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【湯口ちゃん】憧れの携帯電話。

こんばんは!!
僕と同世代の人たちっていつ頃から携帯電話を持ち始めたんだろうか?

携帯についての思い出でも書こうかな!

アレって僕にとってはとにかく憧れ。

三つ上の姉がいるのですが、どうしたって姉の方が先に携帯を持つことになり物凄く羨ましかった。

姉の機種変を目の前で見せられるなんてもう拷問でしかなかった。

ウチの親は何を考えているんだ!!

中学1年生くらいには周りのみんなが携帯を持ち始めていました。

仲間に入りたい。

毎日のように母親に頼み込み

母「しつこい!良い加減にしろよ」

そんなこと言われても欲しいものは欲しいんだ!

携帯電話はとにかく欲しかった。

そうするとその年のクリスマスの朝

僕の枕元にはサンタクロースからのプレゼントがあった。

包みをあけると。

なんと

携帯電話だ!!!!

おらーー!!どやー!!!!
ザマーミロ!!パパママ!!!

あれは嬉しかった。

よくやったぞサンタ!!

しかしその時プレゼントされたのは
普通の携帯ではなく。

J-Phoneのプリペイド携帯。
175Rの曲が使われていたCMのやつ。

金額分のカードを買ってその分だけ使えるというものだった。

そう。
ウチの両親とサンタは仕組んだんだ!!!

俺を黙らせるために!!!!

その地獄を理解もしない湯口翔平は大喜びだ!

まんまと毎月一回お小遣い代わりに3000円分のカードをもらうという契約を母と交わした。

お気付きだろうか?
この時点でお小遣いも無くなっているのだ!

それではその地獄を紹介しよう。

まずは電話なんてしたものなら即OUT!!
そりゃ友達と電話もしたくなる。
確か1ヶ月に3日連続くらいしたかな?
3回目の電話を切った後その携帯はただのおもちゃと化した。

これはまだ序の口。

最も地獄だったのは

カードの受取日になり母親から受け取った。

携帯を持ったら必ずやりたかったこと。

そう。

着信音の変更だ。
カードをもらってすぐその作業に入った。

やり方はセンターに電話をしてアナウンスに従い番号をプッシュして曲を選んでいくという方法だ。

10分くらいかかった気がする。

念願のSMAPのらいおんハートに変更することが出来た。

さて友達にメールをしよう。
送信!


送れない。


・・・。


送信!!


送れない。

・・・。


僕はカードを受け取った初日に3000円分をキレイに使い切ったのだ。

泣きたかった。

いや

泣いた。

隠れて泣いた。
悔しかった。

惨めだった。

先月人生初となる女の子からアドレスを聞いたところだった。

正直

好きだった。

憎んだ。

親とサンタを憎んだ。

初めてSMAPを憎んだ。

そして翌月新たにカードを受け取り

1ヶ月ぶりとなるセンター問い合わせをした。

その女の子からメールが一件。

「翔平待ちだから早く来てー!」

・・・。

何を待ってたんだい?

何か言おうとしてくれたのかい?

それに触れることはなく僕は29歳になった。

その子は今幸せな家庭を築いています。

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