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学生時代はシェアウェア作ってた

若い時何やってたんだろう。と、ふと思い出すと、多くの時間はビリヤードに費やされていた記憶が蘇りますが、、それはまた今度にするとして、、

今日は学生のころに作ってたソフトの話でもしてみます。

タイピング練習ソフト

小学5年生のころから、わりと多くの時間、プログラミングにハマってました。当時はN88-BASIC。なつかしい。PC-9801とかでフロッピー入れなかったら勝手にBASICモードになってたなー。

その頃から「画面にアルファベットがでて、それをできるだけ早く押す」みたいなゲームを作っていました。それって今思うとタイピング練習ソフトですね。

その後、高校3年生ぐらいからMacで開発したくてC言語を覚え(授業中に独習Cを読む)、GUI開発の基礎を本で学び、C言語でMacのアプリを開発してました。C++じゃないところがなんかもったいないところですが、誰も教えてくれなかった。。

そしてついにマックでもタイピングソフトを開発しました。高専の4年生ぐらいですかね。

このときは、QuickDrawで画面に描画する方法を知らなかったので、GUIパーツのLabelとかボタンとかを組み合わせて実装。キーのところは画像を表示できるUIパーツかなんかで構成してるはず。自分で口笛吹いてそれを使って音作ったりしてた気がする。

このとき、シェアウェアというのがありました。

フリーウェアというのもあって、それは無料でダウンロードできるようなもの。雑誌に投稿したり、Webのまとめサイトに投稿すると載せてもらえます。それにはシェアウェアという有料のジャンルもあります。今思うと凄いシステムですが、銀行口座にお金を振り込んでもらったら、パスワードをメールで送るみたいなやりかたで、お金を払ってもらいます。

このGoodTypistというタイピングソフトは、600円で販売してました。雑誌とかでも紹介され、すこーしだけ売れてました。

とそんなある日メールが届きました。

〇〇大学のものですが、GoodTypistを100ライセンス購入したいんですが、

!!!!

600円とはいえ、6万円になります。当時バイトもしてない自分としては超大金。しかも、18歳ぐらいの若造の自分に大人が「購入したい」とメールを送ってきています。なんかワクワクしたのを思い出す。

気が大きくなった自分は、

「大量購入なので4万円に負けときますよ」みたいな感じで返事して振り込んでもらったのを覚えています。6万もらっておけばいいのに。

シェアウェア作家は楽しい

次は、自分が大学編入試験などに向けて勉強しなければというときに、どうしても勉強する気がしなかったので、英単語を覚えるためのソフトを開発しました。

タイトルの英語があってるのかどうか怪しいもんですが、ネーミング的には「記憶できないやつはいねーか?」みたいななまはげ的なネーミングです。

こちらは、1,000円にて販売。中学生の娘を持つお父さんとかが買ってくれました。しかも、いろいろ要望をメールで送ってくるんです。でも使ってくれるのは嬉しいので、その要望にこたえて直したりして。楽しかったなー。

タイピング再び

大学に編入したあと、なんとなく本気でソフト開発してやるという気持ちが芽生え、でも何を作ったら良いのかあんまりアイデアでなかったので、タイピングソフトを再び作りました。

そして、自分がターゲットなので、「中級以上向けタイピングソフト」というややニッチな位置づけで開発しました。

当時遅れてエヴァンゲリオンにハマっていた自分としては、エヴァ風のデザインにしてみようということで、適度にそういう感じにし、かつ、メディアアート黎明期の岩井俊雄さんとかを知ったころなので、文字が飛び跳ねて消えたりします。

さらに、授業でヒューマンインターフェースみたいなのがあって小研究ということでタイピングをテーマにして研究しました。なので解析機能が豊富についてます。自分を被験者にして、めっちゃデータとったところ、タイピング経験が多いキーはどんどん速くなっていて、経験が少ないキーは遅い

さらに、その経験量と速度の関係を調べていくと、経験の量の割に速くタイプできるキーと、経験の量の割に遅いキーがあることがわかります。それをマップしていくと、右利きの自分は左手が遅く、小指の手前とか押しにくいところは遅いことが数値で解析できて、なにか小躍りする気分になったのを覚えています。小研究なのに結構大作。

アルファベットのタイピングが速くなれば、日本語も(ローマ字入力)速くなるだろうってことで、日本語版を作るつもりはなかったのですが、日本語版が欲しいという要望を友人たちから受け、「では作ってやるよ」ということで、日本語版も作りました。

このときの発見は、日本語版だと出てくる文章を自分で書けるという発見。なんか変な文章をたくさん考えてました。買ってくれた人の中には「文章が面白くて好きです」みたいな声もあり、「タイピングというテキストの読ませ方もあるか」と感じたのを思い出します。

学生は時間がある

なんか膨大な時間があったように思い出します。タイピングのソフトは1~2ヶ月かけて作ってたんだろうか。毎日ちょこちょこ開発して、タイピングをものすごい練習してた記憶があります。ほら、さっきの動画みてもわかるように、英語版だけで練習してる時間が10時間超えてます。記録されている時間だけですから、もっと長時間やってるわけですよ。。

とにかくリリースしてたのは良かった

最初に作ったソフトから偉そうにシェアウェアとして発表してるわけですが、これはとても良かった。買ってくれる人もいたので、励みになるし、バグは直さないといけないという意識が芽生えます。相手には自分が学生ということはバレてないので、大人のふりをし続けるためにも、立派なものを作ろうと頑張ったと思います。

完成させたという経験が多いほうが育つことは今振り返っても実感します。構想、スタディ開発、プロトタイプによる評価、本開発、デバッグと評価、リリース、メンテナンス。すべてが入ってる。

プログラミングを学んでる人は、ぜひとも一つでも多くリリースを経験してほしいと、そんなことを思う。

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