機動戦士ガンダム 水星の魔女 雑感 4 キャラ設定の話し

 令和ガンダム第一弾として注目を集めてきた中で、ここでこのカード切りますか?と思ったのが、ガンダムシリーズ初の女性主人公。   
 これって最初だから切れるカードであって、ここでしくじったら次回作以降に女性の主人公を置く企画は通しにくいだろうなと思った。
 今までも女性キャラは沢山出ていたしMSを駆って最前線で戦うキャラもいた訳だが、主役を張れる様な強いキャラはいなかった様に思う。

 基本的に主人公が強烈過ぎるからね。

 そんな状況で産み出されたスレッタは決定稿まで何度も設定を見直されてきたと聞く。
 主役なんだから当然かも知れないが、とにかく手間をかけたのは確かだろう。
 ここで設定を学園モノにしたのは正解だったと思う。
 軍隊やそれに類する組織の中で主役を張ると言うのはエースとして存在感が必要で、それって性別より前に出てきてしまうものなのだ。
 少年が故の自己主張の強い主人公が否応なく巻き込まれた戦争に組み込まれて、戦闘を通じて成長をしていくって従来のガンダムだけど、スレッタにそんな他のシリーズの主役の様な自己主張は無い。
 それが終盤になっての成長に繋がるのだが、終盤に行く前に潰れるぞって印象しかない。
 学園で学び友を作りとのんびりしたシーズン1の中では、自己主張が強かったら浮いてしまう。
 同年代の人間と触れ合ったことがない人見知りと言うかコミュ障で自己を出せないスレッタが、最後に自分の意志で戦いに赴く成長を描くには、最適の舞台設定だった。
 スレッタの周りに集まるサブキャラから出番の少ない端役まで、放映回数が少ないことを加味して登場人物は絞り込まれた様に思う。
 長丁場だとどうしても登場人物が多くなるし、一人ひとりを掘り下げないと尺が埋まらない事にもなる。
 軍隊モノになると階級とか民間人とかの区別が出てくるのでそれぞれにキャラを立てなければならない。
 必然的に敵味方を問わずキャラの数も増えるので、短期決戦な作品では避けたいだろう。
 学園モノとすることで学生と制限を設けたのは理にかなった設定だったのでは。

 ただ、女性キャラの数がこんなに多くなるとは思わなかったけど、男女共学の学園では必然か?と納得するにはやっぱり数がおおい。
 それと学園モノなのに教師の立場にいると大人がいないのが気になった。
 学園での学生による自治の部分を強調してるのかもしれないが、指導し導く責任を取ることを教える立場の大人がシーズン1に居なかった。
 謀術権謀を謀る企業人としての大人ばかりで、彼らは学生を指導することは無い。
 水星の魔女は企業の暗闘と学園モノという二つの世界を並行して進める形となっている。
 もちろん企業グループの運営する専門学校なので、全く無関係ではなく、学生は属している企業を代表する立場ではあるのだが、自らが企業人として振る舞うシーンがあったのは御三家位のものだ。
 シーズン1後半で「株式会社ガンダム」設立の部分で二つの世界が重なりを見せるのだが。

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