僕が金髪にした日。
こんばんは。
みなさんは髪を染めたことはありますか?
僕は歳を重ねるごとに
染めたいという気持ちが薄れて行ってしまったのですが
10代後半から20代前半はとにかく
目立つような色にしたいという思いが強くて
高校卒業した途端にオレンジ色にしてみたりしました。
そこからどんどん色が茶髪になりもうめんどくさくなって黒が一番という気持ちになっていくわけなのですが
今日は僕が初めて髪を染めた時の湯口家の一大事を綴りたいと思います。
はっきり覚えています。
僕が初めて髪を染めたのは小学6年生
母親の一言がきっかけでした。
家族で車に乗っている時に突然母が
「あんた金髪にしてみたら?」
姉「いいじゃん、いいじゃん!」
未だになんでそんなことを言い出したのかわからないですが、僕も楽しそうと思いノリ気でした。
その数ヶ月後僕は、学芸会の演目ハリーポッターでロン・ウィーズリー役に決まっていたこともあり、役作りにも適していると思った。
(後付け)
早速その日に薬局で染め粉を買い
母に金髪にしてもらった。
素人の技術のためまばらではあるが僕は生まれ変わった。
案の定学校では「きもーい!」の嵐だった。
これはイジメではない。
愛のある"いじり"だ。
僕の金髪人生1日目はそれなりに楽しく終わっていった。
しかし2日目母から衝撃的な事実を聞くこととなる。
「おばあちゃんが怒っている。」
大好きなおばあちゃんが僕が金髪にしたことを良く思っていないというのだ。
母親から聞くとおばあちゃんは昔から
髪を染める人=不良
そういうイメージがあるのだという。
僕は髪を染めるのが当たり前の時代に生まれているので何も思うわけがないが
時代によって考え方は色々あるのでそれは仕方ない。
かわいい孫が不良になってしまうのが相当嫌だったのだと思う。
自宅におばあちゃんから何度も電話がかかってきて母親と言い合いをしていたのを薄ら覚えている。
僕もおばあちゃんが大好きだったので
嫌われたのではないかと凄く心配になってしまった。
その週の土曜日におばあちゃんの家でみんなで夜ご飯を食べることが決まってたので僕は凄く怖かった。
母は「あんたに怒ってるんじゃない、
ママに怒ってるんだ」と言ってくれていたが
小学生にはそんなこと関係ない。
怖いものは怖いし、嫌われるのは嫌だ。
でも黒に戻すのもなんか嫌だった笑
毎日のように母に大丈夫かなぁ、まだ怒ってるのかなぁと尋ねる平日を過ごしていた。
母はちょっと鬱陶しそうに笑って
「大丈夫だから!」と僕を落ち着かせる。
そして土曜日心臓をバクバクさせながら
車でおばあちゃんの家に向かった。
その道中もやはり気になってしまい母に
「まだ怒ってるかな?」と尋ねた。
その時いよいよ母の堪忍袋の緒が切れた。
「いやーしつこい!!」
「あんたの母親は私だ!」
そう僕に怒鳴った。
小学生ながら僕の心にズーンと響いた。
母親にも悪いことをしたなという気持ちが溢れた。
おばあちゃんの家に着くと
「いんやーだらしないねぇ」と言われるくらいで金髪問題は終わった・・・。
いつも優しさをありがとう。
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