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前十字靭帯損傷術後10ヶ月 伸びない膝 筋膜調整 症例レポート

痛みと筋膜のジーハンズ テクニカルチーフのKAZU(@kazu1010120)です。
今回はアスリートの膝 症例レポートです。
前十字靭帯損傷術後10ヶ月
日常生活では支障ないが、練習すると膝の伸びが悪くなり、痛みが出てくる。
練習休んでもなかなか良くならない。
原因は筋膜にあります!!!
私は整形外科で約7年程度勤務し年間約10症例以上、前十字靭帯損傷術後の方を担当してきました。
そこで特に効果的であると感じるのは術後の炎症が落ち着いた2〜3ヶ月以内(メディカルリハ)からの筋膜調整です!!!
可動域制限が改善し、筋出力が向上しその後の介入がスムーズになります!!
前十字靭帯損傷術後の患者さんを担当することが多い方必見です!!!
今回も筋膜調整ポイント(動画付き)の紹介もしています。

この記事はこういった方にオススメ

前十字靭帯損傷術後患者をよく担当する方
膝術後伸展制限に難渋される方
筋膜調整を学び始めた方

伸びない膝

伸展制限膝

前十字靭帯損傷術後の膝伸展可動域は
腹臥位で膝蓋骨をベッドにのせ両踵の高さの差を測る
Heel-Height Difference(HHD)で評価します。
今回症例では安静時背臥位の膝の伸展制限はあまり感じてないようでしたが
HHDでは約3横指の差を認めはっきりとした伸展制限が見られました。

通常メディカルリハでは、伸展可動域拡大のために自主トレを含み
✔ヒールスライド
✔パテラセッティング
✔パテラモビライゼーション
✔脂肪体周囲のマッサージ
を積極的に行っていきます。

伸展制限が残存するとさらに上記アプローチに時間をかけて行います。
「もっと自主トレを行ってください」などよく耳にしますね。

ですがどんなにやっても伸びない膝に上記アプローチを続けても
私のイメージですが、

画像2

👆鍵のかかっているところを無理やり開けようとしている。。と感じています。

制限がある膝にどんなにパテラセッティングを行っても効果が出にくいことはよく経験されることだと思います。
そこで筋膜機能異常という鍵へのアプローチが重要となってきます。

通常筋膜調整では現在の疼痛や可動域制限に対し既往歴から調整ポイントを探していきますが前十字靭帯損傷術後という既往歴に対し膝周囲を積極的に探していきます。

筋膜調整ポイント

前十字靭帯損傷術後、筋膜機能異常を起こしやすい2つのポイントを紹介です。
①内側広筋と縫工筋の間の溝


②腸脛靭帯後方と大腿二頭筋腱の間

特に①の部位は要チェックです。
筋膜調整後に内側広筋の筋出力の向上がよくみられ
言わいるエクステンションラグの改善が認められます。

パテラセッティングよりまず始めに筋膜調整をお勧めします!!!

ちなみに筋膜調整後の膝伸展可動域は

伸展改善膝

左右差残りわずか、あと数回の介入で改善得られそうです。
可動性拡大とともに運動負荷増加時の疼痛も軽減得られます!!

まとめ

伸びない疼痛のある膝に対し筋力トレーニングを継続している場面を目にしますが

疼痛=筋力低下 ではありません。
そこには筋力が発揮できない原因と
疼痛を引き起こしている原因があります。

その原因の一部は筋膜機能異常です。

伸展制限のみでなく屈曲制限も同様です!

上記症例のようにメディカルリハを過ぎた場合も効果がでることはあります!
ぜひ筋膜の状態をチェックしてみてください!!

ジーハンズKAZUでした。







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