ASOBO English ver.

自分で期待しときながら何だけど、まず日本で勝負する楽曲を、英語を先に作るとは考えにくいことだったなと思っている。歌詞の対比とかも挙げられてるけど、同じ場所に関して逆から言えて、個人的には説得された感はない。部分的な微妙なリズムへの乗り方の違いも、もともと英語の方がリズム適性があるというレベルを超えない(実は、個人的にはそれも日本語の方が好き)。恐らくは、一人の作詞家が日英ほぼ同時進行で考えたというのが、一番ありそうなことかなと思っている。
現状、日英ほぼ同じ意味の歌詞で、日本語と英語でほぼ同じように歌っている事実を前に、実際にどっちが先だったかに、私の関心はない。ASOBOの歌詞が海外の人に伝わるという点でも、どっちでもいいと思う。

ただ、私の勝手な期待は、すぐれたカバー曲がやっているような、原曲の歌詞を無視したものが来るかなというものだった。元の歌詞を無視してほしいわけじゃない。日英で同じ意味をなぞろうとすると、それが一つの制約となって、それぞれの言語の自律的なリズムを阻害する。カバー曲では、それを避けるために、根本的なリズムの切り方、歌う部分と歌わない部分、ときにメロディーすら変えられる。当然のように、歌詞の内容は別物となる。
状況から考えると、そういうことが起こることは、まずあり得ないのに、つい、うっかりやってしまった私の期待は見事に外れた、ということを、ツイッターの字数の中で言うと、「日本語の直訳みたいだけど」となってしまう。

さて、ツイッターでも言ったけど、私は、NiziUのこの英語チャレンジに大拍手を送っている。もちろん、上達した英語にも。そして、恐らく運営が見ている、もう少し先の未来を期待して、見守っていきたいと思っている。

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