【プレイ感想】ゼノブレイド3 ~約束された"ゼノブレイド"の面白さ~
※本記事はVer.1.2.1の時点で作成した記事になります。
月兎です。
『ゼノブレイド3』のやり込みが一通り終わったので感想記事を書いてみました。
配慮はしていますがネタバレが少なからず含まれますのでご注意ください。
プレイ日記もありますのでこちらもお読みいただけると幸いです。
▼公式サイト
推しポイント
まずはたくさんある推しポイントから語っていきます。
探索が楽しい
ゼノブレイドといえば広大かつ美しいフィールド。
本作でもフィールドの広大さは健在で、景色を眺めながらマップを隅々まで探索するのが本当に楽しい。楽しすぎる。
コンテナ(宝箱のようなもの)やユニークモンスターを見つけられたりと、しっかり探索した見返りもあります。
高低差も程よく探索しやすかったです。
移動速度は初めはちょっと遅めですがそのうち速くできるのと、本作以上に移動が遅いゲームをやっているので気になりませんでした。
爽快感抜群の戦闘
本作の大きな特徴のひとつが最大7人による戦闘。
大抵のRPGには控えメンバーの概念があるものですが本作にはそれがありません。
このシステムはまさに全員で力を合わせている感じで本当に好きでした。
発売前はパフォーマンスを心配していましたが、処理落ちなどはほとんどなくしっかり動いてくれます。
画面の情報量が大幅に増えているので視認性には難ありですが、味方はしっかりコンボを決めてくれるし、基本的には自キャラを見ていればなんとかなるので慣れればさほど問題ではないです。(序盤は自機を見失うことも多々ありましたが…)
アーツによるコンボはアイテムをドロップさせたり怒りを鎮めることができる『バーストコンボ』と大ダメージを与える『スマッシュコンボ』の2ルートに分かれているので用途に合わせて使い分けるのがポイント。
本作の目玉であるインタリンク中は実質無敵の状態でアーツを叩き込めるのですが、一時的に人数が減るリスクもあるのでインタリンクを切るタイミングによる駆け引きがあります。
チェインアタックはゲージが溜まったら即撃ってよしの必殺技で、攻撃と立て直しを一度に行えます。何よりカッコいい。
総合的に味方側の攻める手段が豊富なので終始爽快感があって面白かったです。
編成の自由度が高い
6人の主人公のクラスは自由に変更でき、クラスのランクを上げることでそのクラスのアーツやスキルの一部を『マスターアーツ』や『マスタースキル』として習得できます。
マスターアーツやマスタースキルは他のクラスでもセットでき、さらにジェムやアクセサリーといった装備品もあるのでカスタマイズ性が非常に高いです。
クラスは新たなヒーローが加入すると増えていきます。
ヒーローは7人目のパーティーメンバーで、メインストーリーの進行やヒーロークエストで仲間になります。
パーティーの足りない部分を補えるヒーローを選ぶも好きなヒーローをひたすら連れ回すも自由です。
ちなみに私はリク&マナナと、ネタバレになるので名前は伏せますがクリア後に加入するヒーローがお気に入りでよく連れ回していました。
総じて編成の自由度が高いので、プレイスタイルに合わせて編成する楽しさがあります。
充実しすぎている寄り道要素
ゼノブレイドシリーズはクエストなどの寄り道要素が充実しすぎていることで有名ですが、本作でも健在。
クエストは各コロニーの事情が掘り下げられたり、解放したコロニー同士が交流したり、少し不穏な内容のクエストもあったりと飽きが来ない内容になっていて、ストーリーを進めると大量に発生するのでクエストを回収していると無限に時間が溶けていきます。
実際、私が投稿したプレイ日記では実に半数近くの記事がクエスト回だったくらいです。
大体各話の開始時に新しいクエストが出てくるので、メインストーリーが重めなこともあり、箸休めをする感覚で楽しんでいました。
先述の通り探索してコンテナやユニークモンスターを見つけるのも楽しいので本当に時間が溶けます。
ストーリーを進めていた時間より寄り道していた時間の方が長かったんじゃないでしょうか。それくらい面白かったです。
重厚なストーリー
本作のメインストーリーは“命”をテーマにした物語で、本作の舞台となる世界『アイオニオン』では『ケヴェス』と『アグヌス』の二つの国家による戦争が繰り広げられ、兵士達の寿命はたったの10年というハードな世界観になっています。
故に序盤から重い展開が連続するシナリオになっており、ギャグシーンは少なめで終始シリアスな雰囲気で物語が進んでいきます。
カッコいいイベントシーンも多く、つい物語に入り込んでしまいました。最終的にはノア達を見守るような気持ちで没入していましたね。
衝撃的なイベントもあり、実を言うと衝撃すぎて放心状態になってしまったことも何度かありました(笑)
各話ごとのカロリーが良い意味で高いんですよね。
本作ではキャラが比喩表現を多用する傾向にあるのでセリフの意図がイマイチ読み取りにくかったりもしますが、それ故に色々な解釈があったり、周回プレイで「これそういう意味だったのか…!」と納得できたりするのも魅力だと思います。
丁寧なキャラ描写
本作で特に素晴らしいと感じたのが作中でのキャラの思考や行動理念などの掘り下げ。
個人的な本作の一番の推しポイントと言っても過言ではないです。
主人公達は皆それぞれ辛い過去を持っていて、ストーリーの中でその詳細が明らかになっていき、若者らしく悩みながらも過去を乗り越えていくという流れが良いんですよね。
主人公達だけでなく、仲間になるヒーローもヒーロークエストなどでその人となりが丁寧に描写されています。個人的にはニイナやマシロのヒーロークエストはかなり印象に残りました。
ゼノブレイドシリーズ全体の特徴なのですが主人公やヒーローのみならずクエストで関わるNPCが個性的なのも魅力で、クエストをこなしていると自然と名前や特徴を覚えています。
キャラ同士のやり取りや関係性の描き方もとても良くて、特にインタリンクするパートナー同士の絡みが好きでした。
進めれば進めるほどどんどんキャラが好きになっていくゲームでした。
小ネタの多さ
細かい部分ですが小ネタも多いです。小ネタの多いゲームって好きなんです。
具体的には移動中や戦闘中に挿入されるセリフの量が多いです。
特定の戦闘中の会話は条件によるバリエーションも豊富で、まとめている方の動画などを見るたび息を呑んでいます。
クエストによっては特定のヒーローがパーティーにいると専用のセリフがあったり、ヒーラーではないヒーローにもしっかり専用の助け起こしボイスが用意されていたりと、テキスト量が多くてしっかり作り込まれている印象です。
気になった点
もちろん少なからず不満点や気になる点もあるので、ここからはそれらを強調して紹介していきます。
ヒーローを操作キャラにできない
個人的な本作の一番の不満点がこれ。
操作キャラにできるのは主人公である6人だけで、ヒーローは非操作キャラとなっています。
主人公組と違ってインタリンクできなかったりするので仕方ない面はありますが、ヒーローにも魅力的なキャラは多いので操作させて欲しかったというのが本音です。
個人的にはリク&マナナが推しなので終始「操作させてくれよぉ!!」という思いでした。
アプデで操作できるようにならないかと密かに…というかかなり大っぴらに期待しております。
チェインアタックが強すぎる
過去作のチェインアタックは『パーティーゲージ』というものを消費して発動するのですが、このパーティーゲージはチェインアタック以外の用途でも使うので、チェインアタックを使うか温存するかの駆け引きがありました。
本作ではチェインアタックには専用の『チェインゲージ』を使うのでデメリットがなく、溜まったら撃つという脳筋戦法が一番強かったりします。
そして、チェインアタックもコツを理解していれば簡単に大ダメージを出すことができ、レベル差にもよりますがボスやユニークモンスターでもチェインアタックを1〜2回使うだけで倒せてしまうことが多いので、このあたりは結構大味だなと感じました。
一部UIが不親切
一部のUIには痒い所に手が届かない不便さがあります。
具体的かつ最たる例がアクセサリー関連のUI。
アクセサリーには3段階のレアリティが存在し、”同じ名前の同じレアリティのアクセサリー”で個数が統合されるのでとにかくかさばって探しづらいです。
せっかく強力なアクセサリーを手に入れてもお気に入り登録でしっかり管理しないと埋もれてしまうので結構不便でした。
一部BGMの主張が激しすぎる
これは具体的にはメニュー画面のBGMとチェインアタックのBGMのことです。
マップや戦闘のBGMを上書きして流れるので作中で聴く機会がダントツで多く、結果としてマップBGM・戦闘BGMがあまり印象に残らず、『3』のBGMといえばこの2曲という印象になってしまっています。
この2曲のクオリティ自体は全く悪くありませんが、マップBGM・戦闘BGM共に良曲が多く、それらのBGMをじっくり聴けないのが問題。
私はメビウス戦のBGMやユニークモンスター戦のBGMがすごく好きなので、これらのBGMをじっくり聴くためにあえてチェインアタックを使わずに戦ったりもしていました。
こちらもアプデでBGM切替の有無を設定できるようにして欲しいと思っております。
ムービーが全体的に長め
ストーリーが重厚なので仕方ないといえば仕方ないのですが、過去作に比べて全体的にムービーが長いと感じました。
例を挙げると終盤に差し掛かるタイミングの重要なムービーが約30分以上、ラスボス戦からエンディングまでは戦闘を含めて約1時間半となっています。
ストーリーを進める際は十分に時間を確保し、トイレも済ませた上で電池残量に注意してプレイすることを推奨します。
まとめ
評価は人によって完全に二分している印象ですが、”ゼノブレイド”ならではの面白さは本作でも健在で、個人的には2022年に遊んだゲームで一番面白かったと思っています。
多少の不満点はありつつも本当に好きな作品で、エンディングではボロ泣きでした。今後もDLCの配信が予定されているので非常に楽しみにしています。
過去作とのつながり
作中には『ゼノブレイド』『ゼノブレイド2』の要素が登場するので、両作をプレイしておいた方が間違いなく楽しめます。
両作をプレイしていなければストーリーを理解できないというわけではありませんが、プレイしておけばストーリーや世界観をより深く楽しめると思います。
どちらもSwitchで発売されていてガッツリ楽しめる良作となっているので、興味があれば是非プレイしてみてください。
『クロス』に関してはつながりはほぼ皆無なので本作をプレイする上では必ずしもプレイする必要はありませんが、こちらもボリュームたっぷりの良作となっているのでプレイ環境(WiiU)がある方にはオススメの一作です。
▼『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』公式サイト
▼『ゼノブレイド2』公式サイト
最後に
改めて、今回は『ゼノブレイド3』の感想記事を書いてみました。
追加コンテンツ第4弾の新ストーリーが配信されたらまた感想記事を書くと思うので、その際はよろしくお願いします。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。