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「放銃を避けるコツ」VS 副露編 ~今週の牌譜検討まとめ&戦術紹介~

2副露への基本姿勢(初級者~中級者)

4/20(水)の雀魂牌譜検討で、

「切っちゃった2pは、メンツが足りないから残しておいた方が良かったですね。2や8の牌はリャンメンになる枚数こそ少ないけれど、23や78になったときが凄く強いんですよ」

と説明していたら、上家が1mをポン。1sを打ってきました。

そして、

次に持ってきたのは、絵に書いたような裏目の7p。

「こういうとき、もう自分の手は間に合わないから、字牌を貯めて先に数牌を切るようにしてるんですが、これって合ってますか?」

と、牌譜主さん(20代前半の男性。私も若さが欲しい)からの質問が。牌譜主さんは7pを切っていました。

みなさんはどうお考えでしょうか?


ポイントとは、もう「間に合っていない」と考える対象の仕掛けがいるのに「数牌を切っていくのはまずい」ということです。

これから先のリスクを減らすために、「今」リスクを負ってしまうのは本末転倒ですね。

×「もう間に合っていないから数牌を切っておく」
○「間に合わせるため、相手の態勢が整う前に数牌を切っておく」

と考えるのがいいでしょう。

自分の手が遅い、というだけなら少しスリムにして構えておいて手牌の守備力を高めるのは有効な戦術です。むしろ、中盤で手詰まらないためにも、危険牌は逃しておきたいところです。

しかし、麻雀には相手がいます。ここでの問題は、なんと言っても相手がもう2副露しているということです。

基本的に「2副露はケアする」という姿勢がいいですね。

なんせ、2副露しているということはメンツが2つ出来ているということです。さらに河を見ると、仕掛け者は真っ直ぐ手を進めていて、ドラそばの6mが余ってきています。
もちろんテンパイしている可能性は100%ではないですが、「テンパイしていてもおかしくない」という対応をするのがいいでしょう。

参考→手なりの速度読み講座(動画です)


2副露していても、明らかに遠そうなホンイツやトイトイならば「まだかな」と考えるのがいいですし、自分の手が勝負手ならばリターンを最大限に追うために真っ直ぐ進めればいいでしょう。例外はあります。

ただ、ここで言えるのは、押し引きは自分の手と相手の手との兼ね合い、ということです。

「相手が2副露。一方、自分はドラのないリャンシャンテン」という状態なら、今あるリスクを負わないで、まずは字牌を切って状況の変化を待つことをオススメします。

ということで、


先のシーンは、7pを打たずに字牌を切るのがいいでしょう。仕掛け者以外の河が薄く、全員の現物も手にあるので、字牌を打ったとしてすぐ誰かに手詰まるということもないですからね。


次にサムネイルの場面にいってみましょう。

2sを持ってきたところです。牌譜主さんは2sも切っていました。
細かいことを言えば、上家はポンして手から1sを切ってきたので2sは危険牌。先の7pより止めた方がいい牌です。

しかし、まずは先に挙げた基準、いや、大原則と言ってもいい、

「2副露はケアする」

というところから考え始めるようにしましょう。

そうすれば、このテンパイまで遠くてしかも安い手で、上家に対して2sを切ってリスクを負うのが損である、という意識がみなさんにもしっかりと身につくはずです。ここも字牌を切るのをオススメします。

6789からの6切りの評価(中級者~)

このように、

「来るかも分からない将来の危険に備えるために、今自分を危険に晒してしまう」

という例では、

こういう6789からの6切り9残しがあります。(1234からの4切りも同様)

これについては、最近本当にたくさん質問がくるのですが、私はいつも、

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