩】 遊戯の海へ

星屑ほしくずは星の形をしていない
鳴き砂に似ている

ひどいことをされたのは
君のせいじゃないだろ
（でもその結果を受け入れないと
前に進めないことはある）

自分がもってる健康や時間、
お金、道具、能力。
自分のために使ったっていい

ウソも方便ほうべんなら
正しさもそうだ

ユニクロで春コーデをそろえて
プリントTシャツだっていいよ

星屑は生命いのちの形を作っている

歳月さいげつは戻らない
だけどそれは失われたものじゃない
時は過ぎていく
けれど、季節のように循環じゅんかんもしている

大丈夫。
私たちは死に向かうのと同じくらい
いや、もっと大きな力で生きようとしている

海へ
Origin of Lifeオリジン オブ ライフ
そこにはワンダーがある

おかゆもスープもやしの実も
いつか生命せいめいが生まれた場所なのかもしれない

なぜレモンのひと雫しずくが
体に効くのだろう

どうして昆布から出汁だしがとれるのか
みがきにしんの舞い

白い砂。
デオキシリボ核酸と、ミトコンドリアの友達
葉緑体に映る雲

魚は海の中を泳ぐ
いくらの醤油漬しょうゆづけ
そして、

湯舟ゆぶねに浮かぶ髪の毛は
ヒマラヤ山脈の頂上に眠る
ゴンドワナ大陸のトカゲ

くじらにはまぶたがある
亀かめには甲羅こうらがある
まばたきするメジロたち

はまぐりのおすいもの
端午たんごの節句せっくにも

友人が笑っている
ご近所の立ち話

六億年前の地球
それは絵だ

無線通信で呼びかける
アロー、アロー…

君の顔が見たい
老眼が始まる前に

私は時々、90年代に帰っていく
ハダカデバネズミのソネット

時は来る 真新しく
過去を塗ぬりかえて
黒と灰色の時間を
青い昼に還かえす

今に安らう
私たち

明日、確定申告かくていしんこくをしよう

星の砂時計をふった
幸運と喜びはめぐりめぐる

遊戯ゆうぎの海へ
このみなとから漕こぎ出そう
心で出航しゅっこうする

A ship to playful world...

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＊ 言葉遊びを楽しみながら、前向きな気持ちを込めて作りました。