管理しない管理について考える
プロジェクト管理について考える機会があり、そのことを喋ったところ、実はそこそここだわりを持って取り組んでることに気がついたので、文字にしてみます。
タスク管理
私はフリーランスでプログラマーとして働くような期間もそこそこありました。そうやってさまざまな仕事をやる中で、ごく稀にチケット管理方式のプロジェクト管理ソフトにて管理されたことがあります。
もともとアートプロジェクトなどに多数コミットしてる自分としては、どんなタスクでもクリエイティブに取り組む態度でやっています。そうするとそれは、決まりきった仕様を無視したりしながら、その時に一番自分の力を発揮し、想定以上に良くすることを考え続ける態度になります。
ただ、チケット管理の仕事では、仕様通り作ることを期待され、素早くたくさんのタスクを処理することや的確に処理することが求められます。
はっきり言って嫌いなやり方。。こちらとしては、求められてる以上のミラクルを起こしたろうと、何か策はないかと考えるタイプです。すると、仕様なんてぶち壊せ!みたいなやり方になるので、チケット管理はそのやり方を否定される感じで、能力が低くなったような気分になる拘束具みたいな感じになります。
スケジュール管理
私は、1人で全てのタスクをこなすようなスタイルで作品を作るみたいな複雑なものをつくってきました。なので、スケジュール感というのはそれなりにあって、どこがどのくらいやばいかとかは勘が働く程度には修行してきました。
そうするとスケジュールを管理するのを人に委託した場合、管理されるのを拒む傾向があります。頼んでおいて拒むのですから、管理を任された方はたまったもんじゃないでしょう。でも、嫌なもんは嫌なんで、しょうがない。
管理の難しさ
自分だけではないはずです。管理されるのは嫌なんです。自由を求めるのが人間の本能だとしたら、管理は敵です。管理する側の都合です。タスクをこなす側からすると、「自分を信用できないのか!」と怒るかもしれません。
でも、私は管理する立場でもあります。昔はタスクを抱える立場でしたが、いまは管理する立場であることが多いです。でも、自分のあの頃の感覚をしっかり覚えてますから、管理はしたくない。
でも、プロジェクトは計画的に遂行したい。管理は必要です。
管理しない管理
はっきり言ってまだ確立してません。机上の空論でしょう。
ただ、目指すべきはこれなんです。管理される側には管理されてるとは思えないような方法で管理するわけです。
一つ、信じているのは責任です。「ここはあなたに任せます」とすることで責任が発生します。なんなら、「管理しませんからよろしく!」とか明確に責任を形にしておくといいかもしれません。
こうすることで、「任せられた」という嬉しさと責任の重さを感じて、自己管理が発動すると思います。
理想は自律的に動く個人事業主みたいな感覚の人たちが、明確な役割分担のもと協業し、お互いを監視しながら進めていく形です。
明確なビジョン
個人個人が自立して考えて動くには、明確なビジョンが欠かせないと考えます。自分はこの先こうなりたくて、そのためにこれを学んだり経験を積んでる。そのための過程として今の仕事があるわけだから、これをうまく進めることは未来の自分を形作ると理解してると、サボるような気持ちは無くなると思います。責任も感じていれば、そこで怠惰な気持ちになるような人は日本には少ない気がします。
そういう空気を作れたら、管理しない管理がうまくワークするチームができるのではないかと考えます。
うまく行くケース
簡単にうまく行くケースがあります。それは、フリーランスでそこそこ経験を積んでる外部のメンバーをアサインすることです。そして、明確な役割を与えて明確な期日やゴールを定めます。
独立して仕事をしてる人は、仕事をもらえることが喜びになります。固定の給与のスタッフとの大きな違いです。固定の給与で、損得の感情に支配されると、仕事が少ないことが得になると考えてしまいます。それが未来の自分を苦しめることになるとは気がつかずにです。
ただし、より良いのはお金のためではなく、やりたいからやるというくらいに達観した感覚になれることだと思ってます。報酬のために動くような感覚は、限界があります。自分のプライドを賭けて取り組むのと比べると報酬のための行いには限界があります。
モチベーションだな
つまり、モチベーションです。内発的な強いモチベーションに体を預けて取り組む時が一番パフォーマンスが出ると思います。スケジュールとかタスクとか超越して、より良いものを生み出すことにフォーカスしてる状態です。もちろん、スケジュールをオーバーして拘り続けるとか、そういうのはプロとしてダメです。
一方、通常の価値観だと、期待されるよりも高いクオリティで、費用も変わらずだったら、やりすぎということで、後悔するのかもしれません。でも、自分を高めることに成功したならお金は関係なく機会をうまく活用したと考えていいはずです。お客さんにも喜ばれるはずですし。
まとめ
この人頭おかしいと思われたかもしれません。組織が小さいからだろとか思われたかもしれません。
もっといい方法があるかもとは常に思ってますので、クリエイティブに仕事の進め方を見つけていきたいものです。
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