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あなたの魅力

いつだったかわたしは、立て続けに違う人たちに言われた。

「あなたってこんな人ね」「あなたってこんなところがあるよね」「あなたって、そう言うところが親にそっくりだよね」

そのどれもが、違うように感じた。

まず、あなたは真面目だ、と言われたが、わたしは自分はそれほど真面目だとは思わない。その人の言う真面目の定義がハッキリしないので正確なところはわからないけれど、少なくとも、その会話の流れの中では、自分はそんなふうに言われるような真面目な人間ではない、と思ったのだ。なんだったかなぁ··わたしの心に引っ掛からなかったので覚えていないが、何しろ複数の人にほぼ同時期に別の場所で「真面目だ」と言われたのを覚えている。なぜ、みんな真面目だ真面目だとわたしに言うのだろうか?と思った。

そして思った。

みんながよほど不真面目なのだろう、と。

次に、「こんなところがあなたは親に似ているよね」と言われたときも違和感を感じた。まず、その人は、わたしが言ったことを誤解していた。

わたしの日本語は時として、または往々にして英語的だ。そのことに長い間気づいていなかったが、ある時、自分の話している日本語が、別の場所に立って聞こえてくるような感覚になり、あれ?この話し方は、日本人的ではないぞ、と気づいたのだ。

細かいことは省くが、わたしを親と似ていると言ったその人が、その英語的表現のために、わたしの言葉を誤解し、それが原因でわたしを親と似ていると思ったことがわかった。

しかし、わたしは説明するのが面倒だったので、単純に「あなたはわたしを誤解している。」としか言わなかった。(もしかして、この言い方も英語的かも?)この男性は、話がものすごく長くなる男性で、しかも自分の非を
認めることのない、わたしの中の定義の「典型的おっちゃん」だからだ。

こんなことが、ある時期立て続けに起こったが、その時わたしは思った。

あれ?わたしは、揺るがなくなっている。以前のわたしだったら、他者に「あなたはこんな人だ」と言われると「え・・そうなの?」と、悩んだり、考え込んだり、あるいは、「そうかもしれない・・」と、知らないうちに感化されて、その通りになってしまったりしていた。

極端に言うと「あなたは嘘つきだね」と言われたとしたら、それから嘘を言うようになったり「真面目だね」と言われると、自分の思う真面目になろうとしたり、みたいな感じだ。

または、自分を立証するためだったり、理解してもらうために、必死で自分のことを説明しようと言葉を重ねるようなところもあった。

ところが、それがスコンと抜けていたのだ。正直「どうでもいい」と思った。

もしかしたら、今年のわたしの年間チャートが安定しているためにそうなのかも知れない。自然と向き合う畑仕事をしているせいもあるだろう。しばらくの間あまり人と会わないようにし、自分と向き合ったせいもあるだろう。けれど、なんと言っても、ある程度の自信ができたのだと思う。

これは、なんと楽なことだろう、と単純に嬉しかった。

わたしは、人にはそうは思われないが、いわゆる「自信のなさ」の塊だった。全く自信なんてものはなかった。どんなに厳しいNYのダンス界でトップを極めようが、人が驚くような交渉を成功させようが、自信に繋がることはなかった。もちろん、ダンサーとして、交渉人としての自信は培うことができた。けれど、自分という人間の存在意義というか存在意識はまた違うものであり、仕事上の自信は単なる表面的なものでしかなかった。それは、「自身のなさ」にもつながっていた。ダンサーだとか交渉人だとか通訳だとかは「わたし自身」ではないのだ。そして、色々なものに振り回され、気づいたら濁流の真ん中で洗濯機の中のようにぐるぐるしていた、なんてことは、人生の中、いつもだった。

しかし、そのわたしが、自信を持つようになれたのだ。生まれて初めて確かに、それを実感した。しかも舞台の上でもなく、政治の場でもなく、交渉の場でもなく、たった一人きりで!

そして、思う。

他人の言葉や評価に振り回されることのバカらしさ、悲しさ、辛さ、不安定さはたまったものじゃない。生きているのが辛くなる。不安で仕方なくなる。自分がどっちを向いているのかさえわからなくなる。

昔、あるダンスの師匠に「あなたは、一体全体どっちを向いて踊っているの?!」と、叱られたことがあるが、わたしという存在の不安定さを見抜かれた、と、ハッとしたのを覚えている。

今、土星が金星と反対位置に近づき始め、火星とTスクエアを組み始めている。

人として男性として女性としての自分の魅力、社会での価値、お金を作る力、そんなものを疑ったり、自信を失いそうになる人も出てくるだろう。けれど、みんなに伝えたい。

人にはみんな、持って生まれた星があり、どの誰の星も輝くことを求めている。しかし、同じ星を持って生まれた人はこの世に一人もおらず、星の輝きや、輝くタイミングや、その色も、十人十色、みんな違う。

だから、他人を見て参考にしたり刺激やインスピレーションを受けることは大切だけれど、比較してどちらが良いとか悪いとか決めつけたり、どんな生き方ややり方が正しいとか正しくないとか、どんなルックスが魅力的でそうじゃないかとか、お金は汚いとか逆にお金が全てだとか、人に言われたことで自分を叩いたりとか··そう言うのは、やめた方がいい。傷つくだけだ。ますますわからなくなるだけだ。

一番大切なのは、自分が誰か、何者か、どんな星のもとに生まれた命なのか、何をしたいのか、何に魅力を感じ、どんな魅力を持っていて、どんなお金が必要で、何が課題なのか··それらを探り、知ることだ。他人の評価でもなく、他人が喜ぶ自分になるのでもなく、他人にとって都合や便利の良い存在になることでもない。

あなたが、あなたを生きることだ。

この夏は、自分が心の底から笑えるのはどんなことなのか··胸に手を当てて聞いてみるといい。その笑いは、お笑い番組を見ながら、蚊に刺された足をかきかきしながら笑うような笑いではない。清濁合わせ飲む、という言葉にあるような、戦争もあり、地震もあり、怖いことも、辛いこともあるけれど、全て含めて生きてるってことは歓びなんだ、と思えるような、そんな笑いだ。

それを、探してみるといい。そんな瞬間を見つけてみるといい。え・・そんなややこしい、難しい、高尚な笑い、できそうにない?いや、それができる星が、今、混乱の星の中に燦々と輝いているのだ。自信を回復する、歓びを見出すチャンスのときだ。「自分の歓びを見出す!」と、心の隅のどこかにピン留めしておいたら、そんな瞬間を掴むことができるかもしれない。Let's go get it!!

(「自信をつける究極の方法」【仮題】についての記事は、もう少ししたら書く予定。本当にシンプルな方法だけれど、絶大な効果がある。)

上の記事の内容を表す星
太陽:しし座
金星/火星/土星:Tスクエア
太陽·水星/キロン:トライン
ドラゴンヘッド/テール:牡羊座/座

この星の影響下にやると良いこと・触れると良いこと・モノ・人
希望や勇気を持てるもの、一緒に心から笑える友達や愛するひと、自分の視野が広がる経験や本や映画や人、前向きな刺激を与えてくれるものや人、感動すること、平和な時間、消化や栄養に良いもの(お肉などは必要なら良いがなるべく野菜と一緒に、野菜、果物、タンパク質、などなど)汗を適量にかくこと、しっかり眠ること、美を周りにまとうこと(食事の時のお皿一枚でも◎)愛のある言葉を放つこと、歌を歌う、ダンスをする、体を適度に動かす、舞台や芸術鑑賞、愛する人と愛を確かめ合う

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