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「鳴き読み」の第一歩、解説します。

「鳴き読み」って難しいですよね。だからこそ出来たら気持ちいいし、ツイートで立体図が上がっていて強い方がきちんと説明していると『おおっ!カッコいい!!』って思います。もちろん実戦においても、鳴き読みが有効な場面は多くあります。

ただ、ここで重要なのは「実戦で完璧に読みきれる場面は少ない」ということです。

実際には、情報を「AだからBである(A→B)」と論理的に積み重ねることによって、「こういった手牌構成になっていて、待ちはこのあたりの可能性が高い。逆にこのあたりは無さそう」といった濃淡を考えていくことになります。「0か100か」ではなく、「100のうちの、20かな60かな」と考えていくいイメージですね。

何も考えずに打っていても、読めるようにはなりません。ではどうすればいいのかというと、河や手出しから考えて、終局後に牌譜を使って答え合わせうをするのがオススメです。地道にくり返していくと、読みのレベルは確実に上がっていきます。

「高確率で、こういう待ちになっているだろう」という100の場面は必ず出てきますので、そのときに正しい判断が出来るように、鳴き読みが苦手な方も自分の判断力を鍛えていきましょう。

例として今日の私の実戦譜から「これだ、と読めた」sceneを紹介すると、

対面は5pチー→打発、5mチー→打5s、4sチー→打6m。さらにこの場面です。

対面は、456の三色が確定しているところから2pをポンして打7pとしてきました。

3副露の対面がテンパイしていたと仮定すると、手牌は、

22p7p+X

ということになります。Xが6pや8pなら、リャンメンを崩して単騎にすることはなかなかないでしょう。

ということで、Xは5pか9p。Xが5pだとすると、57pが手にあることとなり、仕掛け出しの5pチーが4567pからの46pチーとなるのでおかしいですね。これなら67pで鳴きそうです。東の手出しが一度入っているのですが、それでも57pの可能性はかなり低いと言えるでしょう。

よって、Xは9pで、2279pからの2pポンである可能性が高いですね。これなら打点も5800になるため、仕掛けるのにも納得がいきます。

ならばリーチだ!

そんな中でラス1の2pをツモった私。9pも1枚使っているので、対面の待ちは最大でも1枚。それなら絶好の47pでリーチです。対面はもう逃げられませんからね。

下家も来た!

確かに、下家は親にガンガンかぶせていってましたもんね。ただ、この待ちならめくり合いは望むところ。

さぁ、一発目のツモは、

はい。

アタリ牌を切ったら刺さりますね。

ということで、今日は珍しく「鳴き読み」の記事となります。読みが苦手な方や、読みをしたことがない方はぜひ読んでいってください。

何切る一覧

①南ポン→打9m、6pチー→打中。牌譜主さんは「7pでもやめようと思った」とおっしゃっていましたが、7pがほぼ当たらない理由を、なんとなくではなく論理的に説明してください。


②3sチー→打1s(2枚目)。7pを切りますか?仕掛けている対面への危険度をある程度読んでからお答えください。


③9sポン→打8s。牌譜主さんは7sを下家に止めて、打6pとしました。下家の手はどんな手と読むかをお考えください。


①基本の逆再生(鳴く前の手牌への巻き戻し)(初級者)

南ポン→打9m、6pチー→打中です。

この7pは、

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