ヨーロッパ旅行で一番の思い出【後編:涙の帰還】
つい最近ヨーロッパから無事に帰国したしまくま🐻です。今日もnoteを見に来てくれてありがとうございます₍ᐢ๑ • ᴥ •́ ๑ ᐢ₎
前回、前々回と❤️(いいね)もらえて嬉しかったです!
本日のお題:
前回(↓)の続き、ドイツでのレンタカー失敗談です!!
7. ミュンヘンの悲劇・3
すでに2時間半ロスしているため、その辺の充電ステーションを探すより確実に充電ステーションがあるBMWミュージアムへと直行することにした。
レンタカー屋から約5kmのところにある。時間にして15分程度だからEV車の電池残量が18%でもなんとかなるだろうと賭けに出た。
EV車の電池を5%消費してBMWミュージアムの地下駐車場に到着。ちゃんと充電ステーションもあるね!ヤッタヤッタ!!
と喜んだのも束の間。
・・・えー?😱(この日3回目の悲鳴)
充電ケーブルがない。
車の中から何も取り出していないので駐車場に置き忘れてきたということはない。レンタカー屋から鍵以外に渡されたものもない。苦労して詰め込んだ自分たちのスーツケースやバックパックを放り出し、トランクの敷物をひっぺがしてみても、スペアタイアをどかしても、どこにもない。
いや、でも、ここは幸いにもBMWの本拠地。ケーブルくらい貸してくれるんじゃないだろうか?と、心を奮い立たせてBMWミュージアムのインフォメーションへと走った。
我々が「ミュージアム」だと思い込んでいたその建物は、正確には「BMW Welt(ワールド)」という別の建物だった。
BMWの本拠地には「ミュージアム」と「Welt」の2つの建物以外にも、周辺にBMW関連の建物でいっぱいのようである。ピットイン的なものもきっとこの中のどこかに・・・と期待していた。
Weltのインフォメーションスタッフにレンタカーが悲惨な状態であることを説明し、充電ケーブルを貸して欲しいとお願いすると、「道路を隔てて向こう側の建物(ミュージアムのこと)に行けば詳しいものがいると思いますので」と案内された。
8. ミュンヘンの悲劇・4
Weltをあとにして先を進もうとしたのだが、出入口のゲートがやけに人が多くて心配になった。この先まだ時間がかかるのではないか?ならば…と、
🐻「先にお手洗いに行きたい」
🐼「じゃ、ちょっと戻ろう」
そのままUターンで扉を開けようとした瞬間、
「No!」と警備員に止められた。
・・・えぇー😭(この日4回目の悲鳴)
🐻「いまここから出たんだから再入場ダメなの?」
警「ノー」
🐻「うちらの車、この中にあるよ!」
警「ノーノー」
🐻「話通じないなぁ!誰か!誰か!」
そこに、BMWのロゴ入り制服をきたスタッフが中から出てきた。
事情を説明するから翻訳アプリを出せるかと聞かれたので、スマホのGoogle翻訳を彼の前に差し出す。すると、
B「ドウモアリガトウゴザイマス。日本ノカタウレシイデス。(←ここまでは彼の肉声)…システム障害が起きて誰も入場できません。」
🐻🐼「まだ中に他の客もいるじゃん。Weltの地下駐車場から来たの。駐車場の写真もある。中に戻れないと困るよ・・・」
B「何分後になるか何時間かかるかわかりませんが、外でお待ちください」
…。゚(゚´ω`゚)゚。ひどいよ、ミュンヘン!
4〜5回会話を粘ってみたけどどうしてもダメというので別館のミュージアムに向かった。
次は、そこの受付のお姉様方に感動する。
9. BMWの天使たち
BMW Weltを後にし、別館ミュージアムへ。入ってすぐ正面に二人のお姉様がいた。早速、事情を説明してケーブルを借りられるかたずねる。
天使A「は?え?What?!?!?!(顔全体で驚きの表情)え…ケーブルがないって悪い冗談でしょぅ?ほんとになかったの?」
🐻🐼「Yes…うぅぅ…」
天使A「トランクも?」🐻🐼「Yes」
天使A「スペアタイアのあたりも?」🐻🐼「Yes」
天使A「ダッシュボードも?」🐻🐼「Yes」
天使A「後部座席も?」🐻🐼「Yes」
天使A「Oh my !!」
天使B「どした?」
天使A「◎※△+□%#★!」(ドイツ語で説明)
天使B「(・Д・)(絶句し顔固まる)」
二人の天使が、業務の手を休めることなくずっと、信じられない、ビックリ、神様、あぁ!もう!・・・みたいなことを言っていた。
天使Bが「あなたたちちょっとこっちきて。私がそのレンタカー屋に電話してあげようか?」と申し出てくれた。これが本当の神対応!ありがとうBMWこれからもずっとBMWに乗り続けるよヽ(;▽;)ノ
エイミーワインハウスみたいなオーラがある黒髪の天使が、テキパキとレンタカー屋のWebを探して本社に電話をかけた。
(その間に🐻はトイレにダッシュ!)
10分か15分後・・・
天使Bことエイミー嬢「支店にも本社にもかけてるのに電話でないよ、このレンタカー会社、デンジャラスよ」
…。゚(゚´ω`゚)゚。ひどいよ、ミュンヘン!
エイミー嬢「こうなったら道々充電ステーションで充電中の人からケーブル借りてレンタカー屋に戻ったほうがいい。だけど、そもそもケーブル借りれるかはわからないわ。こんなこと聞いたことないもの。なにもしてあげられなくて本当にごめんなさい」
🐻🐼「いやいやいやいや、ここまでしてくれて本当にありがとう。なんとかしてみます。」
天使たちの眉毛が「ハ」の字になってしまった。
時刻はとっくに13:00(4時間経過)
さきほどのノーノー警備員はもういない。よかった。
遥か遠く極東の日本からBMWの本拠地に来たのに、何も見ることができないなんて。今思えば、この時、無理やりでもミュージアム見学しておけばよかったかな。いや、そんな気分じゃなかったんだよな…。
10. ミュンヘンの悲劇・5
さて、充電カラカラの薄汚れたミニカーで、
3度目のレンタカー屋へ。
朝と同じスタッフ(白スーツ+ふてくされた嬢)。そちらの不手際なのに謝りもせず、めんどくさそうに充電ケーブルを渡され、ドイツをいよいよ嫌いになってきた。あとで絶対にGoogleMAPのクチコミ書いてやる!と🐻一人でブチギレて、隣の🐼はもう魂が抜けそう。
EVミニカーの残電池は9%これが最後だ!と気力をふりしぼって、再度、充電ステーションへ!
しかし。
まさか、まさかの・・・🫠(この日5回目)
嘘みたいな展開だが、渡された充電ケーブルが使えない。
念の為、近くにいた充電中の男性に「このケーブルは使えますか?」と聞いてみたものの、その男性は本当に申し訳なさそうに「あっ…これは無理なパターンだよ…これ見て、ほら、僕のと同じタイプのケーブルじゃないと。他のケーブル入ってる?え?入ってない?うわぁ…どうしよう…」
あたりを見回して誰も居ないことにえらくしょんぼりする心優しい男性…感謝。というか、めんどくさいことに巻き込んでごめん。
🐻🐼「OK、自分らでどうにかするね…ダンケシェーン。゚(゚´ω`゚)゚。」
おそらくドイツのEV車には少なくとも3種類のケーブルの仕様があるんではないかと🐻は察した。なぜなら、Google Mapで充電ステーションを調べると「⚡️Type2」「⚡️CCS」「⚡️CHAdeMO」という表記が、場所によってあったり無かったりする。BMWミュージアムにも表記のあるピンとないピンが複数地図上にある。きっとこれだ・・・いまさら気づいても遅い。
ケーブルに種類があるなんて知らなかった。
これは自分たちの下調べが甘かったせいだ。
当然、🐼に怒る気にもなれない。
ドイツの下調べを🐼に任せっきりにした🐻の責任でもあるから。
だけどもうEV車の電池残量がない。
残り4%…下手をすると道の途中で停車してしまう。
外の気温は3°の冬のような日。
雨の中を行ったり来たりしたせいで髪も服も濡れたまま。
EV車の電池節約のため暖房もつけず、何も飲まず食わず。
すっかり心が折れた。
時刻は14:00
本来の出発予定時刻から5時間経過。
スタート地点からまだ動けていない。
11. 決意
今更、他の充電ステーションを探そうという気にならない。次もダメだったら?・・・二人で話し合うまでもなく「今すぐこの車を手放したい」で意見は一致。
引き返すのはこれで4度目、最後のレンタカー屋の受付があるホテルへ。
ホテルの前で乗り捨てたEV車の残電池はおそらく1〜2%。でもそんなこと知ったことではない。(※)
充電できなかったことを伝えて鍵を返却。レンタカー屋の白スーツの態度はまた横柄だったようで、なんというか…心が無になった。そんな状況で🐼はよく我慢したね〜と感心する。
🐼は全部、自分のせいだと思ってたかもしれない。
欲を出してハイブリッドを望んだこと
ドイツでレンタカー経験のある友人に話を聞かなかったこと
日本人のクチコミやレビューで下調べしなかったこと
信用できないレンタカー屋を選んだこと
アウトバーンを望んだこと
ミュンヘンを選んだこと
ドイツを選んだこと
厄年であること・・・
空腹と寒さと悔しさで🐻は動けなくなってしまったので、🐼はICE(ドイツの新幹線)の切符を買いに走った。
直前なのでかなりの割高
2人で4万円はかなり痛い出費。
乗り損ねたレンタカー代と合わせると7万円近い額になる。
🐼、全然怒らないし、泣かないよね。
男だな、えらいなって思う。
12. 不幸中の幸い
場所を移動してこの日最初のごはんを食べることにした。痛い出費があったばかりなので、駅ナカで一番安いマクドナルドに入った。
あったかい場所であったかい飲み物をのんで、ようやく落ち着いた。
落ち着いてよくよく考えたら、EV車の充電がほとんど空だったのは、まさに不幸中の幸いだった。
もし、EV車が充電満タンだったとしたらケーブルがないことにも気づかずに遠くまで走っていたことだろう。観光地でもなんでもない僻地で充電ケーブルが無いと判明したら・・・きっとクレジットカードが使えない村で何もできず、車中泊せざるを得なかっただろうし、翌朝の飛行機を取り直すはめになって今よりもっと大損していたことだろうと思う。
あぶなかった。
13. ミュンヘンを脱出!
ICEの乗り心地はすっごいよかったです。
多少の遅延はあったけど本当に新幹線みたい。
最後の夜は、心からホッとして泣きました。
🐼は最後まで泣きませんでしたが、
本当は、途中でギリギリ泣きそうだったそうです。
よくがんばったね。えらいえらい。
14. ミュンヘンレンタカー注意事項まとめ
かれこれ20年間BMWに乗り続けている🐼氏にとって今回の旅は「BMWでアウトバーン」という夢をかなえるのが目的でした。
ペーパーな🐻は車のことはわからないけど、ミュンヘンを旅程に入れたのは全力でBMWのためだったから、だから余計に可哀想で悔しかったです。
みなさんも本当に気をつけてください。
ということで注意事項をまとめました。
EV車のケーブル
慣れないメーカー車はおすすめできない
レンタカー会社の選択を間違えない
日本人のレビューをよく見る
将来ミュンヘンでレンタカーする方が、なんらかの検索方法でこの投稿に辿り着いて危機回避できますよに。お祈り申し上げます。
以上、前後編は終わりです。
ありがとうございました₍ᐢ๑•̀ ᴥ •́ ๑ ᐢ₎!
旅ログ〜GR3xの写真
あ、そうそう。GR3xで撮影した画像は膨大にあるので、こちら↓にまとめています。よかったら暇な時に見てください。
(まだまだ今後もUPしていきます)
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