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飛行機事故、水星の後退、地震、みずがめ座の時代 2024年の幕開け

この記事は『かに座の満月と星々の予報』の振り返り記事です。星の振り返り、とは、星の予報を振り返ってたどり、現実社会で起こっていることを見つめることです。振り返りをやると、星が身近になり、自分のことや社会のことがより明確に見えてきます。今回は、かに座の満月と星々の予報で書いた予報の振り返りです。よかったら、予報も併せてお読みください。

こんにちは、さっかです。

お正月から「慌ただしい」と、いう言葉ではとうてい言い表せない「すったもんだ」な始まりの2024年ですが、今日は、星の振り返りをしながら、占星術的観点から見た、このところの地上の動きのお話しをします。


出来事

まず、かに座の満月以降の出来事を大まかに振り返ると、やはり12月はどちらかというとムードが明るく、イスラエルーパレスチナ問題は別にして、これと言った惨事や大事件はありませんでした。皆さんも、気分は比較的明るかったのではないでしょうか。わたしは、明るかったです。久しぶりにNHKの紅白歌合戦を、ネットでリアルタイムで見たりして、楽しんでいました。

ところが、お正月が明けた途端に、星の予報の通り、空気が一転して、冷たい風が吹き荒ぶ感じになりました。

元旦からの約1週間に起こったことを箇条書きにすると・・

1月1日 能登半島で地震
1月2日 東京羽田空港でJALのエアバスA350と海上保安庁の飛行機が衝突
1月4日 カリブ海でChristiane Oliver氏と家族の乗った飛行機が墜落
    イランでISISからの攻撃があり中東全体の情勢が一層不安定になる
1月5日 アメリカ西海岸で飛行中のボーイング7373MAXの機体に、大型冷蔵庫大の穴が開く事件が起きる

日本は、お正月から地震で、一気にお祝いモードが冷え込んでしまいました。わたしは実は、地震のことを知らずに、ドイツに住んでいるドイツ人の友人に『大丈夫?』ってメッセンジャーで聞かれて初めて知った形になりました。ドイツでもニュースが放映されたそうです。皆さんは、どこでどんな形で知ったでしょうか。

能登の地震の翌日には、羽田での飛行機衝突事故が起こり、2024年の幕開けは、日本にとって非常にインパクトの強いものになりました。けれど、世界でも、能登の地震も羽田での事故もトップニュースとして取り上げられていたので、世界中で衝撃的な年明けを迎えたことになります。インフォメーション時代特有の現象です。

2日以降、海外では、カリブ海での飛行機墜落事故(4日)、イランでの爆撃事件(4日)、そして、ボーイング737MAX9の機体に穴が開く事件(5日)と、続きました。

2024年は慌ただしく、世の中の動きのスピードが上がる、というふうにお伝えしてきましたが(「ありがとう」そして「さようなら」)まさに、そんな1年の予告をしたようなお正月でした。

それにしても、3つも飛行機事故が日を置かずして起こるのは珍しいことです。まずは、事故の詳細を以下に書き記しますので、参考にしてみてください。もうすでに知っている、面倒だから読みたくない、と言う人は、スキップして『星の位置から見る』の章に飛んでください。

わたしは、星の動きも含めて、何かを理解するためには背景を理解したくて、色々と調べてしまう性質を持っています。今回も、わたしの知りたい情報が一挙に掲載されているところが探した中ではどこにもなかったので、あちこち調べてまとめました。参考のため、シェアします。興味のある方はどうぞ読んでください。読んでおいた方が、下の星の解説もわかりやすくなると思います。

3つの飛行機事故

1. 東京羽田空港JAL衝突事故
飛行機

機種:エアバス350-900 
種類:短距離から長距離までを飛行する旅客機
製造会社:Airbus社  フランス、ドイツ、スペイン、そして、後にイギリスも参加した4カ国共同経営(フランス、ドイツ、スペインは、国も一部出資)
Airbus社世界シェア:世界第1位
モデル:2015年(開発製造されたのはそれより数年前)
乗客定員数:約300~350(今回は満席の模様)
最高飛行時間:約20時間
今回の飛行機のレコーダーの製造元:アメリカのL3Harris (海上保安庁の飛行機も同社のレコーダを搭載)
*アメリカ公共放送PBSニュースの航空専門家の話によると、エアバスは機内内装の耐火技術に力を入れていたため、すぐに中に火が燃え移らなかった可能性が高いとされている
航空会社
日本航空(JAL)
(衝突相手側  海上保安庁
事故
発生時間:2024年1月2日午後18時前ごろ
内容:JALのエアバス旅客機と海上保安庁ボンバルディアDHC8型機とが羽田空港滑走路で衝突
乗客員数:367人(子供8名)
クルー:12名
便名:日本航空516便 新千歳空港→羽田空港
原因:明確な原因は未明(1月8日現在)
JAL側死傷者:死者0人、軽傷14人
海上保安庁側:死者5人、重傷1人
JAL機脱出時間:およそ90秒

出展元:NHK、Aviation Wire、Wikipedia、BBC、Router、Airbus、NYタイムズ、朝日新聞、米国公共放送PBSほか

東京羽田での事故は、調べているうちに以上のような形になりましたが、以下にアメリカとカリブで起こった事件と事故の概要を要約します。

2. ボーイング737MAX9、飛行中に機体に穴が開く事件
2024年1月5日午後5時前に、合衆国オレゴン州ポートランド空港発カルフォルニア州オンタリオ空港着の、乗客171人と6人のクルーメンバーを載せたアラスカ航空1282便が、離陸20分後の飛行中に機体に音をたてて穴が開き、急遽ポートランド空港に戻って着陸した。穴の大きさは、大型冷蔵庫大。ドアのヒンジのネジの部分の締め付けが弱かったため、ドア部分が風圧で飛んだことが、原因とされている。

現在、Boeing 737MAX 9に、アメリカ連邦航空局から精査要求と、検査終了まで使用禁止が通達されている。アラスカ航空やユナイテッド航空など含めて全部で171機が、しばらくの間運行停止になる。

出展元:NYタイムズ紙、アメリカ公共放送、

飛行中にいきなり大きな音がして、機体に穴が開くなんて、まるで映画のシーンのよう。「とても怖かった、見知らぬ隣の人と手を握り合った」などという、乗客たちのコメントが米国各紙に上がっています。たまたま、穴が空いた所に乗客は座っておらず、離れたところに座っていた乗客たちもシートベルトをしていたおかげで飛ばされずに助かったという。(機体に穴が開くと、スピードを出して飛行しているため、外気圧と内気圧の落差ができ、機内の人やモノが機外に吸い出されてしまう)想像したくないほど、怖い話しです・・。

皮肉なのは、羽田でJALが利用していたのはエアバス社製のA350で、ポートランドでアラスカ航空が利用していたのはボーイング社製の737MAX9だったこと。この2社は世界シェアのトップを争う会社ですが、エアバス社のA320シリーズに対抗する形でボーイング社が737MAXに着手し、2019年に経営的に失敗し、エアバス社に世界トップの座を譲った、という経緯があります。要するに、ライバル社同士の因縁の飛行機が、1月2日(エアバス)と1月4日(ボーイング)の事故機だったということです。

また、737MAXは(当時は737MAX8)2018年と2019年にインドネシアとエチオピアで技術的問題による墜落事故が起こり、乗客員全員が死亡したという過去があり、問題視されてきています。今回は、どちらも死者や重傷者が出なかったから良かったものの、ボーイング社の飛行機は、やはり技術面で問題があることが明らかになったことが、2024年の始まりとして象徴的だと思いました(下に説明)。

最後は、お正月休みにカリブ海で、ドイツ出身のアメリカの俳優が、小さな飛行機に家族で乗ってみんなで墜落してしまった事故についてです。

3. 俳優Christian Oliver氏と娘たちの乗る飛行機墜落
1月4日にドイツ出身のアメリカで俳優として活躍するChristian Oliver氏と、彼の2人の娘(まだ小学生)、そしてパイロットで飛行機の所有者の4人が、飛行機と一緒にバカンス中のカリブ海に墜落して亡くなった。(People Magagine) 映画の撮影が終わったばかりで、事故の起こる1週間ほど前に、撮影現場から平和を祈るメッセージをSNSにあげており、それが最後のメッセージになっている。家族、友人、そして仕事仲間に惜しまれている。(New York TImes)

では、星の位置から解析してゆきます。

星の位置から見る

12月中旬から下旬にかけて明るいモードだったのが、1月に入ると急激に冷え込む、と、かに座の満月と星々の予報でもお伝えしたが、1月上旬は、背中に冷たい水をかけられるような、そして、一気に気分が落ち込む感じの星が天上には出ていた。

まず、連続した飛行機事故について星から解析してみる

水星の後退による影響

連続した飛行機事故は、水星の後退の影響が強いだろう。羽田で事故の起こった1月2日は、ちょうど、後退していた水星が前進に向けて停滞、そして、動き始めるところだった。惑星の後退は、停滞するときに事件が起こりやすい傾向にある。また、前進し始めても水星は数週間のあいだ後退の影にあり、影響を受ける。

水星が後退する時期には(実際に水星が後退するわけではない。地球から見てそう見える)人々は慌てやすくなる。次々に大量に入ってくる情報を整理できなくなったり、間違えたり、見過ごしたり、勘違いしたり、誤解したり。人によっては、思いや考えを言葉にするのがいつもより難しく感じる人もいる。水星の後退の時期には、契約ごとなどは避けた方が良い、と言われているが、何度も見直す、他者に確認してもらう、などやれば、平時よりも良い結果が出せる、と言うこともある。また、元々水星の後退の星を持って生まれた人は、後退の時期の方がより実力が発揮できたりする。

今回のJALと海上保安庁の飛行機衝突事故の原因は、まだ正式には公表されていないが、事故の経緯から、人為的ミス、あるいはヒューマンエラーだろう、と、巷では囁かれている。水星の後退の時だ。あり得る。

しかも元旦2日だった。交通業界は慌ただしい時だ。その上、元旦から能登で大きな地震があり、一気にお正月ムードの熱が下がり、世間の空気は震撼としていた。海上保安庁の飛行機は能登への支援物資が積まれていた。水星の後退のエネルギーに上乗せして、多くの人が慌てやすい、勘違いしやすいエネルギーで取り巻かれていたことだろう。

また、やぎ座で水星の交代が起こっていたが、やぎ座は権力者や著名人、または、政府や大企業などの大きな組織を表す。今回は、世界トップ2のエアバスとボーイングの事故であり、亡くなった俳優も著名人だった。

海王星と風

このところ、嘘や偽りや妄想などの星が出ていて、騙したり騙されたりしやすいと伝えてきたけれど、違う言い方をすれば、細かいことを間違えやすくもある。想像や夢想の力が大きくなるけれど、同時に、妄想や幻想に走りやすくなる。しかも、これも予報で伝えたように、このところ風の要素がほとんどない状態が続いている。こんな時は、どうしても、客観的理解力や表現力そして判断力が落ちてくる。

その上、水星が後退していれば・・惑星たちと共にこの宇宙に存在している人間は、どうしても、機械的なことや細かいことと波長が合いにくくなる。確認を、普段より何倍も、あるいはいつもより多くの人でする必要が出てくる。今回の羽田の事故は、ヒューマンエラーの可能性が高いだろう。そしてそれは、地球星人としては、難しい立場にあったことを考慮して、これからの参考にすると良い、と、占星術家としては思う。

木星の動き

木星もこのところ長らく後退していた。そして、前進のための停滞を12月31日から始まっていた。しかも、おうし座に位置している。こう言う時は、自然災害が起きやすく、また、その波紋が広がりやすい。『経済界や自然界でなんらかの動きがあるかもしれない』と、かに座の満月と星々の予報に書いた所以である。後から後から災害の酷さと大きさがわかってきた地震の爪痕と、海上保安庁の組員全員が死亡し、生き残ったパイロットも重傷したことも、木星の動きが大きく作用しているだろう。

両者とも土の星座に位置している木星と水星の前進への停滞が重なったのも、問題の広がりの一因だと考える。

飛行機事故とみずがめ座

わたしたちは、みずがめ座の時代に入っているが、みずがめ座は、空、宇宙、未来、虹の向こう、テクノロジー、IT、平等ジェンダー、平和、非暴力、博愛などを表す。

そして、空を飛ぶ飛行機もみずがめ座の支配下にある。

わたしは以前、別の場所で、これから飛行機業界が大きく変わってゆくことになる、と、話したことがあるが、このためである。今年から、みずがめ座の力が強くなる。本格的に強くなるのは来年以降だけれど、今年は、その引き金(トリガー)になる星の動きがあり、それが今月なのだ。

これから、テクノロジー全般、そして、航空業界も、急激にスピード性を持って変わってゆくことだろう。

それを示唆したのが、今回の一連の飛行機事故だ。

これらの事故を通して、何を学び、何を変え、何を捨てて何を受け入れるか、で、各飛行機会社と航空業界は命運を分つことだろう。そして、わたしたちの空の旅も変わってゆくことが予想される。

星の知らせ

やぎ座と能登の地震

今回の水星の後退は(水星の後退は平均して年に3回起こる。いつも同じ星座では起こらない)やぎ座で起こった。

やぎ座は、権力者、大組織、政府などを表すが、他に年寄りや骨なども表す。

この水星の後退中に、骨の問題を抱えた高齢者の話をたくさん聞いたが、まだ後退の影にあるので、問題のある人は、治療をすると良いだろう。

そして、今回の能登の地震もやぎ座がネックになっていた、というと言い方は正しくないが、やぎ座の問題が浮き彫りになった出来事だ。

日本の地方、田舎は、ことごとく少子高齢化と人口減少が進んでいる。能登も例外ではないだろう。地震の後の片づけはおろか、倒壊した建物の下敷きになった人々を救出するのも大変だったのは、人口減少と少子高齢化の影響が強かったはずだ。

例えば、同じように瓦礫の下敷きになって多くの人が亡くなっているのは、パレスチナガザ区も同じである。しかし、ガザ区の平均年齢はなんと18歳である。そのため、わたしたちがテレビやネットの映像で見る、瓦礫の山に囲まれたガザ区の人々は、ものすごい勢いで瓦礫を動かしている。それでも、7000人以上が今も下敷きになったままであり、多くの人が瓦礫の下で亡くなっている。それは、イスラエル側からの爆撃が止まらないだけでなく、イスラエル軍が瓦礫を掘り返す人たちを銃で脅して止めるからである。

ある家族は、生き埋めになっている家族を掘り出そうとしたら、銃で脅されてできなかった。1週間ずっと銃を持ったイスラエル兵に見張られていて、瓦礫の下で家族が息耐えてゆく声をずっとただ聞くしかなかった、という悲痛な現地の人たちの声も届いている。また、まだ幼い息子が爆撃で怪我をし病院に運んだが、ガザでは薬品が底をついているため、その子は麻酔なしで足の切断の手術をすることになった。抗生物質もなく傷口が悪化したため、もう一度手術をしたがそのまま亡なった。苦しみながらなすすべもなく見守るしかなかった父親の話も、父親本人の声で上がっていた。そして、多くの子どもたちが、同じように麻酔も受けずに体を切断手術を受けていることが、下のビデオでも説明されている。

しかし、能登は天災で、ガザ地区だけが人災だろうか?世界でも最も天候の変化が激しい自然災害の多い国の一つで、地震も多い日本国において、人口が都市部だけに集中し、多くの家庭が崩壊している中で、今回のような悲惨なことが起こるのは、果たして単純なる天災と言えるだろうか?

また、『再稼働禁止令が解禁されるかもしれない』と12月末に騒がれ、解禁された(ロイター通信)世界最大の柏崎刈羽原子力発電所発電所は、能登から遠くないお隣の新潟県にある。新潟県も大きな地震が何度もあったところで(新潟地方気象台)今回の能登の地震でも震度6弱を記録し、地盤の液状化が起こっている(FNNプライムオンライン・Yahooニュース)(2023年春の新潟の地方新聞の記事

地震の多い列島に、世界最大の発電所も含めて54基もの原発を、日本は抱えている。これは、国土が日本の約25倍で人口が3倍以上のアメリカ合衆国の原発の数と同じである。しかも、アメリカは、西海岸を除いてはほとんど地震はない。

東海岸に位置するニューヨーク市は大地震にあったことが歴史上ない。数百万年前にはあったらしいけれど(NYタイムズの記事)10年ちょっと前に一度震度2以下の揺れがあった時、揺れを感じた市民たちは、建物から走り出て大騒ぎになった。関東の人間からしたら、揺れにも入らないような揺れだった。しかも、ニューヨーク市マンハッタン島の地盤は強固な岩でできている。そのため、あのような高層ビルが建てられる。

一方、地震の多い西海岸の州は、一斉に再生可能エネルギーに転換し始めていて、わたし自身も関係の仕事をしたことがあるが、カルフォルニア州はすでに10年以上前から電力の2/3以上が再生可能エネルギーで賄われている。テキサス州は、昨年の夏は大気温が50度以上になり、ヒートドーム現象が続いたが、太陽光エネルギー技術が普及されていて、強烈な太陽の光を冷房の涼しい風に変換し、市民は救われている。

しかし、わたしたちの住む日本は、リング・オブ・ファイア(Ring of Fire・火の輪)と呼ばれる、太平洋地域沿岸をめぐる火山噴火や地震の起きやすい地殻変動プレートの輪の中にどっぷり位置している。

死、再生、そして、原発に必要不可欠なプルトニウムをも象徴する冥王星は、今現在やぎ座にあり、今年は大きな動きをする。その最初がこの1月だ。冥王星は、今回の地震をもって、火の輪の中に暮らすわたしたちに『時代は動いている』と、知らせてきた。

あなたに死と再生の冥王星の、その声が聞こえただろうか。

あなたは、どんな人生が送りたい、この世界がこれからどんなふうであったら良い、と思っているだろうか。そしてそのために、あなたは、どんな選択をするだろうか。

やぎ座と二つの飛行機事故

上にも書いたように、今回の2つの飛行機事故は、世界でトップシェアを誇るエアバス社とボーイング社の製造した飛行機で起こった。

両社はライバル関係にあり、長い歴史がある。

今回、オレゴン州ポートランド市の上空で、扉のヒンジのネジが取れて吹き飛び、機体に大型冷蔵庫ほどの大きさの穴が開いてしまった737MAXは、以前から不具合が指摘されていて、ボーイング側もそれを認めてそれなりの対応をしていたと聞いている。

けれど、対応が追いついていないのが現状のようだ。今回のアラスカ航空のドアが飛んでしまった事件も、それを表している。

理由は複数あり、まず1つは、人手不足。工業発展国は軒並み少子高齢化の波の中にいる。それに加えて、現場仕事をしたがる若者が少ない、能力が若手に育っていない、などのさまざまな要因で、圧倒的な人手不足と将来への不安を抱えている。わたし自身も製造業界の仕事を複数の会社でやってきているので身をもって経験している。どこの会社も、同様の悩みを抱えている。

2つめは、テクノロジーの変化である。これについてゆくのは、どの業界も大変である。飛行機業界、自動車業界、鉄道業界の仕事をしたことがあるが、みな、同じ悩みを抱えていた。IT部門などは、会社の爪弾き《つまはじき》にされているところも少なからずある。そしてそれは何も、製造業界だけではない。ほとんどの業界が、同じ悩みを抱えている。

3つめは、これはわたしの経験に基づいた想像だが、サプライチェーンの乱れからくる、製造現場の混乱、あるいは、仕事の遅延もあるだろう、と考えられる。元々、サプライチェーンは、産業のグローバル化のなかで多くの問題を抱えている。その上に、パンデミックと戦争が起こり、資材の調達は大変なはずだ。

4つめは、競争に生き残る、または、勝利を勝ち取るための仕事をしていて、顧客や乗客の立場に立って経営することに、目も心もあまりいっていなかったのではないか、という、疑いがある。これは、現代競争社会ではよくあるある、のことだ。例えば、日本を含めた各国の政府も、政界の中での争いと戦いに明け暮れ、国民には目が行っていない、ということがよくある。ボーイング社とエアバス社のこれまでの経緯を見ると、エアバス社との競争に意識が行って、ボーイング社本来の仕事、飛行機を作ること、に集中できていなかったのではないか、と思わされるところがある(Boeing737MAX Wikipedia )今の星の位置からも、その可能性は読み取れる。「ボーイング社は安全性よりも営利を重要視している」という、専門家の声も上がっている(下のリンク)

5つめは、経営姿勢の問題だ。時代が移り変わる中、古い独裁的、トップダウン経営を続けている企業は、これから難しい局面を迎えてゆくだろう。古い体制に固執すると、問題に対応するスピード性と柔軟性が低くなり、状況や時代に追いつけなくなる。若い世代との意識のギャップも広くなり、若手労働者の意欲もますます下がることだろう。実際に、ボーイング社の元設計エンジニアと話したことがあるが、彼は、時代について行っていない経営姿勢に見切りをつけた、と言っていた。

業界で長い歴史を誇るボーイング社は、古い独裁的経営の色が強く、色々な意味において時代遅れだと評するThe rebellious CEO(時代の反逆児のCEOたち、12人の正しい道を選んだリーダーたち)を書いた、アメリカでは著名な消費者保護活動家の弁護士もいる。(Democracy Now!のインタビュービデオ)

時代は動いている。

やぎ座の最後の角度にある冥王星は、大企業や政府などの大きな組織の負の部分を光の下にして明かにし、わたしたちに、新しいシステムに立て直すか、それとも消えてゆくか、を問う。

わたしたち人類は、すでに時代の変化の真っ只中に、しかも、急激な流れの中にいることを、この1週間のさまざまな出来事は、わたしたちに見せつけたのである。

そしてこの1週間は、ほんの始まりで、これから、激動の1年が続くことだろう。そんな中、どの道を歩いてゆくのかは、わたしたち一人一人が決めることである。

ちょうど明日(2024年1月11日)午前10時過ぎに『自分の運命を選ぶ』『選択の時』の星がやってくる。そしてこの星は、周りや相手の目ではなく『自分の心と魂が赴く方を勇気を出して選ぶように』と、示唆している。

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文・写真 by さっか










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