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ゲストハウス思い出ノート第一弾受賞作品 「点と点が線になる、奇跡みたいな瞬間を体感する。」

9月16日より第一弾受賞作品を、選定したゲストハウスの選考理由とともに再掲載しています。選考理由をふまえて受賞されたみなさんの作品を再度お楽しみください!


投稿者 Merakiさん

選定者 神奈川県鎌倉亀時間

【受賞理由】:「ゲストハウスの面白さは、滞在中だけでなくその先にもある」と嬉しいことを言ってくれるMerekiさん。旅先で点を作ることを繰り返して、それが線になり、次第に自分の人生の方向を指し示していく。
自分の人生に向き合い一歩ずつ進む姿に、こちらも勇気をもらっています。
お客様と出会い、時としてその人の人生の1ページになれることは、ゲストハウスをやることの大きな喜びの一つです。


「点と点が線になる、奇跡みたいな瞬間を体感する。」

 これが、私がゲストハウスに滞在することへ一番に感じている魅力です。
滞在中はもちろんなのだけど、滞在した「その先(あと)」なのかなと。その続きがこれまた凄まじくて面白いのだ、と個人的には思っています。
思い出話や参考になるような経験ではなくこのグループに合った内容ではないかもしれませんが、今回の投稿を機に私にとってのゲストハウスの魅力をすこし書かせていただきます。

「点」。
 それまでは、自分の中でただそれぞれが単体で存在していた。その単体である点の正体は、人であったり、地域であったり、場所であったり、物体であったりと様々なのだけど、それらにはそれぞれたっぷりと魅力がある。
その点と点がなんらかのきっかけで線になって、繋がりが出来た時、縁が生まれた時。未来が少し拓けたようにすら感じる時。いつ訪れるのか誰にもわからない、こんな奇跡みたいな瞬間を思いがけず目にすることがあったり、体に電流が走ったみたいに痺れる感覚を味わったり。
もともとたっぷりの魅力を持つそれらが線となって繋がるのだから、そこに生まれるパワーの大きさや個性の強さ、溢れ出る魅力は計り知れない。それはもはや一種の快感で少しハマってしまう、中毒性のようなものがある気がする。
だから一度知ってしまったこの感覚を、”もう一度だけ味わえないかな、、、。” だったり、”いや、もっともっと!”だったりとそんな期待や欲が生まれて、自分の行動力を盛り上げ後押しする。”あれ、わたしこんなこと出来たんだ。”って、人だけでなく「自分」という新しい人との出会いも。

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ゲストハウスでの在り方。

 ゲストハウスでの思い出を綴り出せば、キリがない。だけど私は別に大した数のゲストハウスに訪れてきた訳でもないし、旅人のプロみたいな訳でもない。どちらかというとひとりが好きで、その日宿に集った人たちと積極的に交流しにいくタイプでもない。だけど ”あ、この場所良さそう。”、”このひと面白そう、会ってみたいなあ”。なんていうその直感や好奇心を大事にして、それに従ってその地へ足を運び、ゲストハウスを選んで滞在し、人やモノ、景色と出会う。自分のこころがざわっとした瞬間を逃さないで、逃さないのだけど、ほどよく流れに身を任せてみる。
「ゲストハウスにいるから」って、無理はしない。これがゲストハウスを通したその地域でのわたしの在り方で、自分の性格にあった楽しみ方だと思っている。

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一度きりじゃなくて、何度も行く。

 点と点を線にするには、できるだけ沢山の点をつくっておかないといけない。
だから、ゲストハウスには何度も訪れた方がいいと思う。気に入れば同じところでもいいし、同じ地域だけど別の宿でも、遠く離れた地域でも。それは何処でも、なんでも、好きなように。
別に点が2つあれば一本の線はできるし、その1本がものすごく太くてもしかしたらそれだけで十分なパワーを持つものになるかもしれないけれど、点の数があればあるほどその線の繋がり方幾通りもできて、爆発的に未来へ繋がっていく力を持つと思う。もしなにかの拍子にどこかの線が切れてしまったとしても他の線があればなんてことなかったりするし、切れた先が別のどこかにくっついたりすることだって。点と点が線になる瞬間を味わえることがゲストハウスに滞在するいちばんの魅力だと思っているので、ぜひできるだけ沢山の点を。
その点たちは自分が好きで、魅力的に感じて、大事にしたいものたちなはずで。それらを自分の中に沢山持っておく、というのは、自分で自分のことも好きでいられて、こころや感性が豊かになっていく、という妙薬みたいなものになるのではないかな、とも思う。

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わたしの点を増やしてくれたゲストハウス。

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 鎌倉は材木座という海がすぐそばの小さな趣ある町に佇むゲストハウス、亀時間
点と点を何本もの線にしてくれた、わたしも知らなかった新しい自分と出会わせてくれた、特別なゲストハウスのひとつです。5年前にこの場所で1週間ほど過ごした時に出来た点が、今のわたしの人生の大きな原点となっています。えいっと急に海外へ飛び出し、限られた1ヶ月半の間で弾丸バックパッカーの旅に挑戦できたのも、亀時間で過ごした時間のおかげ。オーナーのマサさんやスタッフのスミさん、そこに関わる町の人たちに背中を押してもらいました。このバックパッカーの旅は、わたしにとってかけがえのない、いつまでも色褪せないフレッシュな体験となっています。
その当時は、想像もしていなかった未来への繋がり方。土地を越えて、季節を越えて、年を越えて、ふと現れるその瞬間やバラバラだったものが繋がったり絡まっていたものが解けるその感覚は、誰もが一度は味わうべきで、きっと夢中になります。自分のこころに正直に、背伸びはしないで、自分がなんとなくでもこころ惹かれたゲストハウスに滞在してみて。そして一度きりじゃなくて、何度も。今この瞬間を生きていることが、面白くなると思います。
今までも、これからも、いーーっぱいのありがとうを、ゲストハウスを通して出会ったすべての人たちと時間とモノたちに、繋がった線に流して伝えたいと思います。
伝わりますように。
そして決して楽とは言えない今この状況を越えて、また新しいなにかが芽吹き続いていきますように。

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以下に、私が訪れたゲストハウスを紹介させていただきます。

亀時間:鎌倉 / 材木座
萩ゲストハウスruco:山口 / 萩
Chus:栃木 / 那須黒磯
tabi-shiro:長野 / 松本
マスヤゲストハウス:長野 / 下諏訪
Len : 京都 / 河原町
ゲストハウス雪結(yuyu): 北海道 / 札幌 (2021年6月閉店)
雪結は残念ながら閉店していますが、姉妹宿が各地にいくつか建っています!
私もまだ訪れたことはありませんが、訪れてみたい場所のひとつです。


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詳細、投稿方法はこちらのリンクをどうぞ
https://note.com/gh_omoide_note/n/nb97ade4ebe97
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