Ubiquitous

新しいパソコンを導入するかどうかで、かれこれ2か月は悩んでいる。

きっかけは、某タブレット型PCで絵を描いている友人が羨ましかったから。
どこにでも持ち運べるし、時代の先端に向かって走っている感じがいいなぁと思った。
しかしその機種は価格帯が私の懐に合わなかったので、別の似たタイプのものをネットで探し、注文まで進んだ。直後、エラーが発生。普段あまり大きな買い物をしないことから、クレジット会社さんが「不正利用されてませんか?」と心配してくださったのだった。大丈夫ですよ、本人ですよ、とショートメールで返事をしたものの、再び手続きをするのが面倒になってしまって、この目論見は一旦やめにすることにした。

でもまた悩んでいる。
今使っているノートパソコンは購入してから10年になるがまだ使える。
ただ、重たくて持ち運びに不便なため、置物と化している時間の方が長い。それにだいたいのことはスマホで事足りる。
スマホには無い大きな画面とキーボードを搭載し、しかも軽いパソコンが手に入れば、代り映えのしないこの生活に変化をつけることが出来るんじゃないかという夢は、ありふれているけど見ずにはいられない。

そんなある時、居住地の役所が主催のプログラミング講座が開かれるという話が舞い込んできた。いい機会だ!と思って飛びついた。資格も技能も持っていない私は、次の職につなげるためにそろそろ何か行動を起こさなければと焦っていた。パソコンを購入する口実にもなるとも思った。

きっかけさえ掴めれば、学ぶ内容は何でもよかった。そんな安易な動機で応募してしまったことを、まだ講座が始まってすらいないのに、すこし後悔している。パソコンもどうするか決めておらず、欲しい本があるのでそちらに資金を回してしまおうかと心が揺らいでいる。
行動を起こすことで失ってしまう生活の安定やお金よりも、反対に得られる何かしらの方が大きいことを期待してもいいのだろうか。
悩み事がいたる所に転がっててこまる。