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【歌詞考察】「つづいていくよ / ジョナゴールド」#1 プロローグ

「つづいていくよ / ジョナゴールド」は、本当にいい曲ですね。

聴いていると、励まされているような、明るく前向きな気分になります。

とはいえ、
歌詞の中に「がんばれ」「明るい未来」「夢に向かって」「心配ないさ」のような鼓舞するワードはありません。

明るく前向きな気分になれるのは、3拍子の曲が持つ効果なのかもしれません。

3 拍子で構成された音楽の聴取は,リラックス感および副交感神経活動を促進させる効果があることが示唆された。

「音楽の拍子の違いが精神的ストレスからの回復に与える効果の比較」
北海道大学大学院教育学研究院紀要, 114, 123-135

さて、
歌詞が「ねえ」「ほら」と語りかける構成になっていることから、この曲が生まれるに至った経緯を察するに、
「多田さんからJさんへの励ましソング」
のような気がします。

もう少し詳しく言うと、
Jさんが、これからどうすればいいかについて悩み、多田さんに相談した時の会話を歌にしたもの
のように思います(妄想です)。

思い切って意訳すると、

 世の中 変わっていくよね
 先のことはわからないけど
 何気ない日常は続いていくよ
 昔から、そしてこれからも、人はそうして生きていく

みたいな感じかなと思います。

目標を持って、それに向かって努力することは大事なことです。
しかし、目標がなくても、先が見えなくても、引け目に思う必要はありません。

たとえば、
多田さん自身も「将来、弘前市に移住するぞ!」と日々努力してきたわけではありません。
むしろ、そんな未来など想像もしていなかったでしょう。
だからといって、多田さんが今の境遇に不満や後悔を抱いてはいません。

「よい人生」とは、先を見通して、計画どおりに物事を進めることではありません。
自分の意思とは関係なく動いている、世間の荒波にもまれながらも、日々を生きることなのではないでしょうか。

と、自分で思いついた風に書いていますが、十和田工業高校での多田さんのメッセージを見て思いつきました😅

★音楽プロデューサー多田慎也さん
「必ずしも明確な夢を追いかけてということじゃなくてもいったん目の前の仕事に一所懸命に取り組んでみるとかそういうところから見つかる物もあると思うのでぜひいろんなことにトライしていただけたらなと」

十和田工業高校での講演より

多田さんのこの言葉は「つづいていくよ」の歌詞(♪ どんなにどんなに考えても答えはない ♪)に通じるものがあると思います。

Jさんにとって、2023年は「思うようにいかないことも多かった」「先頭を走ってくれる人がいないことが怖いと感じた」時期でもありました。
( ↓ 参照)

そんなJさんに、多田さんは
「リンゴミュージックを引っ張っていくとか、そんなことは考えなくてもいいんじゃない?」
みたいな言葉をかけたのかもしれません(妄想です)。

そうすると、Jさんは自分への励ましソングを自分で歌うという、ちょっとシュールな感じになりますが、だからこそ気持ちが込められて、聴く側に届いているのではないかと思います。

つづく

ということで、
フレーズごとに考察していこうと思いましたが、最初のフレーズからどう解釈したものか、わかりません。

♪ ワルツのようにせわしく日々はいく ♪

「ワルツ」と「せわしい」が、私の中では結びつかないのです。
もう少し考えを深めていきたいと思います。

ワルツ
〘名〙 (waltz) 舞踊曲の一形式。一九世紀初頭からオーストリアで始まった四分の三拍子の舞曲で、優美、典雅、流麗な曲調が特色。ショパンのワルツに代表される芸術的器楽曲、ヨハン=シュトラウスの作に代表されるウインナ‐ワルツ、社交ダンス用のリズムを主体にしたワルツなどがある。円舞曲。ワルス。

精選版 日本国語大辞典

「チャイコフスキー「くるみ割り人形」より”花のワルツ”」
優美、典雅、流麗という表現がぴったりな有名曲。

せわしいワルツ……。「子犬のワルツ / ショパン」しか思いつかない。

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