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生きることと物理 その② 二重化とその効用

二重にする事は、足し算じゃない、掛け算なのだ、或いは、割り算なのだ

私たち設計者は、担当が図面を書き、上司がチェックする、エイヤでたとえると設計の質が10倍上がると云うか、間違いの確率が10分の1になるのだ

これは、文章でも同様、チェックすると誤字脱字を防ぐことが出来るし、書いていることがこんな書き方だと通じないと推測されるので書き直すなどで、設計で言えば、精度が上がる

配管などは、二重化と言う手段を使う、途中に連絡配管と弁を設置して置いて、配管が破損したら、もう一方に切り替えて流す、多くのパイプラインなどは、そうなっていて、結果として、流れが止まることを限り無く少なくしている

結果として掛け算の効果で、より安全に流れを止めないで済んでいる

梅仕事でも活躍中のジップロックも巧みに二重三重の仕掛けがしてある

何でも二重にすればいいって言う訳では無いのだ、何を持って評価するかと云うことを考え無くてはならないのだ

効果を考えて、三重化以上の多重化を設計したりまする

世の中にお礼は、3回の法則ってのがある
上司、先輩などにご馳走してもらったときに、3回お礼を云う、曰く、その場、支払ってる最中か、店の出入り口、そして、翌日の職場で「昨日は、ごちそうさまでした」を言うのだ

ご馳走になると、少し負い目を感じる事がある、店の前で2回目を言ったから良いだろうと思っていると、さにあらず

奢ってやったと上司は、内心、未だ少し未練がある、奢りだと思って高いウニとトロばっかり頼みやがって、俺は、ひかり物が好きとか言って、実は無理して、経費で落とせる上限を気にしている、とか

ま、そんなケチな上司ばかりじゃ無いと思うけど、翌朝、顔を合わせた時に、しっかりお礼を言うのだ

これでチャラなのだ、±0なのだ

ここで大事なのは、お礼を二回言っておいたから二倍じゃない、むしろ、翌日の3回目のお礼が、上司も気分良いし、奢ってもらって忘れてません的な態度で言っても気持ちいい

大事なのは、チャラだと言うこと、これで部下は、少しの負い目を感じること無く、残業を断れるのだ

職場の人間関係と言う評価指標では、やっとプラスなのだ

間違っても、4回、5回とお礼を言ってはなりません、それは、もう一回奢って下さいと言うおねだりか、又、あんなので奢った気にならないでねって言ってることになるのだ

お礼は、3回、人間関係は、マイナスそのものを掛け算しなくては、ならないらしい、厄介なものだ

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