ついに、人間は追い抜かれたのか。最強AI【LuckyJ】が見つめる先にあるものとは…
プロローグ
緊急事態です。
もう、AIが人間のすぐそこまで来て、いや、人間をかわし去っていったのかもしれません。
そのAIの名前は、「LuckyJ」。
彗星のごとく現れたそのAIは、恐ろしいスピードで十段へと上がっていきました。
詳しくは、先日アップした、LuckyJの分析noteをご覧ください。200円ですが、ありえないくらいのボリュームで、このAIの傾向と、我々が取り入れるべきポイントを詳細に解説しました。LuckyJに興味がある方には絶対に満足していただけると思います。
↓
天鳳位間近の最強AI【LuckyJ】をMリーグ観戦記者が丸裸にします。|ゆうせー (note.com)
そんな、一生懸命に分析して書いた、13000字もの大作。
買ってくださった方には非常に好評でした。
しかし、ただ一人。そうではありませんでした。
その人物は…
実の弟でした。
どうも見ているものが違うようです。
しかも、ただ「解釈が違う」というだけで、肝心の「何がどう違うのか」は教えてくれません。
なんやねんw ほんまw
私は、(頭の中で)ハンカチを噛んで、悔しがりました。
「どうもまだ、私にはつかめていないポイントがLuckyJにはあるらしいぞ…」
ただでさえ、向こうは天鳳位。こちらは十段。
ただ、このまま引き下がるわけにはいかないのです。
兄の威厳にかけて(そんなものはない)、私は天鳳を起動し、LuckyJの牌譜をつぶさに見ました。
そして、一つの要素を発見しました。
そのとき私は思わずつぶやきました。
「これ…なかなか勝たれへんで…」
はっきり言って、このAI強すぎます。
今から説明していく要素を、LuckyJが取り入れているのだとしたら、崩すことは容易ではありません。
もちろん、まだLuckyJは、1000戦ちょっとしか打っていません。短期の確変である可能性も否定は出来ません。
ただ、私はそうは思わないのです。
その根拠の一つとして、LuckyJの和銃差が取り上げられます。
サムネイルと同じ画像ですが、右の方を見ていただくと、和了率.229、放銃率.100となっています。
天鳳の特上卓を打ったことがある方ならわかると思うのですが、こんな数字はめったに出るものではありません。ちなみに、雀魂の玉の間では出る数字ですね。
もちろん、上卓の分もわずかに混ざっていますが、それでも特上卓で和銃差.129は恐ろしい数字です。
この和銃差を支えているのが、今回発見した特徴だと私は考えています。
牌譜を見ながらこの特徴を発見したとき、なんというか、やはりもう人間はAIに超えられてしまったのかもしれないな… と私はどこかやるせない感情になりました。
(※6/3追記 LuckyJを作っている、テンセントという会社はすごく大きな会社で、AIにも物凄く精通しているそうです。それならなおのこと、LuckyJが強いのも頷けますね。)
しかし、次の瞬間、私は気持ちを切り替えました。
それなら、またLuckyJを超えればいいじゃないか。
牌譜を見ていても、LuckyJにはまだアラがあります。完全体ではありません。
ならば、人間である我々も、LuckyJから学んでまた追い越していけばいいのです。
少なくとも、現段階では大多数の人間より強いでしょうが、「今後一生人間が勝てない」レベルではありません。非常に与しにくい、という段階に来ている感じです。
いつかはAIが完全上位となる時代が来るでしょうが、まだその時ではないように思います。
さぁ、本題です。
AIの戦術をどんどん取り入れていって、強くなりたい方は、ご一読いただけたらと思います。
ちなみに、先日アップしたLuckyJについての1本目の記事で紹介した内容を、ご理解いただけている前提で話を進めていきます。未読の方は、下のリンクからご購入ください。ここまで読んでくださったようなAIに興味がある方には、絶対に損はさせない記事になっています。
天鳳位間近の最強AI【LuckyJ】をMリーグ観戦記者が丸裸にします。|ゆうせー (note.com)
その前回に出てきた悩ましい場面、
こちらや、
こちらも、今回のポイントをふまえると、より「なるほど」感が強まると思います。
また、今回も通常の記事(2000~3000字)よりもボリュームがあるために120円とさせていただいています。もちろん、中身も面白いですよ。
また、信じられないことに、マガジンはなぜか200円(月4記事)なので、よかったらマガジンご加入もお願いいたします。
使った牌譜は下の4つです。
今回はNAGA解析は使わないのですが、一応リンクは巻末に貼っておきますね。
本編~新たに発見したLuckyJの特徴~
LuckyJの牌譜に見慣れた人なら、ちょっとした違和感を覚えるはずです。
あれ、字牌を切っているぞ…
こういうテンパイまで遠いときは、字牌を残しがちなLuckyJ。
それを覆す、今回見つけたLuckyJの判断基準要素は、
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