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麻雀を学ぶ上で本当に大切なこと


「麻雀を教えてもらっているのに、なかなか上達しない」
「たくさん勉強しているのに、なぜか成績が伸びない」

と思ってらっしゃる方も多いと思います。そんな方へのアドバイスのような雑感&戯言コラムです。
偉そうで申し訳ありませんが、最近本当に思うことが多くなってきたので、文字起こしすることにしました。悩んでいる方は、前向きにとらえて今日からまた頑張ってくださると幸いです。

茶道などの伝統芸能で、師弟関係のあり方を表す言葉として「守破離(しゅはり)」というものがあります。ざっくり説明すると、

「守」…基本となる教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」…様々な人の考え、応用についても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」…一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

という三段階が、習い事では重要ということですね。ホップ・ステップ・ジャンプのようなものです。

牌譜検討や添削をしていくなかで、この「守」の段階を大事にしていない方が多くなってきたと最近思うのです。

例を挙げれば、基礎の基礎である、「牌を効率良く組み合わせること」がまだ出来ないのに、もっと難しい「1つ仕掛けている人の手牌がどんな形かを気にする」といったところでしょうか。その結果、全く気にしなくてもいい他家の手に日和って、アガれる手を斜めに進めてアガリを逃してしまう、というsceneを本当によく目にします。

手牌読みが不要だと言っているのではありません。

私が言いたいのは、成長の順番として「まずは基本をしっかりしてから応用に向かおう」ということです。

「まずは真っ直ぐ打ちましょう」
「1 9  2 8  3~7の順に牌を切りましょう」
「相手のダマテンや1副露に日和って、手を曲げないようにしましょう」


というアドバイスをもらったことがある方も多いかと思いますが、これらは麻雀における「守」の段階で、物凄く大事なことです。自分のハンドを育てないと戦えないわけですから、手の組み方は何よりも大事と言っても過言ではありません。

この「基本の手組みがまだ出来ていない方は、ここを鍛えるのが最も重要」だと私は思います。にもかかわらず他のことを優先して、手組みがおざなりになってしまっている方がいらっしゃいます。

それではなかなか成績は上向いて来ません。特に攻撃力が上がってこないので、トップ率が伸び悩む傾向にあります。

「優先順位を大事にしましょう」というわけですね。

特定の誰かに教わっていない方でも、やはり成績をあげるために麻雀を学ぶときに、順番は大事です。麻雀における「守破離」は、

「守」…絵合わせ牌効率、リーチへのベタオリなど、主に自分の手をどうするかの判断
「破」…点数状況判断や速度読みなどの、対人ゲームとしての戦略や判断
「離」…別の競技や人生そのものに麻雀を活かす
(例 土田浩翔)

といったところでしょうか。

手組みがあやふやなまま、Mリーガーを始めとする麻雀プロや配信者の方の色んな打ち筋を見て、もう麻雀がぐちゃぐちゃになっている方も正直なところいらっしゃいます。

もちろんMリーグは楽しいですし、各配信者もMリーガーも「その人の戦略」を語ってくれているのは物凄くありがたいことです。それらが間違っているわけでは決してありません。実際、すごく深い内容ばかりですからね。

「混ぜるな危険」これに尽きるのです。

楽しむためなら、どのようなアプローチもすべて正解だと私は考えています。

ただ、本気で麻雀が強くなりたい、と思っている方は「守破離」の段階を意識されることをオススメしたいと思います。

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