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「手出しツモ切り」が覚えられない人向け!驚くほど使える読みを紹介!

今回の牌譜主さんは、「手出しツモ切りを見ても読むことが出来ないので、その分手牌を考える時間に充てている」という方でした。

一見すると聞こえはいいのですが、そのせいで大きな弊害が2つ出ていました。

まず、「自分の番が回ってくる前に切る牌を決めてしまっているため、ツモによって切るべき牌が変わっても、手拍子で切ってミスをしてしまう」ことが頻発していました。

心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

天鳳であらかじめカーソルを合わせている人、雀魂で切る予定の牌をすでにワンクリックしている人は特に注意が必要です。

雀魂で配信をしている人は「この牌を切る心づもりをしている」と視聴者にアピールする目的があります。
そうでない方、特に実況プレイを見て真似をしていたという方は、なるべく避けることをオススメしています。ツークリックがワンクリックになる時短効果よりも、ミスをしないことの方がよっぽど重要です。一度飛んでいった牌は戻せませんからね。

次に「相手の進行具合を考えていないため、とんでもないところから放銃してしまう」ことも起こっていました。

ところで、今回の牌譜主は、私が毎月牌譜を添削している塾生さん(こちらのサービスです。9/12現在満員となっていますが、空きが出た際はぜひお願いいたします。)なのですが、ごく最近「2副露はテンパイしている可能性を考えて対応する」という指摘をしたことがありました

牌譜検討放送でお話を聞いて、なぜ2副露にバラバラから放銃していたのかが分かった気がします。そもそも相手の手牌進行に関して「分からないから読まない」としていたことが大きかったのでしょう。

読む読まないとは別に、「2副露している」というのは目に見えている事実です。仕掛けている他家への対応策としては、繰り返しになりますが「2副露している他家はテンパイしていてもおかしくない」と考えるのを皆様にもオススメします。

2副露しているということは、2メンツが出来ているということです。

もちろん、河の具合や、仕掛け者が狙っている手役にもよりますが、自分の手が0メンツであるなど「放銃するのに見合わない」手なら、通っていない牌を切らないようにするのが無難です。

「手出しツモ切りが覚えられない」とお悩みの方も、副露への対策としては、まず上記の「2副露は警戒する」ところから始めるのがいいかと思います。

門前への対応は、具体的な牌姿を使ってこのあとで説明していきますね。


何切る一覧


(難易度はA~Eの5段階。Aが最難。)

①安全牌の北を持ってきました。何を切りますか?(難易度D)


②南場の親で下家のリーチを受けています。鳴きますか?鳴きませんか? また、鳴いたら何を切りますか?(難易度B)


③南3局です。何を切りますか?(難易度B)


④対面は2巡目に白ポン→打6m。そして前巡に3sを鳴いて打2mとしました。牌譜主は、この巡目に9mを鳴いて1mを切り、ドラの発単騎に受けました。この選択の是非を考えてください。(難易度C)

①手出しツモ切りを見ることが出来なくても、使える読み(難易度D)

①のscene

現在8巡目です。一応の5ブロックはありますが、好形が確定しているわけではないので、強い浮き牌の6pはなるべく残しておきたいところです。
ただ引っ張り過ぎて、他の人に6pを切り遅れるのも避けたいところ。牌譜主さんは、

先切り!

打6pとしてスリムに構えました。他家に対しての安全を確保した形です。

ただここで大事なのは、「北を抱えなくても、他の人に対して手詰まる危険性は極めて小さい」と考えられることです。その考えを導く読みは、手出しツモ切りが分かっていなくても使えます。

それは、

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